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MAGIC SHOPから2年の記念日に寄せて

MAGIC SHOPの店長さん(=ジミンさん)
もう二年前になっちゃいました。
私も元気で、記憶の中のあなたもあの日のままとても可愛くてすてきで、書きながら頬がゆるみます。(店長に宛てた手紙はここらで終了です〜)

11ゲート 51番通路

正直、たくさんのことを忘れてしまった。2年という月日がそうしたというよりも、きっと公演直後から なんなら公演中から覚えていないことの方が多いと思う。それだけ彼らが衝撃的にかっこいいのだけれども。だからなのか、会場に足を踏み入れるその瞬間をすごく覚えているような気がする。誰かに会えることが嬉しくて、涙がこぼれそうになるなんて初めてだったと思う。

2年前、客席へと続くゲートを通りながら鳥肌が立った瞬間を今思い出して、どんだけ好きなんだろう?と自分でも思った。そんなに会いたかったのか、会いたかったんだ。込み上げてくるのを実感する時間は数秒もなかった、頭が勝手に涙腺を緩ませた。もう二度とできないような気がするその震えの瞬間を何度も思い出すことは、私の心に明かりを灯すような作業かもしれない。


BTSとARMYと愛

ただでさえどんどん更新され走っていく7人とついていくARMYは目まぐるしいのに、更に立ちはだかる情報の壁 ありもしない事実 愛はそもそもが本物かも分からないことも 私達を邪魔するから、ファンになった当初の私はすごく不安定だった気がしている。幸せだけ摂取しよう(言い方)にも限界があって、自分の心のモヤモヤは自分が晴らさなければ何度でもやってくるから。ここは愛の迷路そのものだから。

저 수많은 거짓 아우성들이 우릴 갈라놓을 수 있어 정말인 걸 baby(あの無数の嘘の叫び声が僕達を引き離すことだってある 本当だよ)
명심해 때론 거짓은 우리 사일 가르려 하니
시련은 우릴 속이려 하지(忘れるな 時に嘘は僕達の仲をひき裂こうとする 試練は僕達を欺こうとする)


セトリ2曲目にこれは神だなと、時が経てば経つほど思う。マジックショップの入口になんと相応しい…
この曲で歌われる嘘がどんなことを指しているかは知らずとも、本当にそうだった。悩んだら情報に惑わされる前に彼らの言葉だけを真実とするのがいい答えだと思って生きているのが健康的。ジミンさんのパートを借りたら「Just let'em talk 누가 뭐라건」である。君たちだけに一心に導かれてりゃいい。そんな盲目的な愛も全然素敵だよね

道しるべは何だろう

シュガさんが歌うようにこの迷路の中で十分すぎるほどの道標なのは7人だ。だけどそれに加えて結局は自分の確固たる何かが欲しいのが私だ(きっとみんなそうか)。どこが好きか、何が好きか、最も心に残っているのは、とかあるじゃないですか。ジミンさんの踊りにスマホ越しで釘付けになったその瞬間がひとつ、2年前 ゲートの奥に、Bluetoothとまだ繋がっていない白く光るアミボム、スモークの海が見えた瞬間が2つ目の指標。
言葉にならない愛、という難しい話を唯一私に理解させてくれる 実感させてくれる瞬間がそこだ。

愛の迷路で、私を救ってくれる優しい瞬間。実際この日の公演を観たことを境に、私は7人のことを真正面から好きになれたのではないかなと思う。

あんなに仲が良くて、お互いが親愛なる存在で、こんなにファンに誠実で、自分たちの意思で曲を作り、踊り、歌う。そんな夢のように逞しいBTSの歩みと、傍で信じて支え続けたARMY。この目で見るまでなんとなく信じ難い、そんな彼らなんだもの。

また会えた日が来ても

こうやって私はまだ、2年前のその時がただ愛おしいのです。そして何よりもあの瞬間を愛おしく思えることが未だに嬉しく、そう思いながら私の心を抱き締められる私がいることが嬉しいよ。 

全部が全部のおかげと言ったらおかしいかしら、でもそんなかんじ。

「この場所」は、「MAGIC SHOP」は、私たちの心の中にあるんだよと言っていた。魔法のような魔法じゃない話。私はこの魔法を本当に信じていられる。

心にある扉を開けると私の記憶にある白い宇宙が先ず浮かんで、その後は遠い記憶の繋ぎ合わせになる。けれどあの日見た彼らが優しく笑っていて、「君は大丈夫だよ」という力強い歌声も聴こえてくる気がする。何年先も、そうでありますように。

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