ダイエットしてはリバウンドする人々について思うこと

ダイエットしてはリバウンドを繰り返している人がいる。
「ダイエットするぞ～！」と一念発起！
野菜多めのヘルシーなメニューにして食事量を減らし、
毎日せっせとジム通い。
毎日体重を測っては減った増えたと一喜一憂。

そんなダイエットの成果が出てか、めでたく目標体重に。
目標体重をクリアしたことで気が緩み、
ちょっとずつ以前の生活に戻ってゆく。
気付いたら完全に元の食生活・生活習慣に！
もちろん、体重も元通り。
→→→→→
「ダイエットするぞ～！」と一念発起！
野菜多めのヘルシーなメニューにして食事量を減らし、
毎日せっせとジム通い→→→→以下、略

これを繰り返している人は
「根気が無い人」「ダイエットの知識が無い人」
なのかと思っていたのだけど、
実はそうではないのかもしれない。
太ってはダイエットをし、
少し痩せたら満足して元通り、を繰り返している人は
ココロの底から「痩せよう」と
思っているワケではないのではないだろうか？

痩せるには、
太ってしまった期間と同じくらいの時間をかけて
ゆっくり痩せないといけないんじゃないかと私は思っている。
たとえば3年かけてじわじわと中年太りした場合は
3年かけて増えた分を戻していくのだ。
3ヵ月で10kg減！などと欲張ると、
たとえ3ヵ月で10kg痩せたとしても2ヵ月で元に戻ってしまう。

何故短期間で痩せてもすぐに元に戻るのかというと
「定着」していないから。
食生活・生活習慣も定着していないし、
身体自体の代謝能力も定着していない。
代謝能力が定着していないのに体重が減ったと喜んでも、
それは一時的に減っただけ。
何もかもが「定着」していないので、すぐに元に戻る。

「痩せた身体」を定着させるには、
それなりの時間が必要なんじゃないかと思う。
だからたとえ3か月で10kg痩せたとしても、
2か月で元に戻るのだ。
これは短期間であればあるほど言えると思う。
しかし悲しいかな、
ダイエットとリバウンドを繰り返している人々は、
短期間で大幅な減量効果があるダイエット法を好む傾向があるように思う。

私は誰かに教わったわけではないのだけど
感覚的にそのことを知っていた。
だから目先の数字にはまったく関心が無かった。
「ダイエットするぞ！」と宣言もしなかった。
誰にも言わず、ただもくもくと実行した。
それと私は
ただ単に「痩せたい」「綺麗になりたい」と思ったわけではないんだ。
私は「醜い身体でいること自体が嫌だった」のだ。
私は「変わりたかった」のだ。

たぶん私はココロの底から
「太った醜い身体でいたくない」と思っていたのだと思う。
ただ、誤解してほしくないのだけど
私は太っていることが悪いことだとは思っていない。
太っていても美しい人は多いし、
太っていても幸せな人も多い。
そういう人は痩せる必要はないんじゃないかと思う。
でも私は「太っていて不幸」だったのだ。
だから痩せようと思ったのだ。

だから多分私は「ダイエットして痩せたい」というより
「幸福になりたい」と願っていたのだと思う。
なので私は3年かけて15kg痩せて、
中年太りしていた時より幸福になった。
15kg痩せてから1年間キープしている。
そりゃあ少しは体重が増えることもあるけれど、
増えたと感じたら調整してすぐに元に戻す。
すぐに調整しないと増えたまま「定着」してしまうから。

だからダイエットしてはリバウンドをくり返している人は、
幸せな太り方をしているから
ココロの底からダイエットしたいと望んでいるわけではないんじゃないだろうか？
ダイエットに挑戦することも楽しいし、
目標を達成してご褒美にご馳走を食べることも楽しいのだろう。
ダイエットもリバウンドも楽しいなら、
何回繰り返していてもいいのかもしれないと思った。
「太る」ことも
「ご馳走を食べる」ことも
「身体」があってこそ出来ることだから。
「ダイエットを頑張る」ということも、
「身体」があってこそ、楽しめる経験だと思うから。

ただ私の場合は、
「リバウンド」することを楽しいとは思えないので、
リバウンドしないように今後も気を付けていこうと思っている。

【ただの個人的な見解です】