見出し画像

#3 初ハワイで食について感じたこと 2023年4月 ハワイ初心者が新婚旅行で訪れて感じたこと

前回のエントリで2023年4月ハワイのお金に関して長々と記載しましたが、(自分の性格上の問題もあり)全体的にネガティブな調子になってしまったので、ここではなるべくポジティブに、ハワイで楽しかったこと、良かったこと、感動したことをなるべく多めに記載します。

ハワイの食べ物全般について


値段については成るべく触れませんので悪しからず

食の選択肢が多すぎで贅沢に悩める!

ホノルルで食事を取れるところは至るところにある。

運河を超えた郊外でも、そしてホノルルから離れたノースショアでも、スーパー、個人商店、小規模なモール、フードトラック等、何かしらの手段で食べ物を調達できる所が至る所にある。

ホノルルにもセブンイレブンはあるよ!ちょっと郊外だけど

旅行先で偶にやらかす食べる場所がない!という辛い事態に陥ることは一度も無かった。流石超一流観光地!!

ただ選択肢が無茶苦茶多すぎて、何を食べるかいつも迷った。どれも良さげに見えるし、どれも値段は大して変わらないので、中々コレ!と決断できなかった。

贅沢な悩みよ!

この悩みの解決は最後まで困難を極めたが、夫婦二人で緩やかに基準を定めて、それに則って行動すれば、ある程度スムーズに、そしてハズレなく美味しいものを選べると思う。

我々の場合、特に夫婦で話し合った訳では無いが、以下の基準で食べ物を選んだ

  1. なるべくハワイっぽいもの

  2. 日本では見かけにくい食材が入っているもの

  3. (夫婦共に好きな)ニンニクやチーズが入っているもの

何かしらの基準を定めれば大きな外れなく、悩みを解決できる筈!

ハワイメシはどれも全部量が多い!!

コンビニだろうと、スーパーのお惣菜だろうと、フードコートだろうと、カフェだろうと、レストランだろうと、何処も供されるのはアメリカンサイズ!!!
無茶苦茶量が多い。笑っちゃうくらい。

体感で日本の2倍から3倍

スパムおにぎりも成人男性の握り拳くらいのデカさ。


ABCストアのスパムおにぎり
これだけでお腹いっぱいになる



アサイーボウルも乳児の顔くらいの大きさ。


もはやデザートではなく
主食並の量があるアサイーボウル
デザートとして頼むと悲惨なことになる

レストランでは居酒屋のコースで最初に出てくるサラダが載った大皿に一人分の食事がドカンと出てくる。

アメリカンサイズはデカいと聞いていたが、予想を上回る冗談みたいなデカさに毎度失笑してしまった。

あるレストランではメニュー毎のカロリーが載っていたが、どれも1500kカロリーは超えがデフォルト。

成人女性で1400-2000kカロリーなので、女性なら一食で一日分をオーバーしてしまうことになる。

正直量を半分にして値段も半分にして欲しいと何度も思ったことか。


サンドウィッチとポテトフライ とんでもない量

不必要な程の大ロットの購入を押し付けられ、搾取されている下請け企業のような気分に浸ってしまうのだが、


まぁソレがアメリカという国の文化なのだからしゃあない、と言うしかないね!


食べ物はどれも基本美味い!

ハワイでの食事自体には正直あまり期待していなかったのだが、ビックリするくらいどれも食べ物が美味しかった。
良い意味で期待を裏切られる。

しっかりした店で出される物だけではなく、コンビニ飯もスナック類も含めてどれも美味い!

外れは一つもなかった!
誇張なしでどれも美味しく楽しめた。

一番美味しかったノースショアのガーリックシュリンプ

よくよく考えれば戦後日本はかなりアメリカナイズされており、食生活もアメリカ文化が大分浸食しているので、アメリカの一部であるハワイの味付けに拒否反応を覚える要素なんぞそもそもないのかもしれない。

加えてアメリカという国はエンタメの国であり、エンタメには全力で力を注いている。

食もエンタメ・レジャーの一環とすると、そりゃアメリカで出てくるメシがマズイ訳はない。

加えて過酷な競争社会のアメリカ、それも一大観光地のハワイで生き残っているお店は。庶民的なモノから上流階級向けのモノに至るまで当然世界水準。

ここがイギリスと一番違う所よね!!!

お米はそれほど……

ただお米だけはちょっと残念だった。

僕が東北モノなので米だけは煩い人種というのもあるかもしれないが、東京生まれ東京育ちの妻もハワイはお米だけが美味しくない、と感想を述べていた。

それ故、日本育ちの日本人であればお米について言えばネガティブな評価を下すのが普通なのかもしれない。

全体的にパサついていて、粘り気がない。
それでいて米粒一つ一つが妙な硬さで噛みづらく、のど越しもよくない。

スーパーを見た限りでは、ハワイで流通しているお米の多くは、レベルが高いことで有名なカリフォルニア産で、品種はこしひかり等の日本でもお馴染みのモノばかりだった。

つまり日本人の嗜好に合ってあたりまえのはずなのが、それなのに何故か日本で食べる日本米とは全然違う。


注文が上手く伝わらずサイドメニューが米&ライスになったランチプレート



ぶっちゃけイギリスの中華料理屋で食べた、産地不明なお米の方が全然美味い
まぁイギリスの中華料理屋は現地の他のソレと比べると格段に美味しいから相対的に美味く感じられたのかもしれないが。



水が日本と違う硬水だからなのか、と思って調べたが、ハワイの上水道は基本軟水とのことで水が原因ではないようだ。

ハワイ在住アメリカ人の嗜好に合わせるため、お米の炊き方日本と根本的に違うのだろうか?
日系人が多いハワイなのに、日本食の要とも言える銀シャリの味が日本のそれと遥かに異なるのはちょっと気になった。

ハワイでの食べ物を購入方法とその違いについて


上手いタイトルが思いつかなかったが、ハワイで食べ物を購入するには大きく分けて3つ方法があり、それぞれ特徴も対応も異なったので、ご参考までにそれぞれの所感を

  1. コンビニやスーパーでお惣菜を買う

  2. カフェやフードコート等でカウンター越しに注文しテイクアウト

  3. レストランやカフェで席について注文


コンビニやスーパーで食べ物買うのが一番楽で一番安い


身も蓋もないが、タイトル通りである。

ホノルルには至る所にお惣菜を売っているコンビニやスーパーがあるので、中に入って食べたい物を手に取り、レジに持っていけばOK。値段もバッチリ書いてある。消費税以外、追加費用はない。悪辣な習慣チップも払う必要はない。


陳列は雑だが美味しい!そして量が多い

The 明朗会計!!

バリエーションも豊富。ハワイらしいもの、アメリカらしいものも当然多いのだが、スーパーに行くと不思議と日本のお惣菜っぽいものが多い。

だがどれも量が日本のものより2倍以上多い。
お味の方は意外や意外、結構これが美味しいのである。
前述の通りお米はアレだが、お米以外はしっかりとした王道の味付けがされており、美味しく食べられる。何より相対的に値段は安い。5ドルから9ドルでお腹いっぱい食べられる。

ただリゾート気分はぶち壊しになってしまうのが最大の欠点。

新婚旅行なのにコンビニメシを買ってベンチで食べるのは、たまにはいいけどメインには流石にできないよね。


海苔巻きご飯。恵方巻以上に太い

カウンターで持ち帰り注文は総合的なバランスでは一番かも

カフェやフードコート、フードトラックなどがハワイには至る所にある。

そこではカウンターで食べたい物を口頭で注文し、奥のキッチンで調理をし、出来立てのフードを持ち帰り用の厚紙で出来たプレート等に入れて渡してくれるシステムになっている。

前述のお惣菜コーナーと異なり、作り立ての暖かいフードを渡してくれるのが嬉しい。

味はお惣菜より美味しいが、値段は結構高めで10ドルから18ドルくらい。
しかしチップは必要ないし、メニュー表に値段は書いてあるのでここも明朗会計なのが旅行者には安心。

だがテイクアウト品でも1品で1300円越え当たり前なのがハワイの物価なのである。それでもレストラン等店内で食べるよりずっと安い!


朝早くからやっており長蛇の列だったカフェ。

ちなみにテイクアウトは和製英語と一部で言われているが、別にTake-outでもハワイでは通じた。 To Goの方が一般的らしいが。

イギリス英語のtake awayは誰も使っていなかったので、使わない方がいいと思う。

ただ問題は、口頭で直接英語で注文しなければいけないのが結構大変だった。

ハワイのその手のお店の人は外国人対応は成れているため、こちらの意図を伝えることに支障はなかったのだが、ハワイはアメリカだからかなのか、店員が色々と話かけてくるので結構面食らう。

焼き加減はどうするのか、コーヒーはいらないのか、クッキーやケーキはいらないのか、追加でチェダーチーズは入れるか(チーズじゃなくてチェダーって言ってくるから一瞬なんのことかわからなくなる。そしてメニュー表に全く記載がないがYesというと数ドルチーズ追加料金を普通に取ってくるので油断ならねぇ)云々、、、

欲しいものを指差したり名称を述べればそれだけで注文が通る、ということは全く一度もなかったので、必ず何かしら向こうが言ってくる予測不能の発言に対応しなければいけないのは結構しんどかった。

特に初めてポキ丼を頼んだ際、白米、玄米か、グリーンサラダか、と言われたのはかなりビックリした。(white, brown, or green,と言われたので何のことかサッパリわからなかった)

お米の代わりにレタスやキャベツを入れる、というのは日本人には出てこないアイデア。
丼(bowl)なので米抜き何ぞありえないという僕の先入観が原因だったのだが、先方の身振り手振りと日本語表示板を発見してくれた妻のアシストで、米とサラダが代替オプションであることがわかり問題は解決。
日本の常識では測りかねる文化がハワイにはあるので、無茶苦茶英語に自信がある人でなければ、よくよく注意する必要がある。
(ちなみに白米か玄米かグリーンサラダかマカロニか、というオプションもあった。マカロニは予想つかんだろ)


ガーリックシュリンプを売っていたフードトラック



そして一番の問題は列がスムーズに流れない、客一人一人の応対に時間がかかりやたら待たされる。

前述の通り、注文の度に店員は客に対してアレコレ尋ねる習慣があるのでどうしても一組に対して注文完了まで時間がかかってしまう。
中には注文とは関係ない世間話を長々している米国本土からの観光客も複数いた。

お前の後ろに15組程並んでいるのだから遅延行為やめろよ。オイ!

店も店で客が並んでるんだから、いつも並ぶような店なんだからシステマティックに注文を捌くようシステムを変えろよ、と思うのだが、どのような状況でもかならず何かしらトークを交えてオプションを提案するのがハワイ式というかアメリカ式なのか。

並ぶのがとにかく嫌いな僕は結構苛々してしまった。

そして注文後の商品の受け取り方なのだが、これも店によってマチマチ。

日本のフードコートの如く、出来上がるとアラームがなる機械を渡してくれるところ、レシートに番号が振ってあり、番号を読んでくれる所、注文時に名前を聞かれ、出来上がると名前を呼んでくる所(このシステムが一番多かった)、何も控えずに適当に出来上がり次第渡す所などなど。

一番多かった名前を聞かれて呼んでくれるシステムの店なのだが、馬鹿正直に日本人名を告げると、日本人名に慣れていない店員の場合は珍妙なスペリングで名前を書かれ、注文を渡す店員がそれを読めずに適当な名前で発音し、認識されない場合があるので注意。

おとなしく日本人でもジョンだのメアリーだの英名を告げた方がトラブルにならないと思う。本名を告げる必要なんぞ全くない。一期一会なんだから。


レストランは良いが色々大変。予約方法とチップには注意


至る所で美味しい食事を食べられるハワイ・ホノルル。お店の雰囲気も各々工夫を凝らしておりリゾート気分を高めてくれるし、味も当然素晴らしい、何よりお酒も飲めるのがレストランの良い所である。

だが有名店、特にディナーはどこも混む。

予約した方が圧倒的にスムーズ。
予約方法はOpen Tableというサイトもしくはアプリ経由がかなり便利で王道らしいのだが、結局使わなかった。

店によっては当日予約可能のようだが、数時間前から申請しなければ予約が出来ないため(当たり前の話だが)使える機会がなかったからだ。

来店希望三十分前にウェブ予約で席だけ抑える、等のそういう使い方は残念ながらできない。店に迷惑だしね。

僕は元々お店を予約する、という行動が非常に苦手(空腹時に食べたいものを決めるタイプ)なので2回しか予約はしなかったが、有名な店はを大抵混んでいるので、どうしても行きたい店がある人は事前に予約した方が絶対良いと思う。

並ぶ方法もあるとは思うが、日本のようにキッチリ列を作って並ぶ文化があまりなく、率先して列を整理するスタッフもあまりいないので、割込や順番の取り違え等が結構発生し、その際は英語で毅然と主張しなければ永遠に席にすらつけない可能性があるため、フラストレーションが貯まると思う。

予約方法は前述のアプリ、英語が堪能なら店に直接電話、ホテルのコンシェルジュ経由、日本語だけで対応するなら旅行会社やクレカ会社が運営している現地のラウンジに行き、日本人スタッフ経由で依頼するのが良いと思う。

もしくはランチであれば比較的すいている、もしくは並ばずとも入れるので、ランチタイム時にフラッと訪れてみるのも良いかもしれない。

ランチで入ったレストランのサンドウィッチ。
サンドウィッチだがどう見てもバーガーだし芋の割合が多い

ラウンジで日本人スタッフに予約を代行してもらうのは凄く便利で楽なのだが、注意点として彼らは自分たちの会社と提携している店への予約をまずは薦めてくる所である。

おそらく提携店から何かしらのキックバックが入るため、熱心にそれらの店を薦めるのだろうが、薦められた店が必ずしも良い店とは限らないのである。

タダで人を、しかも海外で日本人を動かすのだから、そりゃ何かしらのカラクリがあって然るべきなのだが、結構値段設定が高めの店ばかりチョイスされたり、値段的にお手頃かと思っても条件が色々ついた特殊なコース類(例:チップ込みでソフトドリンク、スープ付きで3種類からメインが選べるが、アルコール含めて何かしら追加注文するとチップ再計算となり、追加注文品以下のものもチップがかかるものとして計算される)に限定されているものが多く、店で自由に注文が出来にくい構造になっている

事前に何をどこで食べるか計画し、毅然とした強い意志をもって異国で働く同胞を無報酬で奉仕させることに抵抗感が一切無い人であれば、思うがままに対応できて問題はないのかもしれない。

だが具体的に食べたいものが特に決まっておらず、何となくこんなものが食べたいな〜くらいの緩さでラウンジスタッフに相談件予約を頼んだ我々は、失敗というわけではなくそれなりに良かったが、他にも良いところあったんじゃないかな、と何となくモヤモヤした気持ちに若干なってしまった。

自分が得たい物は自分で考えてやらないとならない。お前のオールを任せるな、というのがハワイ・いやアメリカという国なのだろう。

レストランでの接客について。
アメリカ滞在経験は殆んどなかったので、アメリカの接客係は基本的に愛想悪い塩対応がデフォルトだと思い込んでいたが、意外や意外、ハワイではウエイターもウエイトレスも皆皆愛想がすごく良い。

甲高い「ハァーイ!」と嬌声を挙げながらも満面の笑みで給仕してくれる。

ここまで愛想良く対応してくれる人は日本にも中々いないのではあろうか。

特に今回の滞在はイースター休暇と被ってしまったこともあり、各レストランのウエイトレスはウサギの耳をつけるコスプレをしてやたら明るく振る舞っていた。

顔が握りこぶしくらいに小さいパツキン白人ギャルや、彫りの深い甘いマスクで時に日本語を交えながらセクシーに話しかけてくる男前ポリネシアンに接客されるのはたまらない、と思う性的思考の日本人も多いであろう。

注文し、料理が出揃うと料理に問題ないか(多分How's everthing?だと思う)にこやかに聞いてくるのでグッドだのなんだの適当にポジティブな返事するとオーバーリアクションを取ってセンキューだなんだ言ってくれて場を盛り上げてくれる。

だがしかし!!
彼ら彼女らが異常にフレンドリーなのには理由がある。

親密に振る舞うことで警戒心をなくし、隙あらば追加注文がないか尋ねてくることで、なるべくこちらに沢山注文させてチップを稼ごうとするのが目的なのである。

チップは合計注文金額に対して割合でかかるので、客がお金を使えば使うほど、総額支払いが増えれば増えるほど、彼ら彼女らが貰えるチップは増える。


客がどれだけ金を使おうが、時給制故に報酬が変わらない日本の飲食店の店員とはそこが大きく異なっている。
手取りがリアルに増えるため、あの手この手で追加注文を強いてくる。

飲み物を何も頼んでいないと「飲み物はいかが?」
メインを待っていると「アペタイザーはいかが?」
メインを食べ終わると「デザートはいかが?」
飲み物を飲み終わると「もう一杯いかが?」
デザートを断りしばらくすると「コーヒーはいかが?」

数分置きに突如話かけてきて(それもこちらが会話中に突如後ろから奇襲をしかけてくるケースが多い)追加注文をするよう、促してくる。

英語が聞き取れず、取り合えず場を凌ぐために「YES」とヘラヘラして答えると、望まない追加注文が通ってしまうという、巧妙なトラップを奴らは企ててくるのである。

ただでさえ量が多いのに追加注文なんぞしたらたまらんよ!

幸いにして今回の旅行では全てノーセンキュー!ざっついっと!いっついなふ!で乗り切ることがないため、望まない注文をするという罠にハマることは無かったが、
酔いが回っていたり、旅先の疲れがでたりと判断力が低下していた場合は、ついついイエスと答えてしまい、「英語ができないジャップはカモだなAhahaha」とバックヤードで笑われることになってしまうのだろう。

アメリカは恐ろしい!


なるべくネガティブな要素は少ないようにしたつもりが結構ネガティブな所ばかりになってしまった。
総合的には素晴らしい所だったけど、ついつい負の部分ばかり目について印象に残ってしまうのが僕の悪い癖。

ただどれもお金が潤沢にあれば問題ない。お金があればアメリカハワイでは何ら不満もストレスもなく過ごせるのだ!!!
アメリカは資本主義の領袖なんだからしゃあないわな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?