家賃25000円のボロ家に住んで⑥
家賃25000円のボロ家に住み始めてまもなく1ヶ月が経とうとしている。
時が経つのは早いもの。
他の家ではあり得ないボロ家ならではの摩訶不思議アドベンチャーをこの1ヶ月で経験してきた。
1ヶ月ということで、初公開。これは我がボロ家へと続く石の道。コケが凄い。夜なので見づらくてごめんなさい。
石の道の先。この辺に1階のおばあちゃんの自転車がたまに止まっている。不思議なのだがおばあちゃんは家にいるのに、自転車は無いことが多い。どこに止めているんだろう?右に進む。
そして我がボロ家へと続く2階への入り口。夜だとかなり不気味。下の方に郵便の差し込み口があるが
内側には郵便受けも何もないので来た手紙は基本的に下に落ちている。
郵便屋さん、もしこのnote読んでいたらうまく落ちないように挟んで下さい。
さてさて、4月に入り3月分の電気代の請求が玄関に落ちていた。毎月この封筒が来るとウンザリする。このボロ家に住んで初めての電気代の封筒をため息をつきながら開けてみると
18円?
そんなはずは無い。ボロ家日記②にも書いたとおり3月は雪が降った日もあり、エアコンも普通に使っていた。3月末に住んだので、10日間とはいえ電気代がキャベツ太郎より安いことがあるのだろうか?
このボロ家はなにか特殊な方法で電力を作り出しているのか?
そういえば、下のおばあちゃんが家にいるのに、自転車が外に無いことが多いのを思い出した。
これだ!
おばあちゃんは家の中で自転車をこいでボロ家全体の電力を作り出しているのだ。かなり強引な発想だがそうじゃなきゃ18円が説明付かない!ありがとうおばあちゃん。お給料が入ったらコンドロイチンを買ってあげよう。。
しかし電気代の紙を見ると18円の理由はすぐ分かった。
1日分の電力だったからだ。
電気使用開始したのが3月21日で、このボロ家がたまたま22日締めだったからこういうことになったのだ。少しガッカリした。電力を作るおばあちゃんを1度拝んで見たかった。
ガッカリしながら近くのコンビニで18円を支払ってきた。店員のネパール人が「18円!?」という顔をしていたのが恥ずかしくなってついでにコーヒーも買ってしまった。
おばあちゃんの自転車が時々無くなっている理由は後々解き明かそうと思う。
話は変わり、1ヶ月も経つと最初は何もなかったボロ家も
色々と充実してきた。
(テレビ台は自分で作った)
ハンガーも買えた。
29歳でハンガーを自力で買えないだなんて天国のお母さん涙案件だが、読者の皆様のサポートのお陰で購入することが出来ました。お母さんも胸を撫で下ろしていると思う。
そして、ボロ家にWi-Fiが通った。
これは同期のオダウエダの植田がボロ家にせめてもの潤いを、ということで余っていたWi-Fiを貸してくれたのだ。
植田はWi-Fiを貸してくれる時、最寄り駅まで半袖半ズボンで歩いて来てくれた。4月半ばなので寒い寒いとずっと言っていた。本当に感謝でいっぱいだったが、若干だけ「こいつ頭おかしいな」が勝ってしまった。ごめん植田。
他にもこのnoteを読んで周りの芸人仲間も「余っているものがあったらあげるよ!」と言ってくれる。
収納用のクリアケースあげるよ!という人や
炊飯器余ってるからあげるよ!という人や
ホームベーカリーあげるよ!という人もいた。ボロ家での優雅なパン作りの模様はまたここに書くとしよう。
みんなのおかげでボロ家に物が揃っていく。今、ボロ家は僕を住人とした
どうぶつの森みたいになっている。
ボロ家という恵まれない場所に住んでいる僕だが人との縁には恵まれていることをその分深く実感できている。ボロ家という空間は自分は一人では無いことを思い出させてくれるのだ。
皆からの優しさに感謝しながら今日もおばあちゃんのテレビの音を子守歌に眠りにつこう。
今回もありがとうございました。
少しでもいい感じだったら、スキや良ければサポートの方もお願いしたいです。
ちゃんとしたテレビ台買いたいです。
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