(2022/2/13)FP1級実技レポートPART1


※面接を受けた時の受け答えになりますので、間違っている答えもあります。

FP1級実技試験を受けたときのレポートです。
私自身、面接試験の勉強でレポートがとても役に立ったので、誰かのお役にいつか立つかもしれないと思い残しておきます⭐
読んでいただくとわかるのですが、決してちゃんと答えられているわけではありません、むしろわからないを連発しています。ですがこの点数だったので、やり取りの中に点数を取るヒントがあるかもしれません。

採点結果


私は午後の面接2番目part1からでした。順番は個人的には一番ラッキー!と思いました。
12時頃に会場入りしたにも関わらず、半分以上の人は控え室にいる状態。
ガイダンスが13時から始まり、13時30分になると各グループごとに別室へ移動(この日は3グループ)、45分から1人目スタートの流れでした。別室へ移動後、こちらの4人はpart1から、こちらの4人はpart2からというように事前に知らせがありました。
問題文を読む1分前になると紙をスッと差し出され準備の合図があります。
その後問題文を読む席に移動し15分スタート。
以下()内は心の声と動作です。

https://www.kinzai.or.jp/fp/news-fp/34707.html

(お、定番問題じゃん、いけそう!よかったー。まずは、FP倫理メモして、あれ書いてこれ書いて、、、問題点も解決策も洗い出し完了!準備万端だー!!)

アラームがなり面接室に向かいます。
面接室の前で消毒をし、

メ:(トントン)失礼いたします。
(ドアしずかに閉める)
メロディと申します。どうぞよろしくお願いいたします。(お?おじさんとおばさんだ)

面:はい、ではそちらにお掛けください。
(あ、おばさんが面接官でおじさんが採点する人ね)

メ:失礼いたします。(椅子に座る)

面:では、今問題文を読んだかと思いますがAさんの問題点について項目だけでいいので挙げてください。

メ:はい。今回のAさんの問題点ですが、事業承継に伴う株式移転の方法ついて、事業承継税制の特例と遺留分の民法特例について、長女Dさんや次男Eさんへの資金援助、円満な遺産分割、相続税の軽減対策、納税資金の確保が挙げられると思います。

面:わかりました。では、それらに対する提案や解決策について教えてください。
(えーざっくり!全部言う感じなんだ)

メ:はい。まず、事業承継における株式の移転についてですが、贈与、売買による方法が考えられます。贈与の場合は事業承継税制の活用も検討します。
また、Dさんへの援助は教育費の負担が大きく住宅購入を躊躇っているとのことなので、住宅資金贈与や教育資金一括贈与が検討できます。Eさんについても今後住宅購入の意向があれば住宅資金贈与や、またもうすぐお子さまが生まれるということなので子育て資金贈与も考えられます。
そして、円満な遺産分割については遺言書の作成を提案します。その際に遺留分を侵害する可能性がある場合には、Aさんも気になっている遺留分の民法特例の活用も検討します。
相続税の軽減対策としては、自社株評価の引き下げ、生命保険の活用や小規模宅地の評価減を最大限活用することを提案します。
納税資金の確保としては、金庫株制度の活用やX社本社土地をX社に売却するなどで確保することが考えられます。

面:わかりました。事業承継税制の特例については期限があったかと思いますが、それについてはどうですか?

メ:はい。事業承継税制の特例活用にあたっては、2023年3月31日までに特例承継計画を都道府県知事に提出した上で、2027年12月31日までに贈与することが必要です。

面:今回の税制大綱でその期限について少し改正があったかと思いますが、それについてはどうですか?

メ:(まじで?そこあまりYouTubeとかでも触れられてなかったからまさかのノーマーク💦)勉強不足で申し訳ございません。わからないです。

面:そうですか、わかりました。Dさんには、Aさんは賃貸アパートを譲ることを考えているようですがそれはどうですか?

メ:そうですね(そこも完全に読み飛ばしてたから問題点でいい忘れてたー!!)、こちら遺贈かどうかがわからなかったのですが、、、

面:いやいや、今教育費必要だから遺贈はおかしいですよね。

メ:そうですね、では、贈与することになります。

面:どうやって贈与します?

メ:そうですね、この場合、土地はAさんの名義のままでDさんに相続時精算課税制度を使って建物のみ贈与するのが妥当かと思います。

面:そうですね、それが一番税金の負担も少なく贈与できますからいいですね(少しにこやかでホッとする)。その場合、Aさんに伝えておくべき注意点があるかと思いますがどうですか?

メ:はい。この場合使用貸借になりますので、今アパートの土地は相続発生時に貸家建付地の評価になりますが、自用地×80%評価になってしまいます。

面:え?自用地×80%???

メ:あ、すみません、間違えました。自用地評価になります。(あせあせ💦)

面:そうですよね。ちなみに、これってすぐに自用地の評価になるんですか?

メ:、、、え、すぐに?相続時、ですかね、すみません、わからないです。

面:これはね、徐々に、なんですよ。今住んでる人が出ていって新しい人が入っていくごとに評価が変わっていきます。

メ:へぇーそうなんですね!勉強になりました。ありがとうございます。

面:では、次に遺留分の民法特例について教えてください。

メ:はい。遺留分の民法特例とは、あらかじめ相続人全員で合意することにより自社株について遺留分算定基礎財産から除外することや価格を合意時に固定することができる制度のことです。

面:つまり株については相続財産から除外したり価格を先に決めておけるってことですね。
では、先ほど株価の引き下げについて話がありましたが、どのようにして引き下げますか?会社内部でできることとそれ以外がありませんか?

メ:はい。今回はすでに役員退職金は支給が見込まれていますので、後は記念配当の実施や不良資産の売却などが考えられると思います。

面:それは内部でできることですね。他には何かありませんか?法人税を下げるのと同じようなことです。

メ:えーっと、、、(何だろう?給料上げるとか?不動産買うとか?)

面:わからないなら結構です。(ピシャリ)
あと、小規模宅地の評価減についてなんですが、どこに使うと有利、ということは置いといて、今回Dさんに賃貸アパートを贈与したとして、その土地は小規模宅地使えますか?

メ:えーー、、使えなさそうですけど、一度お調べしてから回答いたします。

面:使えなさそう、という感覚は合っていますよ。今回は使えませんね。ちなみに、同居の場合は使えます。ちょっとややこしいですが覚えておいてください。

メ:そうなんですね、わかりました。ありがとうございます。

面:遺留分の民法特例の手続きについても教えてもらえますか?

メ:はい。経済産業大臣の確認を得た上で家庭裁判所の許可を得ます。

面:もっとその前に大事なことないですか?

メ:、、、(え?大事なこと?何だろう)

面:もう結構です。(ピシャリ)

メ:(もしかして相続人の合意の話?さっきその話題は出たからいいと思ってたー!!採点の人その時うんうん頷いてたからわかっててくれてるよね)

面:では、FPの職業倫理について教えてください。
(わー終わりだー!!)

メ:はい。お客さまの利益を優先すること、守秘義務の遵守、お客さまへの説明義務、コンプライアンスの遵守、インフォームドコンセント、FP自身の能力の啓発です。

面:では、その中で今回あなたが一番重要だと思うことと理由を教えてください。

メ:はい。今回はインフォームドコンセントが一番重要だと思います。今回の私の提案は多岐にわたっており、Aさん、ご家族、またX社の将来にとって考えることがたくさんあります。ですので、お客さまの立場でよく考え、十分にご説明をした上でAさんに納得をしてもらい進めていくことが必要となります。以上のことからインフォームドコンセントが一番重要だと考えます。

面:わかりました。では、これで面接を終わります。

メ:ありがとうございました。

(席を立つとちょうどアラームが鳴る)

時間はピッタリ、ポンポンとお互いに言葉を交わし合っていたので、細かい部分は忘れている項目があると思いますが、かなりたくさんの質疑応答を繰り返した印象がありました。
答えられないことも多かったのですが、終始面接官の顔をよく見て頷いたりリアクションを取ったりしたのは評価に繋がったのかな?と思います。
無駄な時間はほとんどなかったので、もっとゆっくり答えて、答えられない質問のところまで持っていかなければよかったのかも、と不安になりましたが、採点結果を見てなんとなくですが、加点方式なのかなという印象を受けました。
始めに重要な質疑応答をして、その後に細かい質問が用意されていて時間があればそれを出す→答えられれば加点、という感じなのかもしれません。

ちなみに、答えを誘導してくれるような印象はpart1ではまったくありませんでした。定番問題だったこともあり、こちらが圧迫面接気味だった気がします。
反対にpart2は全然理解できないままに面接に挑んだのですが誘導の嵐で助かりました。
part2は誘導に乗りすぎたので、かなり記憶が曖昧ですが、時間があるときに整理してみようと思います。

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