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ありそで無い、野良猫夜話
そして4曲目ですね。
ソロアルバム「あまのしげる」より「野良猫夜話」です。
こうやって3人でやる時も、主立ったフレーズは
出来るだけコピーするようにしています。
しかし、このイントロは上手く出来ませんでした。
難しい・・・出来そうなのに出来ない・・・
レコーディングでは誰が弾いたんだろう?
高中さん? 藤丸さん?
とにかく弾けないので、な~んとなくゴマカシテマス(^_^)
曲調はユーモラスですね。
ノンビリふわふわした感じ。
こういうのが良いですよね〜
オーボエはイントロのシンセを吹いてもらって
その後はオリジナルには無かったカウンターの
フレーズを吹いてもらいました。
割と各コードの9thに当たる音を中心に
アレンジしました。
なのでメロディーがルート、オレのハモリは短三度上
オーボエはその間の9thと言った密集和音がたびたび
起きています。
ワザとそうしてますのでご安心を(^_^)
♫そろり〜 そろりに 野良猫が
窓に影を うつし出し♫
とノンビリムードだった二人に
「なにやら不穏な影が割り込む」
感じを出したかったからです。
歌詞に合わせたアレンジですね。
さて、今回はコードについてお話をしましょう。
メロディーはコード(和音)に導かれて
作られることが多いのです。
コードは普通「C」「Am」「F」「G7」
といった記号で表されます。
これをピアノやギターで鳴らしながら
メロディーを紡いでいくわけです。
当然、各アーティストによって
好きなコード進行ってのがあります。
それによって音楽性が決まったりします。
またジャズ、ブルース、ロック、フォーク
といったジャンルにも使うコードや
コード進行が影響します。
天野さんの場合は1960年代のロック
それからブルースのコード進行が多かったですね。
で、ちょっと面白いのがこの「野良猫夜話」です。
イントロや歌い出しのコード進行は
Am - Em - G - Am
ですね。これはなかなか見ない進行ですよ。
Am - G - Em - Am
なら、風の「あの唄はもう唄わないのですか」
の最初で使われています。
NSPでもKeyを変えれば「春はもうすぐ」
がこの進行ですね。
ところが
Am - Em - G - Am
これは天野作品以外では見たこと無いですね。
(ポイントは2つめの「Em」の次に「G」が来ることです。
あくまでKeyはAmでの話ですからね)
この「絶滅危惧種」(?)コード進行が
NSPには他にたくさんあります。
「野良猫夜話」
「ボクはごきげん」
「青春に後始末」
「リズムもよろしく」
これらは全部「Am - Em - G - Am」
ですよ。
同じように聞こえないですよね(^_^)
これはもう天野さんの手癖でしょうね。
もちろんオレが知らないだけかも知れないので
「他にもあるよ」って方、知ってたら教えて下さい。
天野さんには、この他にも面白いコード進行があって
「最初から最後まで同じ循環コード」
ってワザ(?)がありますよね。
これは以前にも書きましたがおさらいを兼ねて
もう一度(^_^)
「さようなら」
Em - D - C - Em
「コンクリートの壁にはさまれて」
Em - C - D - Em
「雨は似合わない」
Am - Dm - E7 - Am
「シャツのほころび涙のカケラ」
Em - D - B7 - Em
あと大きな意味では
「おもいで」もそうですね。
これはなかなか出来ないですよ。
AメロからBメロにいけば展開上
コード変えますし
サビに行けばさらに変えたくなりますよ、普通。
これをグッとこらえてず〜〜〜っと同じ!
サトリでも開かねば、この境地には至りません!
しかもこれらはシングル、2曲
大ヒットシングルのB面、1曲
アルバムのタイトル曲、1曲
どれも重要な曲ばかりですからね!
驚きです!
ここまで、よく分からなかった人は
ギター弾いてるお友達に聞いて下さいね(^_^)
さて次回は前半折り返しの5曲目!
初演になるマニアックな曲が出ますよ〜
お楽しみに!
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