『殺す』はあかんやろ。
京都府警察の本部長が業務中に部下に対して「殺すぞ」と発言するなど不適切な言動をし、パワーハラスメントで訴えられたというニュースが報道された。
「おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす」
SNSにそんな発言をし、人気者だった女性タレントもテレビから消えた。
『大袈裟だ』『たかがそんなことで』とひと昔前なら思われるかもしれない。
しかし『殺すぞ』『死ねばいいのに』『頼むから死んでくれ』などとお笑い芸人がツッコミでよく言っている言葉を子供たちが真似するようになり、人が死ぬということを軽々しく扱うようになるのは、やはりよくないことだ。
生きることについて悩んでる人に、たとえジョークであっても、言ってはいけない言葉であることは、普通の大人だったら想像がつくと思う。ましてや立場が上のものや、人気者が発してはならないのだ。
警察本部長も消えた女性タレントも僕は知り合いではないが、本当は優しい素敵な人物かもしれない。彼らが何気なく発した言葉がこれだけ大きな問題になり糾弾されたことは、運が無かったのかもしれない。
しかしこうして『死ね』『殺す』などという物騒な言葉を、何気ない会話の中で言ってはいけないこととして周知されるのはよかったように思うのだ。子供たちにこんな忌み言葉を浸透させちゃダメだ。パワハラも無くなるべきだ。ゲームなら電源ブチ切りしてもう一回できるけど、人は死んだら簡単に生き返ることはできないのだ。
やっぱり『殺す』はあかんやろ。
拳銃をお持ちの警察本部長さん。
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