私は吃音症
吃音症は言葉が流暢に喋れず、所謂どもるというしゃべりの障害。物心ついた時から私は流暢に言葉が喋れず「か、か、か、火曜日に会おうね」や「………っ、かっ、からあげくん下さい」「こっ、こっ、こ……ココアの、、、エスサイズ、くっ、ください…」と、言葉がつっかえたまま次の発音ができない連発と喉の奥がキュッと締め付けられて言葉を発せない難発の2種類がある。私は言葉が途切れる難発だ。しかも言葉を発音しようと手を叩いたり足でリズムを取るなど、ただ喋るだけなのに動きが不審になりながらぎこちなく喋るという言動が怪しいオプション付き。
吃音症のせいで人生それなりに詰んで2、3回適応障害でダウンした過去。吃音症のせいで自殺まで考えるくらい追い詰められてとても生きづらい。私は【言葉が流暢に話せない】だけで人生詰みゲーで尚且つ人生毎日ハードモード。
吃音症じゃなかったらバリバリ働けてたのに
吃音症じゃなかったら本当に自分の働きたいところで働けてもっと自分らしい生き方ができたはず
吃音症じゃなかったら、と無い物ねだりをしても吃音症は治るわけがない。死ぬまでニコイチワンパックで付き合わなきゃいけない運命共同体。
今回私が吃音症だとカミングアウトしたのは、YouTubeで吃音症ラップの動画を見つけたからだ。
ラップを聞いて、吃音あるあるすぎてめっちゃくちゃ泣いた。コンビニで欲しい商品が頼めず自分が言いやすい商品を言ったり、どもるのが恥ずかしいからあえて注文できない。どもったらどもったで周りの人間に笑われる。私も転職を一度した人間だけど、まず自分が言いやすい会社名を探すという普通に喋れる人から見たから意味のわからない職探しだと思う。会社名が言えない時点でもう働きにくいなんて確定されたもんだから。すこしでも自分が働きやすくなるように不安要素は出来るだけ排除しなきゃ生きていけない。
話が脱線した、すみません。吃音ラッパーの少年は高校三年生。高校生の世界ってしゃべって笑ってなんぼの生き物(失礼)だから、吃音ラッパーの少年は歌詞の内容以上にもっと辛い経験をしてきたはず。というのも吃音症を自覚したのは社会に出た後だった私はまだ馬鹿にされた経験は少ない方だった。きっと思春期の頃に吃音症だと自覚した子たちは私の数億倍辛い経験をしてきたと思う。
ただ吃音症になってよかったのは言葉の言い換えの機転がめちゃくちゃ上手くなった。言葉というか単語の引き出しが増えた。同じ意味で異なる単語って特に日本語って多くあるからめちゃくちゃ助かってる。あと自分が喋らなくていいように相手に話させるコミニュケーション能力も少なからず身についた。でも生きる上では吃音症はデメリットの方が遥かに上。ニコイチワンパック運命共同体の宿命を背負わされてこの世に生まれたからには、どうにかしてでも吃音症と仲良くしていくしかない。
生きる選択肢は探せばいくらでもある。意外と人生何とかなる。
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