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【デジカ】ベリアルヴァンデモンの能力処理に関する備忘録

こんばんは、道楽です。

デジモンカード新スターターが発売して半月、12月18日には最新弾であるグレイトレジェンドが発売します。

それに伴い、現環境も終わりを迎えようとしています。

プロモパックに収録されたブラックメタルガルルモンや、スターター収録とは思えない実力のヘラクルカブテリモンが早速環境で大暴れしており、その他にも前環境から絶好調だったオメガモンデッキや究極体デッキ、アグロデッキなども引き続き元気に暴れまわっています。

そんな中で僕はメタ外のベリアルヴァンデモンデッキを握って、勝ったり負けたり、ヘラクルカブテリモンへのヘイトを高めた挙句自分もヘラクルカブテリモンを握って熟練度の差で負けたりと楽しいデジカライフを送っています。

次の環境ではどんなカードが暴れ回るか楽しみですね。


さて、そんな環境が移り変わる時期に、なぜ僕は今更こんなタイトルの記事を上げようとしたのでしょうか。

簡単に言うと、公式のルールマニュアルに載っているベリアルヴァンデモンの処理に関する記述が少な過ぎると感じたからです。

このベリアルヴァンデモンというカード、カードテキストだけだと微妙に処理が理解しづらいことでデジカプレイヤーの間で知られています。(加えてこのカードの使用プレイヤーがそう多くないこともルールの認知度に拍車をかけている気もします)

一応、デジカ公式チャンネルでその挙動について解説しているものはありますが、その内容は公式ルールに載っていません。

いちいちそれを確認するために関連動画にアクセスしてシークバーを弄って…というのも非常に面倒なため、今回こういった形でひとつの記事として残すことにした、というわけです。

これから記載する内容についてですが、誤りがある可能性もありますので、もしそういったことがあれば指摘していただけると助かります。

では、どうぞ。


BT03ベリアルヴァンデモンの能力について

まず、今回話題となるベリアルヴァンデモンの能力を見てみましょう。

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【お互いのターン】他の自分のデジモンか、相手のデジモンが消滅した時、消滅したデジモン1体ごとに、メモリーを+1する。

以前別の記事でもお話ししましたが、デジモンカードにおけるメモリーとはプレイヤーの行動権を意味しています。メモリーをどう運用するかによって、ゲームの命運を分けるといっても過言ではありません。

その運用の目論見をベリアルヴァンデモンはグチャグチャに掻き乱します。

相手がどれだけ高火力のアタッカーで殴ってきても、こちらのブロッカーでブロック→消滅すればこの時点で相手のメモリーは1失われ、逆に自分の【道連れ】を持ったデジモンが相手の高火力アタッカーを攻撃し相打ちになれば、自分のメモリーは2増えることになります。

このように相手の行動を妨害し、こちらの行動をサポートするのがベリアルヴァンデモンの主な仕事と言えるでしょう。

一つ注意したいのが、このメモリーを増やす能力にはベリアルヴァンデモン自身の消滅は含まれていません。

ベリアルヴァンデモンをあまり見ないプレイヤーはよく勘違いしがちなので、もし間違いがあれば優しく指摘しましょう。

さて、ここからはそんなベリアルヴァンデモンの能力を、いくつかのケースにわけて解説します。

ケース1:ベリアルヴァンデモンと相手のデジモンが互いに消滅した場合の処理について

例えばベリアルヴァンデモンが相手のデジモンと相打ちになり、互いに消滅した場合。

この際の処理ですが、ベリアルヴァンデモンをコントロールしているプレイヤーのメモリーが+1されます。

公式ルールにも記載のある裁定ですが、なぜこのような裁定になるのか。自分なりに考えてみました。

まず、デジモンカードには【消滅時】というタイミングで処理される能力があります。これの処理の順番についてですが

対象のカードが消滅する→【消滅時】の能力が誘発する→カードがトラッシュに送られる

という流れになっていると思われます。これは【消滅時】のルールにも以下の記載があることからも見て取れます。

デジモンがバトルで敗北したり、カードの効果で消滅したタイミングです。

ここで気を付けたいことは消滅時=その効果の誘発時にはカードはまだトラッシュには送られていないということです。

さて改めてベリアルヴァンデモンの能力を見てみると、こう書かれています。

他の自分のデジモンか、相手のデジモンが消滅した時、消滅したデジモン1体ごとに、メモリーを+1する。

つまりこのカードの能力の誘発タイミングは自分か相手のカードの【消滅時】と言い換える事もできます。

そこで相打ちを行なった際の処理の話に戻るのですが、下記のような処理になると思われます。

ベリアルヴァンデモンと相手デジモンが相打ちになり消滅する→相手デジモンが消滅したことでベリアルヴァンデモンの能力の誘発→相手デジモンとベリアルヴァンデモンがトラッシュに送られる。

よく「なんでトラッシュに落ちたカードが能力使ってるんだ」というツッコミを見かけるのですが、この処理の手順であれば特に問題がないことが理解いただけると思います。

…と言いたいところなんですが、次のケースを考えると、どうもこの前提が崩れてしまうのです。

ケース2:相手のBT03チューモンを消滅させた際の処理について

さて、では問題のケースです。まずはこのカードをご覧ください。

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【お互いのターン】相手はテイマーの効果以外でメモリーをプラスできない。

このカードを出されるとデジモンの能力やオプションカードでメモリーをプラスすることができなくなります。勿論ベリアルヴァンデモンの能力もこの制限の対象になります。

同じ弾にこんな使いやすいメタカードがある時点でベリアルヴァンデモンの利用率が低い理由も察しがつくのですが、それはまた別の話。

突然ですが質問です。

あなたの場にベリアルヴァンデモンがいる時、DP1000の自分のデジモンが相手のチューモンをアタックしてお互い消滅した時、あなたのメモリーはいくつ追加されるでしょう。

正解はメモリーが+2されるです。

チューモンの能力はフィールドにある際に持続し続ける能力のため、それが消滅した際はフィールドから離れる為、能力が無効になります

その為、ベリアルヴァンデモンの能力は2回誘発することになり、結果メモリーが+2される。というわけです。

ここで一つ疑問が出るわけですが、消滅した際にフィールドから離れたことでチューモンの能力が消えるのであれば、ケース1のベリアルヴァンデモンの場合もその能力は消え、ケース1の状況はありえないのでは?というものです。ケース1の状況を真っ向から否定する状況ですよね。

正直、ここがイマイチ納得のいっていないところで、公式でそういう裁定が出たからそうだ、としか言えないんですよね。

一応、相手の消滅時に誘発する能力と消滅した際に発揮しなくなる常在型能力とで区別はされているのでなんとなく理由はわかるのですが。ただ別ゲームの用語でフワっと理解するのも、ナンセンスな話です。

いずれにせよケース1のベリアルヴァンデモンの裁定が特殊なケースとなってしまうわけですね。

ケース3:相手の場のチューモンと他のデジモン一体にヒートバイパーを撃ち込んだ場合の処理について

さて、ここでまた混乱するケースを一つ出しましょう。

自分の場にベリアルヴァンデモンと他のデジモン1体。相手の場にチューモンと他のデジモン1体がいる際にこのカードを使ってみましょう。

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【メイン】自分のデジモン1体を消滅させることで、Lv.4以下の相手デジモン2体までを消滅させる。

このカードを使って自分のデジモン1体と相手のチューモンと他のデジモン一体を消滅させることで、メモリーはいくつプラスされるでしょうか。

チューモンが消滅した際の処理についてはケース2で伝えた通りです。

正解はメモリーは+3される。です。

問題になってくるのはヒートバイパーのテキスト「自分のデジモン1体を消滅させることで」の部分。自然に受け取るのであれば自分のデジモンが消滅した後に、相手のデジモン2体を消滅させるので、メモリーは+2になると思うでしょう。

ただ、この処理の正解は、ヒートバイパーの能力が解決した後に、ベリアルヴァンデモンの能力が3回処理されるというのが公式の裁定となります。

これについてですが、ヒートバイパーの自分のデジモン1体を消滅させることで、というのが、このカードのコストを指す言葉だと思っていたのですが、よく考えるとこの文章1つで1つの能力となるわけです。

そのためヒートバイパーの能力が解決した後、3体のデジモンが一斉に消滅。その後ベリアルヴァンデモンの能力でメモリーが+3されるというのが正解なわけです。

では、もしもヒートバイパーのコストとして使うデジモンがベリアルヴァンデモンだった場合はどうなるのでしょう?

ベリアルヴァンデモンはバトルフィールドに複数いた場合、その能力は重複します

なので恐らく、場に残っているベリアルヴァンデモンがメモリーを+3、ヒートバイパーで消滅するベリアルヴァンデモンがメモリーを+2して、合計でメモリーは+5されるというのが、正しい動きとなるはずです。

ややこしいですねこれ。
このヒートバイパーに関する裁定も動画でしか公開していません。トラブルの元になりそうなので、ルールマニュアルへ何かしら追加があると嬉しいのですが。


結論:みんなもっとベリアルヴァンデモンを使おう

以上、勘違いしやすいされやすいベリアルヴァンデモンの能力の裁定についてのお話でした。

ベリアルヴァンデモンですが、使っていて楽しいデジモンではあるのですが、前述した通り利用者はそれほど多くありません。

メタカードがある割に登場までの手間がかかること、苦労して出しても返しのターンで消滅させられて水の泡と化すこと、使うとしても専用デッキ構築になってしまい、拡張の幅がそれほど広くないこと、そもそも苦労して出しても勝利に直接つながるカードではないことが理由に挙げられると思います。自分で書いておいてなんですが、良いところ少ないですね。

ですが相手ターンの妨害としては相当優秀なカードであること、複数体並べた途端にメモリーのアドバンテージで完全に優位が取れることなど、楽しいことも沢山あります。デッキ構築する際もそんなにお金はかかりません。

なのでこの記事を見てベリアルヴァンデモンに興味を持ってくれた方は、是非ベリアルヴァンデモンでデッキを組んでください。

グレイトレジェンドでも、アヌビモンという新パーツがきて、より一層盛り上がりを見せるこのベリアルヴァンデモン界隈に、旋風を巻き起こしてみませんか。

そして好成績を残した人は僕にデッキレシピを教えてください。

みんなで作ろうベリアルヴァンデモンの輪!!

ではまた。


Boothやってます。もし記事が面白いと思った方がいたら、是非見て行ってください。






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