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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション

毎度、浅野いにお作品を読み終わると、「期待」という感情の脆さを痛いほど分からせられる。気がする。
プンプンとか、うみべの女の子とか、、
わたしが、「人や作品」に 「この人はこうだからこうであって欲しい」とか 「この作品はこう終わって欲しい」とかって思い込んだ期待は、わたしが気持ちよくなるための幻想を煮詰めたものに過ぎなくて、いつだってあっけらかんと裏切られる。
好きだった相手は、いつか私が好きだった部分なんて無くなって他の誰かになってしまう。
浅野いにお作品は、それを擬似的に突きつけてくる。最高。



(ここから先はネタバレを含んでいるかもしれません。)

デデデデの率直な感想としては、おんたん可愛すぎだろ〜〜!。これアニメであのちゃんが演じるのハマりすぎて恋してまう、私内の全厨二病感情が動きまくったキャラでした。🙏
それから、タイムリープものに展開するのは意外だった。書くの難しそう。
私の期待していたところでは、リープなんてせずに1つの時空軸(世界線?)で話をつけて欲しかった。物語が切迫した時に今いる世界線を捨てて別の世界線でやり直すためにリープなんていうのは、自らのエゴにしかすぎないのでは?元いた世界線でも愛した人周りの人の時間は進んでいくのだから、リープした所で結局救われるのは自分だけでは?と思いながら読んでしまった。それもまた考えさせる為の作者の罠なのかもしれない。
うーん伏線というか、世界線のキャラのそれぞれの結末まで回収して気持ちよく終わって欲しいというのは一読者としての期待にすぎなかった。

この作品からは、
「貴方が今いるクソみたいな世界も、どっかの更にクソな世界線の改良版かもしれない」
というメッセージ性を勝手ながら感じた。

まあ、科学的な進歩が望まれない限り今の人類にはタイムリープなんていうのは妄想に過ぎないので、そんなことを考えたってしょうがないから今いる時間をどうするか責任を持って生きていくしかないのかもしれない。
なんなら人は死ねば何にもならないのだから、周りの意見なんてひとまず置いといて、自分と周りが楽に生きられるように死ぬまで軽いフットワークで生きてくのが正解なのかも。

とりあえず、人とか作品に勝手に期待して気持ちのいいように思い込んでもしょうがないんだなーーーと改めて思いながら。読了しました。
アニメ化たのしみ。ふにゃー

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