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障害者の願望を叶える花が咲くカフェ


12月15日、私は原宿にあるカフェ「ローランズ」を訪れました。最近、ゼミの先輩が働いている場所に行って、そこでの障害者の雇用に興味を持ちました。先輩のバイト先では、ロボットを使って障害者が顧客とコミュニケーションする形態が採用されています。私はこの先輩の経験を通じて、障害を持つ人々が様々な仕事に就く可能性について考えるようになり、そのために障害者を雇用する花屋とカフェを同時に営む「ローランズ」を訪れることにしました。

ローランズは、障害者を雇用するカフェです。2017年には、「日本財団はたらく障害者サポートプロジェクト」として、障害者雇用のモデル事業を日本国内に導入するための共同プロジェクトを日本財団と実施しています。初めてローランズを見たとき、そのカフェは本当に美しく、店内にはたくさんの花があり、爽やかな香りが漂っていました。私がここが障害者雇用をしているカフェであることを知らなかったら、カフェに出るまで気づかなかったでしょう。
カフェの隣にある花屋を観察している時、ローランズの職員である川元さんと会話する機会がありました。川元さんにローランズの障害者雇用について質問してみました。彼らは障害者の働きたいという気持ちを尊重し、カフェや花屋で自分が自信を持ってできる仕事を見つけ、働けるようにしています。私は、障害を持つ職員が働きたいという気持ちを引き出すためにどのような福祉サービスを提供しているのかを尋ねてみました。すると、川元さんは、障害者が仕事をしたいという気持ちだけでなく、就職が難しい現状において「仕事を持ちたい!働きたい!」という願望があるがかなえられない状況にあるため、その願望を叶えることが大切だと説明してくれました。
またローランズでは、なぜカフェと花屋が一緒にあるのか気になり、川元さんに質問してみました。その結果、障害者雇用だけでなく、捨てられた花をリサイクルして紙を作るなど、花の再資源化も行っていることを教えていただきました。実際にローランズの内部を見ると、切れた鉢植えを使用して飾っていました。私は障害者雇用に焦点を当てていてもっと幅広く見なかったと思いました。ローランズは社会的な貢献として捨てられる花を再活用し、環境にも配慮した取り組みを行っていることに気付きました。

ローランズを訪れ、川元さんとの対話を通じて、私は障害者雇用において「働きたい」という強い願望があるものの、現実にはそれを叶える環境が整っていない厳しい現状に触れました。川元さんが語ってくれたように、その願望を実現するためには、社会全体が彼らの力になり、働く環境や機会を提供する必要があると思いました。また、ローランズが障害者雇用だけでなく、花の再資源化など社会的な貢献を行っていることを知って、環境への取り組みも含め、ローランズは社会的な課題に対する解決策を模索していることを気づきました。私は今回ローランズに行って自分が直接経験することでもっと様々なことを知ることができたと思います。


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