”何者にもなれてしまう”仮想世界（メタバース）

ハロー愛しきセカンドライフ！そしてバーチャルライフを愛する全ての人々よ！
貴方の心の大総統メルセス・アン/ガリナ・ウリザだ！

先日何気なくTwitter上で呟いた内容に反響を頂きnoteで纏めて欲しいと要望を頂いたので加筆し分かり易く纏めて書かせてもらった！しばしお付き合い頂けると嬉しい

私達は仮想世界の「なんにでもなれる、貴方の想像力次第で！なりたい自分になれる！」というキャッチフレーズで仮想空間に飛び込み、なりたい自分になっている
現実世界の自分とは異なる容姿、性別、メカやモンスターやアニメのキャラクターでもその気になれば何にでも、何者にもなれる
そう、【何者にもなれてしまう】のである

今回はセカンドライフで実際にあった事例をお話していくよ

「我々はバーチャル空間で現実世界の企業を相手にビジネスをしています」セカンドライフ(以下SL)全盛期の2007年、ビジネスとして企業からSL内のオブジェクト制作やワールド制作を請け負う”クリエイターグループ”が起業した事を発表した
セカンドライフの”中と外で”だ

「我々がバーチャル空間で活躍しているクリエイターと現実世界の企業を繋げます、新しいビジネスの形を作る」と様々なメディアの取材を受けて外へ発信していた
その会社は登録しているクリエイターの名前を公開していた、どの人もSLで活発に活動している有名なクリエイター達だった
セカンドライフを通じて今までに無かったまったく新しい働き方の形を提案したその”クリエイター会社”をSLで活動しているユーザー達は当初好意的に捉えていた
だが…参加しているとされている「有名なクリエイター」達はほとんどが、”勝手に名前を使われていた”よ

言ってSLでモノ作りをしていた人の名前を勝手に起用されて「彼らがメンバーです！」と公表されたんだ

が、SLの住人達がそれに気付いたところで、現実世界の企業はSLの中を知らない
「こういうモノを作っているクリエイターが我々の傘下におります」と現実世界では話が進んでいるわけだよ

それに対して信頼し、依頼し企業は”金”を払う
そのお金はその謎のクリエイター企業に入る
だが…

当然そのクリエイターは参加していない
つまり依頼した現実世界の企業の求めている物は出来上がらない

誰に作らせていたと思う？
「お前たちを使ってやる」とまだ無名のSLでモノ作りを楽しんでいた人達だ

「我々はSL大手のクリエイターグループだ、あの雑誌にも取材された、メディアにも出ている」と

今度こんなものを作りたいが作れるか？」
「一度作ってみせてくれ、いいものなら使ってあげよう
メンバーに入れてあげよう」

そういって無償、あるいはほとんどタダ同然で現実世界から受けてきた大きな仕事をさせる
そして出来上がったら「これは我々の仕事の成果だ」とまた宣伝する

そうして次々と実績を残し、それを「信用」としてまた新たな仕事を受けて来る

だがその事実は伝わらない、SLのクリエイター達は当時物は作っても報酬を貰おうとしない人がほとんどだった

「使う側」には都合が良かった
文句を言わずに指示通りにモノをつくってくるのだからね無償で当時日本中で話題になったセカンドライフだが、モノ作りに関しては本当に皆が次々と面白いモノを作って共有していっていたよ

だが彼らを利用して金を稼ごうとしたり、名声を得ようとする人達は言葉巧みに彼らを活用していたよ

そのクリエイターグループはある企業の案件であるワールド作成を一切触らずに夜逃げした

グループが消えたんじゃない
所属しているクリエイターが消えたわけじゃない

その起業した社長が消えたのだ
仮想空間だからこそ、匿名だからこそ、容易にね
信頼も実績も全て「借り物」だ

だから簡単に捨てる
だがそうやって失った信頼は現実世界の企業の人々に「セカンドライフの企業は信用ならん」と不信感を抱かせる「ほうらみろ」とね

私達の世界は簡単に壊されてしまう
私達の名を使い、技術を使い、労力を使い
金も払わず、使い捨てる、自分の利益の為にね

同じ事がまた起きようとしてはいないかね？

あるいは既に起きているのではないかね？

貴方に協力を持ち掛けて来る人は、貴方を利用しようとしていないか？

適切な報酬を払っているか？

”貴方の世界をより良くするため”と
貴方の労力を！
名前を！
無償で！

”使おう”としている人はいないかね？

私の言いたい事は、主催者が結果的に名声やお金を儲ける案件なら
それの制作に協力するなら当然報酬を貰うべきだ
正当な金額をね

無償で協力など百害あって一利なし
まして名を載せられるなど、万一の際に「共犯」にされてしまうよ
君達の善意を食い物にされるんじゃないぞ

楽しみながらもしっかり警戒していこう
それは必ず起きる、もしくはもう既に起きているよ
長文ご覧いただきありがとうございました！