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やまぐちの場所 三見(萩市)

歴史を残す豊饒の地

萩市街から西方10km にある人口1300人ほどの小さな集落三見地区。
江戸時代には、萩と下関とを結ぶ赤間関街道の宿場町として栄えたところだ。
日本海に面した漁港や漁村は北長門海岸国定公園の一部で、無人島や岩礁があり、釣りの穴場としても有名だ。
村の中心を流れる三見川によって開けた、山間の谷間に形成された集落には、宿場町の名残りのような古い街並が残っている。
大正時代に造られた三見川にかかる珍しい石造りのアーチ橋は、「めがね橋」の通称で親しまれている 登録有形文化財でもある。
「三見」の名前の由来は諸説あるが、平家で三位の位があった貴族が落ち延びて来た説話より、よく作物がとれる場所「作見(さくみ)」が変化したというほうが説得力があるような気がする。
恵まれた自然環境で土壌が肥え、農作物が豊かに実るところなのである。


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