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9曲目は9thって!?
さて今回は9曲目、アルバム「瞬」から
「ムーンライトラストナイト」です。
ポプコン出身のバンド「キャデラックスリム」
に提供した歌をNSPでセルフカバーした形に
なるんですかね。
メロディーはちょっと違います。
さて、天野さんと言えば「9th」と
何度も言ってきました。
この曲もその「9th」を使ったメロディーが印象的です。
そもそも「9th」とは何か?
この紙面でどこまで伝わるのかわかりませんが
簡単に説明してみましょう。
話を分かりやすくするために、以下
Key=C つまり「ハ長調」で説明します。
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド
これを英語で表記すると
C・D・E・F・G・A・B・C
と、なります。
番号を順に振っていくと
1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7 ・ 8
ド ・ レ ・ ミ ・ファ・ ソ ・ ラ ・ シ ・ ド
C ・ D ・ E ・ F ・ G ・ A ・ B ・ C
コード(和音)は1番.3番.5番で出来てますので
「C」というコードは
「ド・ミ・ソ」英語だと「C・D・E」
の構成音です。
作曲する際にはギターやピアノで
「C」というコードを鳴らしながらメロディーを
考えていくのですが、普通は
「ド」から始まるか
「ミ」から始まるか
「ソ」から始まるか
のメロディーが自然と出て来ます。
「C」というコードですからね。
ところがプロともなると(?)
そのパターンに飽きるわけです。
じゃあ
「ド・ミ・ソ」のコードを鳴らしながら
「ド・ミ・ソ」以外のメロディーで始まるようにしよう!
こうなるわけです。
候補に挙がるのは
「レ」(2nd / 9th)
「ファ」(4th)
「ラ」(6th)
「シ」(7th)
って事に、なりますね。
ここで「レ」が登場します。
さっき
1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7 ・ 8
ド ・ レ ・ ミ ・ファ・ ソ ・ ラ ・ シ ・ ド
の順番を書きましたが、この先に行くと
1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7 ・ 8 ・ 9
ド ・ レ ・ ミ ・ファ・ ソ ・ ラ ・ シ ・ ド ・ レ
ってまた繰り返されます。
そうです。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが
「9th」とは「レ」のことです。
9番ってつまり、2番と同じですね。
1オクターブ高く言っただけです。
「ド・ミ・ソ」のコードで「レ」を歌うと
なんかカッコイイ!って気がします。
歌うのは当然、難しくなります。
伴奏は「ド・ミ・ソ」なのに
いきなり「レ~」って歌うわけですからね。
音痴の人は音を見失うかも(^_^)
この「ムーンライトラストナイト」も
♫ムーンライト♫ は レ~ドド
ってメロディーになってます。
天野さんにはこの「9th」を使った曲が
急に増えます。
初出は「めぐり逢いはすべてを越えて」
じゃないかな?
♫目と目が合って♫ は
レレレレレ~ド
ってメロディーですし
他にも
「摩天楼の輝きを離れて」
マイナーな曲調だと
「冬の時代」
石川ひとみさんの
「ひとりじめ」
などが「9th」です。
「作曲家・天野滋」は明らかに意識して作ってますね。
モチロン他の作曲家も「9th」使ってますし
筒美京平さんは「6th」を使って「和」のテイストを出してました。
以上、天野さんの作曲方法について
「9th」を解説しましたが
お分かり頂けましたでしょうか?
オリジナル曲を作ってる方、
是非この手法をお試し下さい。
天野さん風な曲が出来ますよ。
さて、次回はいよいよラストの曲です。
やはり最後はみんなが知ってる歌で終わりたいので
おなじみの曲、やりました。
今までに何度もやってますが(^_^) そこはまあ、
「オーボエが入って気持ちも新たに」
って感じで聞いて下さいね。
そして~ 予告篇です!!!
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