見出し画像

田舎が嫌いになった日

確か小学5年生の頃、実家に悪戯電話がかかって来る様になった。相手はわかってる。近所の同級生。私と名前がそっくりな子。

彼女は頭が悪く、自分のする事の責任を何一つ取ろうとしなかった。ワガママだとは思っていたが、頭が悪いので別に相手にしていなかった。

顔は向こうの方が良かったが、人生のトータルで私が勝つと既に予測出来ていたので、その瞬間だけいる人って認識だった。

しかし悪戯電話は何年も止まない。これいつまで続けるんだろうな?と思ってた頃、家電に番号が出る機能が付いた電話機が発売された。

案の定、その家からの着信だった。「番号表示されてるのでわかります。録音もしています」と言ったのが最後の会話。長く続いた悪戯電話が終わった。

翌年、彼女の行きたがってた高校に私は合格し、彼女は落ちた。大した学校でも無いが、こーゆー差なんだよ?と思った。力は分散すると弱くなる。一つの事にどれだけ集中出来るかだぜ?と思ったが、それを発信すると新たな嫌がらせが始まっても面倒くさいから言わなかった。

嫌がらせをするのが、当たり前みたいな根性が気に入らない。彼女が嫌いだが、それを見逃す環境もあったのだろう。私は田舎が大嫌い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?