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絶対音感はあるけどピッチ感は無い話 その2

前回のつづき!

絶対音感はあるのに、ピッチ感はないの?


残念ながら、わたしはそうでした。
(明らかなものはわかるものの)



初めてバイオリンを持った時、
調弦ができませんでした。


もちろん「だいたいG、だいたいD、だいたいA、だいたいE」
はわかります。絶対音感あるからね。
でも、「442HzにAを合わせて!」からの
「他の弦がそのピッチに完全に合ってるか?」
と聞かれても
「なんか狂ってるかもしれないけど、どう狂ってるのかがわかんない」
が正直な答えでした。

弾いてる時も「若干低い」「若干高い」と言われても
「え、それどのくらいなんだろ」
ってことで、先生の表情をみながら上げ下げ笑
メロディーが成立しているのか、どうだったのか(謎)



ピアノは、その場で与えられた楽器で演奏することがほとんどなので、
自分でピッチを調整することがありません。(※調律師さんは神)
状態の悪いピアノで、明らかに「あ~、ここ。。」ってなっても、
直すこともできないし。

なので、その辺の感覚が甘くなってるというか・・・涙
(※ピアノ科でもピッチ感が正確な人はたくさんいます!!)



次に困ったのは、大学の合唱の授業。

合唱の授業で求められたのが、
ピッチの正確性と、ハーモニーにおけるピッチの捉え方。
メロディーの人はその調における純正律で歌えって言うけど、
ピッチ感がイマイチなわたしは
「え、待って、みんな純正律で歌えるの?(※ピアノは平均律です)」
「耳で聞いたらなんとな~くわかるけど、自分で純正律に調節できるの?!声を?喉を?は?!」

この辺は、声楽、管弦楽器専攻生はバッチリ。



そして、同じ音でもピッチの捉え方が違う・・・らしい・・・。
楽譜の中でラ#とシ♭が出てきたとして、
これ、ピアノ上では同じ音ですが、捉え方が違うんです!!!
(※わかりやすく説明できず申し訳ないのですが)


あと、すごくすごくすごーーーくしつこく言われた和音の第3音の捉え方。
短3度は高め、長3度の第三音を低めで捉えることで、
ハーモニーがビタっと合います。
これは役に立った!!!
(メロウデュで自分1人でコーラスワークするときにね。オートチューン1回も使ってないよ!)


というわけで、
ピッチ感の無いわたしは、
バイオリンの調弦はこっそり専攻生にお願いする(その後先生に堂々とお願いする)
合唱は口パク(だってわたしが歌ったら「誰か合ってない!」って言う)

という、
大学生活を過ごすのであった。


この先バイオリンに長く携わったり、
自分が歌うことになるとも知らず、
上のようなことをしていたのであった・・・

当時のわたしは
ピアノ専攻だし、ピアノ上手かったら他はいいし(もうモチベーション無いけど余力で行こ)みたいな、
しょーーーーもない考え方でいたからです!!!!
もう、当時のわたしを何回も怒りました(今の自分含む未来の自分が)


歌い始めてから「もっとちゃんと勉強しておけば良かった」と
それらの諸々を悔やみました。
ピッチ感について、ずっとコンプレックスがあったので、
いろんな方法でイヤートレーニングをして、
ちょっとは身についた、はず。
だけど、今度はものすごく気になるようになってしまい、
一時期ノイローゼ気味だった笑
大事なことを見失うくらい、
歌うにしろ聞くにしろ誰かとアンサンブルするにしろ
ピッチが気になっていました。

今は歌えなくなっちゃったから、
過剰に気にすることもなくなりました。


でも、この経験があったので
自分で音程を作り出す楽器を演奏する皆さんのことを
心からリスペクトしています!!


ということで、
音感があってもピッチ感が弱い人もいるよ、というお話でした。

(そして、どちらの能力も向上できますよ!!)


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ピッチにおける肝心なことは、アンサンブルした時に自分がどう出るか、
どう出せるか、なのかな、って思ってるんだけど、
昨日の「博士ちゃん」で、葉加瀬太郎さんが同じようなことをおっしゃっていてびっくりしました。


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リズム感とタイム感についても、似たようなことが言える・・・涙
(さらにはグルーヴ感)
もう、永遠に、勉強です。



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