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2日間の公演をゆらりと追っかけて 夢の中からみる夢

一昨日ロサンゼルスで、BTSはやっとARMYに会うことができた。Permission to dance On Stage 1年10ヶ月ぶりとかの対面になるかな?会えないその間にアルバムを2つも出して、新曲も3つ出して、悲しみに負けないようにしながらオンラインコンサートにオンラインファンミーティングまで本当に頑張ってくれた私たちのヒーローが遂に歓声と一緒に息をしている。彼らの空虚だった心を埋めるのは戸惑いよりも幸せが多いといい。怪我や事故に合わないで欲しい。高鳴る気持ちをちゃんと感じて欲しいけどそれも程々にしてよく眠ってね。そんなことを考えて過ごすこちらは、私は、まだ全然夢の中にいるなとふと思う。
 
「にーぜろにーぜろ」の2月に突然止まった時間、まさに覚めない夢って感じだった。ウィルスに、気をつけろ、消毒します、外に出るな、集まるな、マスクをして、会話や食事に気をつけて、遠くに出ては行けない、家族、友達、大好きな人……頭の中こんな感じ。なにこれ。改めて書いても非現実的過ぎる。でも確かに自分の身に起こっていてなのに立ち向かいようがない苦しさ。やっぱり寝てる時に見る変な夢のようだ。
 
海の向こうで彼らは息をしていて、それが見れて凄く幸せなのに、完璧すぎるスターの舞台のせいか 自国じゃ聞けないくらい派手な歓声のせいか ニーセロニーゼロ地点で重ねるはずだった思い出が突如奪われてしまったからか。きっとこれら全部のせいで私は、向こうも夢でこちらも夢って感じがします。夢と夢がぶつかってクラッシュしたら目が覚めるのかな。いつか。
 



2019年の12月が自分で目にしたBTSの、最初で最後の記憶だからどうしても思い出してしまう。白く光る開演前のアミボムとドームを満たす薄いスモークが迎えてくれてそれは本当に夢の中に入ったみたいだった。だけどその空間以外、画面で見ている時夢だと思っていた存在たちは、そこで確かに生きていたし私は夢ではない確かなものを観てたなという感覚が残っている。オペラグラスを涙でびしょびしょにぬらして、叫びすぎてたらベテランARMYお姉さんがのど飴をくれて救われた、第一声は「…たのしかった………」で、終演して気持ちが脱力しても口角は上がったままで、ほら私も確かに生きていたな。



 
いつになるかは本当にわからなくて、現実また別の株も現れて、穏やかに年末年始がやってくるかも検討がつかないけれど、そのいつかがやってきた時。きっと、また会えたその日に私はずっと見ているこの長〜い夢から出られるんだろうなと思う。早く出たいし目を覚ましたい。

彼らがどれだけ遠くで光輝いていようと 手を伸ばしても届かないように思えても、その眩しさは夜に私を惑わせる夢じゃないよね。僕らは夜空を照らす星だって歌ってたじゃん。


2020年にこの曲で、心にかかっていた霧がパッと晴れたその瞬間のような思い出が、2019年に彼らは夢じゃないと確信したその時間が、また私に訪れてくれますように。

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