【シン・ニホン】人間に残る役割

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これから、どんな社会が到来するのか。もしくは、どんな社会が既に到来しているのか。そして、どんな能力を身につけた人間がその厳しい社会を生き抜いていけるのか。外資系コンサルファームで社会人人生の第一歩を踏み出そうとしている私は、今後の道標を探そうという思いで、安宅和人さんの 「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成」という本を手にとった。


筆者の主張はこうだ。


今後の社会においては、

「AIとデータに得意なことはAIとデータに任せ、浮いた浮力をヒトにしか生み出せない価値の打ち出し、ヒトにしかできないこだわりや温かみの実現を目指していくことが、ビジネスの勝負所になっていく。」


そのような時代においては、

「人がいいなと思うであろうことを先んじて感じ、それを自分なりに表現できる力(知覚)が重要となる。」


具体的には、

1つの領域の専門家よりも、「こんな世界を生み出したい」という夢を描き、複数の領域を繋いで形にしていく力を持っている人が重要だ。

未来は①夢を描き、②技術を認知し、③デザインすることで実現する。


スキルとしては、

まず虚心坦懐に現象を見る力、その上で分析的、論理的に物事を考え整理する力が重要だ。この力がなければ、解決すべき問題を定義・整理できず、どのような課題をどの局面で解決すべきかも見極められない。

問題を定義しなければ、データサイエンス力を活用したアプローチ設計も、データエンジニア力を活用した社会実装(量的展開)もできない。


そこで、今後のリーダー層には、

①母国語

・明確に考えを表現し、伝え、議論することができる力

・正しく文章や相手の言っていることが理解できる力


②英語・中国語

・タイムリーに情報を収集する力

・言うべきことを敬意をもって的確に伝える力


③問題解決能力

・問題設定力

・MECEに切り分け、整理する力

・So Whatを繰り返し意味合いを出す力


④データ×AIリテラシー

・数量的分析力

・統計的素養

・情報科学の基本

・データエンジニアリングの基本

以上、4つの基礎教養が求められる。




AIのような機械知性は、

識別はできても、判断軸や価値観は人に与えられたものであり、

何がどうあるべきか、どうでありたいと自律的に判断することはできない。


すると、人間に残る役割は、

自分なりに見立て、それに基づき方向を定め、何をやるかを決めたり、

また周囲を巻き込んで、人を動かしていくことになる。



これらを踏まえ、自分磨きを続けていきたい。