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なぜか忘れられない友人のひとこと

5年以上の付き合いになる友人M
アルバイト先で出会いました

当時の彼女の印象は女の子らしい子
ゆるふわロング、自分のことを名前呼び、パステルカラーが好き

なぜ仲よくなったかはあまり覚えていないけど、
きっとどこか気が合うところがあったんだと思います

彼女とはタピオカ巡りをしたり、バーに行ったり、シーシャに行ったり、インスタグラマーごっこをしたり
くだらないけど、当時の私にはじめての経験をたくさんさせてくれました


そんな彼女は1年間海外に留学に行っていました

帰国すると一変、かきあげヘアのへそ出しファッションをするような子になって「日本はつまらない」と言っていました

きっと海外の空気が彼女を大きく変えたのだと感じました

それからは彼女はあまりアルバイトのシフトを入れず、私とも以前ほど遊ぶことはなくなったのですが、

私が社会人になって、彼女に合コンに誘われてから再び頻繁に会うようになりました。

私には長いこと恋人がいなく、そろそろ動かないとなと思っていた矢先に合コンの話が飛び込んできたため、
「今しかない!」と思い、重い腰をあげたのでした

それから彼女とは恋バナをよくするようになりました

価値観の違いもあるとは思いますが、話を聞いていると「彼女は少し理想が高すぎるのでは?」と感じました

スペックの高い男性を捕まえるために、外見を磨き、料理の腕を上げ、あざと女子を演じるのです

また、そんな彼女に私が感じた男性への違和感を話すと
案の定腑に落ちない様子

留学から帰ってきて変わったと思っていたけれど、
恋愛観について話したことにより、更に意外な彼女の一面を知りました


よくよく話してみると、彼女は変わったのではなく、留学前から私の知らない一面を持っていたようでした

固定観念に捕らわれ、多くのことにおいて自分は正しい、できた人間と思い込んでいた私に大きな衝撃をもたらしました

人はその人に見せている面だけがすべてではない、と

友人といるときの自分、家族といるときの自分、恋人といるときの自分、仕事をしているときの自分、一人でいるときの自分

全部違う顔をしているのは「よくない」と思っていた私にとって
考え方を変えてくれたできごとでした

そんな彼女の放ったなぜか忘れられない一言、それが






「うまくいくかはわからないし、傍から見たらバカに見えるかもしれない。
だけど、歳をとって当時の自分を振り返ったときに『頑張ってたな』って思えればそれはいい思い出になるんじゃないかな」






彼女自身もまとまった言葉にできていたわけではないし、私もうろ覚えなのですが、この言葉が忘れらないのです

私は幼いころから人の目をすごく気にする子どもでした

小学生の頃は学級委員を務めるようなタイプだったけれど、思春期になるにつれ前に出ることは少なくなり、
気づいたら他人の目ばかり気にする人間に育っていました

あぁ、だから私は恋愛ができないんだ
人を見た目で判断し、人に見た目で好かれようとし、
この人は私には似合わないと数々のチャンスを逃してきたのだ


それから私は彼女の言葉を胸に、うまくいってもいかなくても行動したことに意味がある、経験値があがる、

そして、将来「あの時行動してよかったなぁ」と思えるように

自分なりに、時に楽しみ、時に泣きながらも後悔することのない人生を送れたらと毎日を過ごしています



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