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前々から推していた人が私の好きな概念をこれでもかと身に纏って手を差し伸べて脳を焼いてきた【Ave Mujica】

文字で感情の発露を行うオタクもすなるブログといふものを、絵で感情の発露を行うオタクもしてみむとてするなり。

と、いうことで初めまして。インターネットの隅っこで好きな話を好きなだけ、それなりの節度をもって好き勝手しゃべったり絵を描いたりなどして過ごしている者です。
基本的に感情が昂った場合は「描く」ことで消化し昇華するタイプのオタクなのですが、それどころではなくなるくらいの供給がきてしまったので、文字にしてどうにかしてやろうとしています。拙い文章ではありますが、どうぞあたたかい目で読んでやってください。

さて、今回絵を描くタイプの1オタクを文字に走らせることとなった要因というのが、タイトルにもあります【Ave Mujica】という存在でございます。この記事タイトルでAve Mujicaさんを知らない方が読んでいる可能性はあまりにも低いとは思いますが、軽く説明いたしますと、言わずと知れた大人気コンテンツ・次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream! (バンドリ!)」の新たなバンドとして彗星のごとく、本当に彗星のごとく突如として現れ、数多のオタクを混乱のブラックホールに叩き堕とした謎多き5人の女性たちです。

そんな未だ謎しかない女性たちになぜバンドリーマーでもないオタクが脳を焼かれることになったのか、その一部始終をお伝えできたら幸いでございます。
明日は我が身ぞ。

※これまでの色々を知っている方向けのポジショントーク
・謎解き:何もしてない。何かやってたのは知ってる
・謎の会場へと向かうイベント:情報だけ知ってる
・0th ライブ:配信で視聴
・ミニAlbum 「Alea jacta est」:限定版購入済み
・アニメ「BanG Dream! It's MyGo!!!!!」:全話視聴済み
・ちなみにバンドリ!の知識はRoseliaさんの存在と「FIRE BIRD」という楽曲のみ把握


1. 始まり ―邂逅―

時は2023年4月某日。某SNSのTLで同じ方を推しているオタクたちがにわかに同じ文字列をつぶやき、そして同じ動画リンクを貼って騒がしくしていました。サムネを見る限り、Ave Mujicaというグループ?の「黒のバースデイ」という楽曲?らしい。おそらく知らないコンテンツの楽曲。「ならまあ一旦置いといて、TLの反応見つつ、気が向いたら見にいってみようかな。タイトル気になるし、サムネの女の子仮面してるし」……詳しくは後述しますが何を隠そうこのオタク、「仮面」や「仮面舞踏会(マスカレード)」という概念にすこぶる弱かった。

そんなこんなで一旦時間を置いたわけですが、あまりにもTLみんなが反応している。しかも主に“トリコ”が。

“トリコ”というのは、某グルメ漫画ではなく、声優・アーティストとして幅広く活躍していらっしゃる佐々木李子さんのファンの愛称です(決まったのはわりと最近)。現場に行くようになったのはごく最近ですが、数年前に「誰ソ彼ホテル」というアプリゲームでその歌声に出会った時から私も末席ながらトリコをやっておりましたので、俄然例の動画に興味が湧きました。

そして、歌声を聴いた瞬間、TLの騒ぎの全てを悟りました。この歌声は9割9分“そう”だろうという確信がありました。というかこれで違うならこの人も推す。
慌てて概要欄を見にいきましたが、楽曲のクレジットはあれどキャストの情報がまるで存在しない。これは……なんなんだ……???と混乱するなかどうにか見つけたのがURLに含まれた "bang-dream.com" という文字列。ば、バンドリ!?!?またなの!?!?!?

……何を隠そうこのオタク、林鼓子さんのオタクもしておりました。そう、この謎のバンドが現れるまでバンドリ!の最新バンドとして走り始めていたMyGO!!!!!のドラム担当・椎名立希役のキャストさんです。しかもそれがこの前日にようやっと解禁。周りの歴戦のオタクたちによってなんとなくそうなのではないか、という話は聞いていましたが、ついに公に話せるようになるんだなあ…と感慨深い気持ちになっていたところに、これです。

(余談ですが、私が林鼓子さんのオタクになったのは、佐々木李子さん経由でした。李子さん主催のSynapstoRyという朗読ライブコンテンツで鼓子さんの演技とお歌を拝見・拝聴し、なんて素晴らしい役者さんなんだろう、と思ったことがファンになったきっかけでした。)

なんてこと。つまり、揃ってしまったわけです。バンドリ!というクソデカコンテンツに、生涯かけて応援していこうと思っている推しが。ふたりとも。しかも、キャストの欄がないということはMyGO!!!!!と同じくキャストが明かされないまましばらく活動するやつ……私は悩みました。なぜかって、怖かったからです。あまりにもコンテンツが大きすぎて、今から入るのは自分のキャパ的にもコスト的にも危険すぎるからです。

実を言うと私は、MyGO!!!!!に鼓子さんが関わっていると早いうちから知っていながらも、特に追いかけてはいませんでした。先述のとおり、大きすぎるコンテンツには近寄らないようにしていたのもありますが、まいごちゃんたちの楽曲がドンピシャに好みだったわけではなかったからです。真っすぐで、キラキラしていて、でも眩いばかりの光ではなくて。まるで雨上がりの空から日の光を受けて雨粒がきらめくコンクリートのような、身近にあるけどふとした時に希望を感じられる楽曲たちと、それをひたむきに、されど楽しそうに演奏するキャラクター・演者たちの姿は素晴らしいものではありましたが、私が好んで聴く楽曲とは少々違う方向性でした。というより、私が楽曲に対して「共感性」というものを求めていない節があるのが大きな理由だと思います。

では、そんな私はどんな楽曲が好みなのか。一番大きな要素はズバリ、「ストーリー性のあるもの」です。楽曲を通して何らかの世界観がありそれが歌詞に存分に反映されているもの、何かしらのストーリーがありその文脈において歌詞が意味を持つものなど、曲自体とMVとで一つの新たな世界を見せてくれる楽曲がたまらなく好きでした。
その結果次点で好きなのがいわゆる「V系」の楽曲です。特に贔屓のバンドがいるわけでも詳しいわけでもありませんが、カッコイイ音たちと独特の世界観で構成された楽曲たち、とても好きです。(※ちなみにこのオタクは黒執事からオタクを始めています)

さあ、ここまで来たら勘のいいガキの皆さんならお分かりかもしれませんが、Ave Mujicaさん、好みのど真ん中をブチ抜いてきやがりました。

明かされてはいないけれどほぼ確実に推しがボーカルをしていて、確実に統一された世界観があって、V系やメタルな方向性の楽曲で、素顔はよく分からないけれど少なくともお衣装はゴシックな系統のもので(※もう一度申し上げますがこのオタクは黒執事からオタクを始めています)、なにより仮面をしている。は~~~~~~~~~最高以外の何物でもないこんなものが存在して良いのか? とか思っていたらなんかよく分からんけど謎のストーリーパートも次の日に配信されました。そんなことある?
しかも、MVでは全体的に黒と赤が使われていましたが、アイコンを見る限り真っ赤というよりはピンク寄りの色味の方がイメージカラーっぽいし、三日月と歯車がモチーフっぽい……? ピンクみの赤と歯車……?

……そろそろ飽きてきたかもしれませんが、何を隠そうこのオタク、男性アイドルプロデュースゲーム「あんさんぶるスターズ!!」のなかの1ユニット・ValkyrieのPもやっておりました。見ていただいた方がはやいので公式サイトと楽曲のMVが見れるYouTubeのリンクを貼っておきますね。


ご覧いただけましたか? もう何も申し上げませんが、そういうことです。なんて分かりやすいんでしょうね、本当に。

ちなみにこちらはどちらかというとマリオネットの要素が強いですが、ご安心ください。わたくし、球体関節は小学校中学年の時分から好きです。もはや球体関節人形ではなく球体関節であるだけで好きです。この情報によっていかに今の私が ”おしまい” になっているか伝わっていれば幸いです。

さあここまでつらつらと書き連ねてまいりましたが、まあ要するに、「Ave Mujicaさん、推さなければならないのでは……?」となったわけです。
しかし、やはり今までまったく触れてこなかった大きいコンテンツへの恐怖が勝ち、0thライブへの現地参加は見送ることにしました。



2. 初ライブ ―致命傷―

そんなこんなで迎えた2023年6月4日、リアルタイムより数時間遅れてアーカイブでの鑑賞となりました。

結論から申し上げますと、信じられないくらい好みのものしかお出しされなくて悶え苦しみました。

まあまず会場は装飾・照明も含めて格式高くも禍々しくて素晴らしいし、OP映像もその怪しげな魅力を倍増させてくるし、未だ名も知らぬ演者の皆様は仮面をつけているうえに真っ黒な丈の長いローブを召されていたので完全にあちらの世界の住人だったし、演奏も歌も信じられないくらい上手いし、オリジナル曲はもちろん知らない曲もあったカバー曲もアレンジ含め全部好きだったし、というか間に映像入るとはいえMC無しで歌い続けてたのも凄まじいし、名乗りと口上も最高にカッコよかったし……と、全てにおいて満点以上を叩き出し続けられたので、私の口からは呻き声がもれ続けていました。寝る前に観るものではなかったですね。

特にブチ上がってしまったのが2曲目に披露されたangelaさんの「KINGS」です。
これはとても個人的な意見なのですが、angelaさんといえば、という曲としてパッと出てくるのはやはり「Shangri-La」なのではないかと思います。キャッチーなフレーズと荘厳でシンフォニックながら疾走感のある音たちで紡がれる素晴らしい楽曲が代表曲として挙げられるのはよくよく分かるのですが、私にとってangelaさんと聞いて真っ先に出てくるのはKINGSでした。
しかし、私の周りで知っている人はほとんどおらず、その上「Shangri-Laだけは知っている」と言われることも多く、とても悔しい思いをしていました。

そんな!!!楽曲が!!!!!!披露されてしまった!!!!!!!!!
その時の私の胸の昂りをどう表現すれば良いのでしょうか。少なくとも同じ部屋で家族が寝ていたにもかかわらず「えっ!?!?!?!?!?」と大声(しかも高音)をあげてしまうくらいには興奮していました。こんなことがあっていいのか、と本気で思いました。まだ2曲目なのにクライマックスでした。

また、本当のクライマックスたる最後にして最新の楽曲「Ave Mujica」が披露された際も非常にブチ上がっていました。皆様のお顔やお衣装も実写では初めて見るというのに、グループ名を冠した自己紹介ソングを初披露。まだお名前が明かされたことに対しての衝撃が残っているにもかかわらず、そんなものを浴びて正気でいられますか? 私はだめでした。
その結果、そこから数日間、ひょっとすると数週間だったかもしれませんが、「Ave Mujica」が脳内を駆けずり回っていました。脳髄に染み込んだんだと思います。

そうして0th ライブを経た私は、ついに、自分にできる範囲でAve Mujicaさんを推していくことを心に決めました。

しかし同時に、Ave Mujicaさん「だけ」を推していこうとも思っていました。なにせ全てを追うにはキャパが足りていないので。
そのため、夏に放送が決まっていたアニメ「BanG Dream! It's MyGo!!!!!」の視聴は控えておこうと思っていました。放送初日の夜にとある通知を目にするまでは。



3. アニメ「It's MyGO!!!!!」 ―死角―

2023年6月29日、MyGO!!!!! の結成秘話が描かれるというアニメの放送初日、前述のとおり、バンドリという沼に足を踏み入れるにしてもあくまでAve Mujicaさんのみを応援していこう、そしてそれ以外にはできるだけ一線を引いていこうと決めた私は、いつも通りの生活をしていました。

そんな時、突然佐々木李子さんの公式LINEから通知が来ました。

アニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」
三角初華 役で出演させていただきます!

佐々木李子さん公式LINE 2023年6月29日(木)22:26 送信分より一部抜粋

???????????????????????????
何が起こった???????????????

死角から刺された瞬間でした。

知らない役名、知らないビジュアル。しかし、バンドリというコンテンツと佐々木李子さんのつながりなんて曖昧なただ一つしか知らない。もしかして、もしかするのか?
半信半疑ながらもとりあえず第一話を観ることにしました。
…………喋ってない!!!!!!!!!!!!!でもクレジットには李子さんのお名前と役名はあるし、何より水色の御髪をツインテールにした女性には見覚えがありましてよ……?

こうして、全く別の思惑を抱えつつ、あれよあれよとMyGO!!!!! の結成を見守る一人となったのでした。


せっかくなのでアニメMyGO!!!!!の感想も軽く述べておこうと思います。
個人的にこのアニメで一番印象に残っているのは、時折現れる特徴的なカメラアングルです。アニメを観ているはずなのに映画やドキュメンタリー映像を見ている気分になったのは初めての経験でした。
分かりやすいのは第三話とライブシーンが描かれる回。

第三話は全編といっても過言ではないほどほぼ全てのシーンが燈ちゃんの一人称視点で描かれていました。まさしく回想シーン。
燈ちゃんから見える世界や感情の動きを追体験することでより深く物語へ感情移入していき、キャラクターたちに愛着をもっていったと同時に、我々が持つことのできる情報が著しく制限された瞬間でもあったと思います。CRYCHICはなぜ解散したのか? 豊川祥子はなぜ変わってしまったのか? それを考える際、我々が担保にできるのは「高松燈が持ちうる情報」という非常に主観的なもののみになってしまいました。 これによって、最終話の衝撃がより強調されたのではないかと考えます。

かわって、ライブシーン。こちらでは多くのシーンが第三話とは真逆の超客観的・俯瞰的なアングルで描かれていました。まるで監視カメラの映像を見ているかのよう。特にキャラクター各々が好き勝手に動いて、会話だってあちこちで行われていた控室のシーンからはとてつもないリアリティーを感じました。よくライブの円盤に収録されるようなバックステージの映像みたいなものとは一線を画す ”存在感”。舞台上と舞台袖の照明の差もそれに拍車をかけていたように思います。

これらを含めた多種多様な描き方によって生まれるリアリティーこそがこのアニメの真髄であり、視聴者に「自分事」だと思わせた要因ではないかと考えます。


と、真面目ぶった文章を書いてみましたが、正直なところ、次々と出てくる ”それらしき” 人たちの存在に私の情緒は振り回されていました。
以下、一部抜粋。

「立希ちゃん、お友達もカッコイイのね……お顔と私服の雰囲気に対してノリが良いなこのh……三角初華さん同じクラスなんですか!?!?!?」
「『忘れさせて』って、なに……? な、なに…………?」
「睦ちゃん……私あなたのことが一番わからない……無口ちゃん好きだけどこの状況においてはもっとしゃべって……?」
「ところでこんばんにゃむにゃむの人はいつ画面から出てくるんですか?」

などなど。そしてそれよりもなによりも、 ”それらしき” 方々、みーーーーーんな顔が好みでびっくりしちゃった!! わぁ、こんな好みの人たちが勢ぞろいすることなんて、そんなまさかあるわけないですよね? まいごちゃんたちが絆を超える詩で心を一つにしていくさまをライブハウスの観客席の一員となって観測しながら、全力で現実逃避をしていました。どうして私はようやっと二度目の登場となったこんばんにゃむにゃむさんが電子ドラムを練習し始めていたことに対して始まりの鼓動を感じなければならないのでしょうか。

そんななか、第十三話の告知がされました。予告映像をどう見ても、ナニカが生まれる。
そして放送日は9月14日。なんと私の誕生日でした。そんなことある?



4. ”バースデイ” ―瀕死―

ついにその日がやってきました。いつもはAbemaの最新話無料期間中に観ていたアニメMyGO!!!!!ですが、せっかくの機会、今回限りは何があってもリアタイしよう、と朝から心に決めていました。
友人やフォロワー諸氏から届くお祝いの言葉に返信しつつ迎えたAbema最速配信時間、片手にスマホを構え、PCを用意しました。

Aパート。和気あいあいと言い表す以外にどういえば良いのか分からないくらいの和気あいあい。トゲのある発言をしている方が心穏やかに見える長崎そよさんという女性の魅力は計り知れませんね。とてもスマートに燈ちゃんの手を取る長崎そよさんと置いていかれる立希ちゃん、良いですね。立希ちゃんは本当に最初から最後まで真っすぐで気遣いやさんで責任感もあってかわいくて横顔が美しくて不憫でとてもかわいかったですね。懸念されていた「燈ちゃんの歌詞~」もポジティブな方向で回収されたし、愛音ちゃんと燈ちゃんは最初の頃と変わらないテンションのようでいて確かな変化を感じる水族館デートをしていたし、本当に素敵な着地の仕方をしていましたね。ところでMyGO!!!!!の中ではらーなちゃんが好きです。あんなにかわいいお猫様なのにギター掻き鳴らしてる時の表情が最高にカッコイイ。

なーんてにこにこしながら観てたのに急に星を観るカッコイイ顔の人が画面に出てきてシンプルに動揺しました。あの人どんな挙動しても顔がイケメンすぎるどうなってるんだサングラスで隠せるとでも思っているのでしょうか外す仕草が ”良” すぎて逆効果だということに早く気がついた方がいい誰か言ってあげて。

そんなことを思っていたらBパートが始まりました。
まず既にポスターがあることに驚き、当たり前に楽屋でヘアメイクをされている皆様の姿に動揺し、そもそもこれが私たちの観た0thライブだったのではないかと思い至り現実との交わり方に恐怖し、楽曲披露前に短い劇が行われる構成と内容に人生で何よりも優先しようと決めているとある朗読ライブコンテンツの記憶を呼び起こされ苦しみ、口上から「Ave Mujica」披露までと披露時の様子にかつての記憶が塗り替えられていくことに悶え、ゴシックでクラシカルなお召し物を身に纏い繊細かつ妖艶な黒レースの仮面で素顔を隠しながら演奏する皆様のご様子(特にボーカルの表情)に脳を焼かれ、今までの全ての印象を覆される最後の最後のシーンに衝撃を受けていたら、あっけなくアニメは終わっていました。

私は本当にMyGO!!!!!の最終話を観たのでしょうか? 実は知らないところで知らないうちに放送されていたりしませんか?

そう心の底から思うくらいには濃密な時間でした。誕生日も終わりかけの時間になんてものを浴びせられたんだ。「脳を焼かれる」とはこういう状況の時につかう言葉なのだと焼かれた脳で理解しました。身体にも影響は出ました。主に発熱と発汗。あと嗚咽。

とりあえず感情が昂りすぎたときにつぶやくために手に持っていたスマホに映るTLを更新しました。すると、キャストの皆様が全く同じ時間に投稿していたある文字列が目に入りました。

「…ようこそ。Ave Mujicaの世界へ」

これが、2023年9月14日が ”黒のバースデイ” になった瞬間でした。


こーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいうのに弱いんです私は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!どうしてこんなにやることなすこと完璧なんだ!!!!!!!!というかなんで誕生日が被る!!!!!!!!これからずっと自分の誕生日を迎えるたびにAve Mujicaさんが真にこの世に生まれ堕ちたこの日のことを思い出さなくてはならなくなってしまった。もうこれを知らない世界には戻れないんだ。おそらく運命レベルで「推せ!!!!!」と言われている。

というか、信じられないくらい今まで通って拾ってきた私の好きなもの、好きな概念をつぶさに掬い上げられて再構築してお出しされている。「人間に愛されたい人形」? 「特別な月」? 「火あぶり」に「魔女」? 「荊(歌詞での正確な表記は「荊棘」)」? なんでこんなにも知ってるワードしか出てこない? しかもシナプスを直接刺激してくるようなワードばかり!


上から順に、
人間に愛されたい”完璧じゃない”人形と人間に愛された”完璧な”人形のお話
神の声が聞こえる救国の”聖女”のお話
荊と呪いに囚われた城で眠る姫を”百年の眠り”からめざめさせるお話
です。ね? もはや私の念が届いているとしか思えない。

しかもセルフタイトルである「Ave Mujica」、なんと制作がElements Garden。だからあんな脳髄に染み込んだのかと数か月越しに納得しました。

……忘れた頃だと思うのでもう一度やりますが、何を隠そうこのオタク、一番好きなアニメは何かを問われたら『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズだと答える適合者でした。ちなみに分かる人にだけ伝わればよい話なんですが、ダンデビとヴィジュアルプリズンも通っています。ここで冒頭の伏線(Roseliaさんと「FIRE BIRD」だけ知ってる)が鮮やかに回収されましたね。もう笑ってください。

こんな状態で観せられたライブシーンの記憶なんてあってないようなもの。もう一度アニメ本編を観てもよいですが、なんと公式YouTubeチャンネルにライブシーンの動画があがっているというではありませんか! さっきよりは落ち着いて鑑賞できる(はず)と思い、早速観にいきました。

開始7秒にして動画を止めることになりました。記憶が……本格的に塗り替えられていく…………脳が……混ぜられていく……………………「もう戻れない」をこんなにも身をもって感じたのは初めてです。

ちなみにこの動画の個人的なオススメ箇所は
 0:22のオブリビオニスさんの指の曲げ方
 1:57~1:58のドロリスさんの微笑み
 2:07~2:10のアモーリスさんのガーターベルト
 2:13のティモリスさんの表情(特に眉の角度)
 2:35のオブリビオニスさん(実写)の手の角度
 2:42のドロリスさんの見下ろすような顔の角度(特に目元)
 2:52~2:55のドロリスさんの膝とソックスガーター
 3:23のドロリスさんの演奏を楽しんでおられる表情
 3:47のモーティスさんの右耳
です。それ以外は多分みなさん同じとこ好きでしょうから、どちらかというとニッチな箇所を挙げておきます。舐めるように舐めましょう。


ところでみなさんAve Mujicaさんのアニメ化決定のPVはご覧になりましたか? 今すぐ見た方がいいですよ。下に貼っておきますね。

……ご覧になりまして? 明確に「マスカレード」という言葉がつかわれ、オブリビオニスさん以外の皆様が「人形」と称され、絵画と見紛うほど麗しいキービジュアルでは「人形」の皆様は明確に球体関節をお持ちですね。なんてこった。
先述のとおり、私は球体関節が好きで好きで仕方ないタイプの人間です。見た目のかわいらしさはもちろんのこと、人間のように動かせるようにするものがかえって人形らしさの象徴となっているというのが、たまらないですよね。
ちなみに皆様の球体関節は向かって右のお二人のおみ足以外は動画の方が画質良く見ることができると思われます。ティモリスさんの右手首のお団子のように白くてかわいらしい関節はご覧になりましたか? 袖からほんの少しだけ見えるドロリスさんの両手首は? 手の平と手首がつながる部分の曲線は? まあるくつやつやのお膝の皿の部分とそれを囲む太もも・ふくらはぎのパーツとの継ぎ目の隙間は? オブリビオニスさんの左手の下にあるモーティスさんの女の子座りをしているお膝は? アモーリスさんのお膝の関節とふくらはぎとの間に生まれている完璧なまでの曲線と側方のキュッと閉じた継ぎ目の部分は? 組んだ右脚の先、ヒールストラップのすぐ下にある足首の少し膨らんだフォルムと上部分に空いた穴は? 全部ご覧になりましたか? 全て見えるのでぜひこれを読んでくださっている皆々様も隅々まで見てみてくださいね。


と、このような流れで、生まれた日が終わる直前に瀕死のオタクが完成したのでした。この歳になってたかだか寝る前の2時間程度がこんなにも長く感じるなんて、思いもしませんでした。誕生日に生まれ変わった気分です。ハッピーブラックバースデイ、新しい世界……



5. 総括 ―未来―

ここまでが、バンドリ!というコンテンツに怯え一歩踏み込まないようにしていたオタクが、あらゆる「好き」を身に纏った推しに手を差し伸べられて脳を焼かれ、その右手を掴んで戻れない所まで堕ちてしまったさまを一部抜粋して記したものになります。これは所感ですが、MyGO!!!!!が「仮想の存在に各々が自己を投影し『自分事』にすることで現実と交わるコンテンツ」だとすれば、Ave Mujicaは「現実に侵食しあちら側へ引きずり込み境目を曖昧にすることで仮想と交わるコンテンツ」だと思います。だからこそ、こんなにも心臓を握られているような気分になるのでしょうね。
ここにいる皆様もきっとそうなっていると、私は信じています。

悪文・乱文にまみれ感情の起伏が激しすぎる本ブログをここまで読んでいただきありがとうございます。
それでは、あちらの世界でまた会えることを楽しみにしております。




おまけ

せっかくなのでAve Mujicaさんに関係ありそうな私の好きな概念と好きなコンテンツ等を並べておきます。もしこれらを好きな方が周りにいらっしゃるなら、その方々は引きずり込める可能性がありますので、布教のご参考までに。もちろん、気になったものはつまんでみてくださいね。

【好きな概念】
仮面、仮面舞踏会(マスカレード)、人形、マリオネット、球体関節人形、球体関節、人形師、ゴシック、退廃的、館、(特別な)月、歯車、スチームパンク、ヴィジュアル系(V系)、童話、魔女、魔女裁判、魔女集会、ミサ、悪魔、吸血鬼、荊、花言葉、共犯者、”胸の歌” 、朗読ライブ、ストーリー性のある楽曲etc…

【好きなコンテンツ等】
『黒執事』
(一番好きな漫画を聞かれたら答える作品)
「戦姫絶唱シンフォギア」
(一番好きなアニメを聞かれたときに答える作品)
(ちなみに最推しはキャロルとオートスコアラーたち)
Valkyrie(あんさんぶるスターズ!!より)
(前述のとおり)(ちなみに「月」と「館」が出てくる楽曲が存在する)

「ヴィジュアルプリズン」
(「特別な月」と「V系」と「吸血鬼」と「胸の歌」コンテンツ)
(ちなみにガッツリElements Garden)
「Dance with Devils」(アニメのみ)
(原作は乙女ゲームだがアニメ化している「悪魔」「胸の歌」コンテンツ)
(ジャンルは ”ミュージカルアニメ” だったらしい)
(楽曲制作担当がElements Gardenであったことがのちに発覚)
(ちなみに「Alea iacta ( jacta) est」を最初に知ったのはこのコンテンツ)
『ショコラの魔法』
(私に球体関節という概念を初めてもたらした漫画)
(ちなみにちゃんと読んだことあるのは件の概念を供給してきた話のみ)
「ローゼンメイデン」(アニメのみ)
(球体関節人形の良さを改めて理解した作品)
(ちなみにALI PROJECT様ともここで邂逅しているので、Valkyrieにも驚いたし0thで楽曲がカバーされたのにも驚いた)
Royal Scandal
(音楽の好みが形成されるといわれている時期に出会った”童話を騙る”楽曲・ストーリーコンテンツ)

(ちょうど楽曲インスパイア元が「ピノッキオの冒険」で「クソ親父」のせいで辛い目にあった女の子が出てきて「共犯者」がキーワードの楽曲があるのでMVを観てほしい)

(女の子のあれそれが分かる楽曲2曲もいちおう貼っておきます)

マガツノート
(「V系」「胸の歌」コンテンツ) リンク→ マガツノート - YouTube
SynapstoRy
(ドロリス役佐々木李子さん主催の歌と朗読が交わる新感覚コンテンツ)
(「童話」「花言葉」がキーワード)
(下に貼ってあるのは本コンテンツでも披露され人気の高い、Ave Mujicaの楽曲が刺さる人にオススメの李子さんの楽曲)

Clock over ORQUESTA → Clock over ORQUESTA - クロケスタ - -
(12人の青年が不気味な球体関節人形にいざなわれ、自らの願いを叶えるために子どもの姿となって戦うのをSNS等の投票で応援するメディアミックスコンテンツ)
(負けたら球体関節人形になる
(ちなみに2周年記念のビジュアルでは仮面がつけられていた
→ Clock over ORQUESTA 2nd Anniversary - クロケスタ2周年記念 - 特設サイト
(ちなみにちなみにこのコンテンツにも「Alea jacta est 」が出てくる)
超学生さん
(ゴリゴリにがなりを効かせた低音が特徴の黒いベネチアンマスクをつけた人気男性歌い手) → Chogakusei Official - YouTube
(最近フォロワーが「Ave Mujicaの新メンバーじゃん……」と言っていたので置いておきます)

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