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六月のテーブル

https://youtu.be/_uejGGQK98o

作詞・作曲:天野音彦

テーブルに集めたポケットのコインと紙幣を
二人で数えて始まる細やかなサタディドリーム
君はアイツの約束キャンセルして
僕の助手席選んだけれど
あの日からはいざこざばかり
遠くで君を見ていたほうが良かった
車から眺めた夜空に冴え渡るタワー
恋愛と友情の狭間で揺れ動いていた

テーブルの分だけ隙間が必ずあったよ
笑ってふざけて恋とは呼べずに別れた
君はいつか有名になるって
夢ばかり見てた少女
あの日のまま変りはしない
君の苗字が変るだけそれだけ

ジューンブライド
ジューンブライド
響くウェディングマーチ

ジューンブライド
ジューンブライド
眩しいウェディングドレス


どうしても6月中にこの曲をアップしたくて
急遽作りました。

アルバム「APOCALYPSE」から「六月のテーブル」です。

時代の流れに乗ることも、あらがうことも躊躇われ
この先がどうなるのか読みづらかった80年代後半。

音楽そのものよりもシンセやシーケンサーの台頭により
表現方法が大きく変わったしまったあの当時。

NSPのメンバーも変わってしまいました。
中村さんが脱退・・・ 代わりに2人のメンバーが増え4人に。
天野さんも「音彦」さんに・・・

ただ、楽曲それ自体は色あせたわけでは無くて
こうして改めてじっくり聞いてもらえばお分かりのように
ちゃんと「NSP」なのです。


この頃の天野さんの2大テーマ(?)とも言える

ー君だけがいないー

ー道ならぬ恋ー

のうち、「なんとなしに別れた君」
の歌を艶やかなサウンドで表現してます。


誰しもきっとあるでしょうね。

ーあの時、手を離したばかりに遠くへ行ってしまった恋人ー

ーなぜ、もっと強く抱きしめなかったのかー

ふと・・ン十年前のあの人を思い返したら
この歌を聴いてみて下さい。

若い時って、トンデモナイ間違いをしてしまっている事に
気づかないんですよね・・・(^_^)


まあこの歌詞では

「笑ってふざけて」いただけで

「恋とは呼べずに別れた」人のことだし、そもそも

「遠くで君を見ていたほうが良かった」
ってくらいもう愛想を尽かしていたのかもしれないし。

とは言え「君の苗字が変る」のは複雑・・・

手が届かなくなった彼女
さぞかし「ウェディングドレスは眩し」かったでしょうね。
(しかし・・天野さんにはもう一つのテーマである
「道ならぬ・・・」に持ち込む可能性もあるかならぁ(^_^))

いちおう映像はそんなオレの勝手な解釈の元に作ってます。


閑話休題


音楽面では天野さんの得意技がここでも炸裂してます。
そうです。「9thを使ったメロディー作り」です。

いつか提供曲も含めた天野さんの「9th曲」を特集しようかな。
かなりの数になると思いますよ。

9thを説明するととても長くなるので、ザックリ言うと
ドから始まって9番目の音、つまり「レ」の事です。
ドミソの和音にこの「レ」を使ったメロディー作りが
天野さんは得意なんですよ。

この曲はKeyがB♭なので、歌い出しは

B♭add9  Gm9  Cm9  F7

となってます。

「出来る限り完コピを目指す」日足なのですが
実は勝手に変えました(^_^)

と言うのもこのアルバム「APOCALYPSE」は
楽譜集が出てないと思うので、

ー勝手に変えてもバレないだろうー

と言うことにしました(^_^)

なので先ほどのコード進行を

F/B♭ - B♭  F/G - Gm  B♭/C - Cm  E♭/F - F7

に変えてます。こうするとトップノートの9th
だけが変化するのでは無くて
内声も変化するのでハーモニーが面白くなるのです。
バンドやってる方、是非使ってみて下さい。

そして一番変えたのは「短三度転調」です。
1コーラス後の短い間奏でこの転調を使ってます。
で、2コーラス目が始まるときには(ベースが登場する所です)
元に戻してます。

そしてラストの大サビ「ジューンブライド」で
また「短三度転調」してます。

なぜ転調するのかと言えば、これはもう
「単調さをなくす」効果があるからです。
しかも短三度は元に戻すのもやりやすいので。

結果、最初B♭だったKeyはD♭になります。
ウ〜ンどっちも面倒くさいですね。
もう半音下げると AそしてCとなって
簡単なんですけど。

ラストの大サビ「ジューンブライド」にも
前述の変化させたコード進行を使ってるので
ハモリ方が面白いと思いますよ。
今回の聴きどころ!ということで(^_^)


さて次回こそ「祝!NSP50周年」ということで
6月25日に「豪華! 2曲メドレー」をお送りします!
お楽しみに!

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