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New Jerseyでの遠い思い出

こないだ訪れた喫茶店で、ビートルズのイエローサブマリンが流れていた。

11年前のプリンストン大学での寮生活。

ちょっとハードなアクティビティを終えてくたくたなみんなで集合したら、そこにいるのが誰かなんてことも気にせずにみんなでこの歌を歌う時間が本当に幸せだった。

そんな当時のことを久しぶりに思い出したら、こういう普段忘れているようなことが今の私を陰ながら支えてくれているんだなぁとしみじみ思った。そういうことの存在は誰より何より偉大なんだ。

国籍も肌の色も、親がナニジンで何語を話すのかも、何州出身で、将来どんな夢があって、なんの教科が得意かも関係なしに。

なんとなく自然に集まり、というより、集まらずにいられないというような感じで吸い寄せられ、なんとなくギターを弾き始める男の子がいて、それに合わせて合唱と合奏が始まっていく。

一音一音、一人一人の音が集まっていく。

最初は知らない歌も、毎日毎日歌ってれば覚えてくる。

1日の終わりに近づくほどに「イェーロサブマリーーン♪」が脳内を駆け巡り、いつでも歌えますよ!いつ歌いますか?誰がギター弾きますか?パーカッション代わりに私はバスケットボール叩きますよ!みたいなモードに入る。みんなで入る。

寮に戻って勉強道具を置いて、いつもの部屋にかけていくと、もう我慢できません!って感じでたまらずみんな歌い始める。そんな曲だった。

あの独特の雰囲気、空気感というのは、日本という国ではいまだに一度も経験したことがない。

当時辛くて怖くて自信もなくて逃げ出したいと思ってた試練も、10年以上が経てばいい思い出に変わるのだ。

過去の自分に元気もらった、ある日について。

#princeton #newjersey

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