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心地いい飛び込みと危機感


私は2018年夏~2020年明けまで、仕事で中国に居ました。

とは言っても中国語は今までの人生でノータッチ、会社の人事辞令でポーンて移動になったため、中国語は全くできない状態(ニーハオ、の綴りも分からんレベル、爆)で、ポンコツ日本人として、渡航しました。

結果、中国語は滞在中に自己流である程度習得して、4ヶ月でHSK5級合格できたんやけどね♡笑  私の中国語能力、中国語習得のHow toみたいなのは、また別でまとめるとして。。。





約15ヶ月間の中国での暮らしの中で、すっごく心地いいカルチャーショックがかなりあったし、その経験があって今の私があります。

こういう表現あんまりしたくないけど、会社からの女性駐在員は初。それまでも今も、私一人しかいない。(何が”グローバル企業”やねん、何が”女性活躍推進”やねん! っていつもいわれてるこれらの社内ミッション的な標語をほんま宇宙の果てまで蹴飛ばしてやりたいわ♡んふふ)


初の中国暮らしは(自分の未熟さも相まって)嫌な思いももちろんしたし、今でもトラウマチックな文化の違いは語れるけど、それよりも心地よかった感覚の方が多かった気がしてます。

今っぽい言葉?で言えば、メンタルブロックがスッポーーーンて綺麗に外れた感じ。





一人参戦こそオフラインの極み


中国版LINE的なwechat、やろうと思えば何でもできるチャットツール。

朋友圈(LINEでいうタイムライン)で小売したり、
红包(LINE Payみたいなやつ)でお年玉渡したり。
(そもそもwechatとは何ぞや?って方はGoogle先生に聞くか、他の方のnote等参考にしてもろて、笑)


私が2019年末に、日本人アーティストのライブin上海に参加した時は、閉演後1時間もせんうちに、参加メンバー300人超えのチャットグループができました。

そのチャットグループに入れるのは、”ライブに来てた人”って縛りでね。ちなみに、その日本人アーティストは中国では公式ファンクラブがなくて、中国本土では、有志で集まった非公式ファンクラブがありました。(上海のライブ行って知った。)それとはまた別に、当日作られたコミュニティ。
純粋にライブ参加者を募った感じのグループ。

すごいよね、スピード感。



当時のわたしは、中国語は挨拶しか出来ひんし、日常会話は全部雰囲気で乗り切るリスニング力やったけど、それでもそのグループに入れてもらえたという、中国人ファンたちの仲間意識の強さも嬉しすぎて今でもニヤニヤしてます♡笑

実際は、wechatがLINEと一緒な感じで、自分のアカウントのQRコードスキャンしてもらうだけで、中国語わからん私も参加できた感じ。笑 (不要用中文的♡)

ここでね、何よりwechatの機能の凄さじゃなくて、”躊躇せず飛び込む精神がいかにスピード感を生むか” って考えさせられた。

し、実感した。

何がおこるかわからんけど、とりあえずチャットグループに飛び込むわたし。


そもそも大前提、wechatで、
実名かどうか、アイコン写真が本人かどうか、なんて誰も気にしてない。
もはや性別、国籍、所在地、職業、一切誰も気にしてない。

そういうチェックは全部オフラインでするのが、中国人の賢いところやな、って思いました。

例えばそのライブ直後はみんなハイになってて、自然とトークが始まったこと。

私はライブ中のどの曲も知ってて、口ずさめたからあんまり周囲気にせず、ずっとノリノリで歌いながら聞いてたんやけど(歌うとか迷惑←)、ライブ直後には、私のすぐ左と前後の席やった子たちがすぐ私に声をかけてくれた。

”ごめん、私日本人で中国語下手やねん”ってカタコトの中国語で自己紹介を済ませたら、それをきっかけに、さらにその周りの人と話したり、”あの曲最高やった〜!” ”セトリ、チャットに送って〜” とか言い合えて、自然と ”てか、どこ住み〜?” ”明日仕事〜?絶対余韻やばいよな〜笑” とか、リアル個人情報の交換がオフラインで(そしてこれも高速で)されました。

その中には、
”私英語話せるし、日本人ちゃん(=私のこと)、一緒に駅まで帰ろう〜♡”って言ってくれる子がいて、実際に私はその女の子と一緒に会場最寄り駅まで帰りました。

ぼっち参戦やったのに帰りはぼっちでなくて、地下鉄の駅まで二人で歩きながら、”オフラインで中国人の友達ってこういう風にできるねんな、嬉しいな”って感じたのをいまでも鮮明に覚えてます。

そして、日本に本帰国した今は、その子たちとwechatと言うオンラインチャットツールでつながっていて、ときどきチャットやら、朋友圈であたかもオフラインを覗きにし合ってるかのような関係を続けています。最高か♡






自販機にさえ置いてかれる日本人

反対に、やっぱりオンラインだけでありとあらゆる物事が解決することは恐怖やなとも思ってます。

大半の日本人は、オンラインワールドやのに、それがあたかもオフラインであるような錯覚に陥りやすいと思ってて。

それは寂しすぎるし、私は避けたい。

中国に住んでる時、わたしはwechat超絶ヘビーユーザーでした。

というか、wechatがないと全く仕事にならん(メインチャットツール)、タクシー乗れへん、自販機で水買えへん、友達と割り勘出来ひん、忘年会も参加が難しい、っていう生活やったし。

どれも日本での社会人生活では体験したことなかったから、ほんまに新鮮で、どんどんひきこまれていきました。他の中国SNS(小红书、Hello Talk、とか)もめちゃくちゃハマった。笑

wechatがないと自販機でお水買えへんっていう事実、初めは衝撃的で刺激的で笑ってたけど、すぐに笑えへんくなった話をここでひとつ。




渡航当時(2018年夏)、社内の自動販売機は現金払いのためのコイン入れるところと、QRコードスキャンする(wechat payやアリペイ支払)するところの両方がありました。でもある日、自販機自体が新しいものに置き換えらえて、そしたら自販機本体から、コイン投入口がなくなってました。

中国人は果てしなく100%に近い人がキャッシュレス決済なんやな、と改めて実感させられて。

私はじめは爆笑したけど、一緒にいた中国人の同僚には、
”やっとやん、今時自販機に現金入れる人とか
 〇〇さん(日本人上司50代)ぐらいやろ、
 中国人にとって、コイン投入口は全く必要ないもん。”
って真顔で言われました。笑

すでにそういう感覚があるんやな、と思って、ちょっと恐怖よね。

ほんで、若干私の上司(現金派)をサラッとディスってるやん?笑


言葉巧みに言い寄られてオフラインとオンラインの区別がわからんくなって(詐欺グループとか介さずに)、個人間で簡単に金銭トラブルがおこったりとか、ニュースで見てて正直他人事に思ってたけど、あり得るなって思った瞬間。

現金しか持ってなくて必然的に弱い立場になる人が多く出てくる世界はもうすぐそこというか、すでに始まってるなと思う。
(日本でのキャッシュレス決済導入の実情については、他の方のnote等参考にしてもろて、笑)

ちょっと話はそれたけど、危機感を持った方がいい。確実に。



(話飛躍ぎみな)まとめ

日本人は、チャットツールよりSNSを使う時間が長すぎると思う。

もっと言うと、
人としてのコミュニケーションの重要性より、誰かが作ったSNSの世界に興味を向けすぎ、ってこと。チャットツールでの連絡先の数より、SNSのフォロワー数気にし過ぎ、ってこと。

それぞれの後者はほんまにやめた方がいい。時間の無駄。
このご時世、明らかに前者の方が大切。全世界から置いて行かれる前に早く気付こうや、って思ってる。

このまま、人と人が目を見ずに話すようになる世の中がきて、オンライン迷子が増えて、オンラインリテラシーの高い資産家のようなお金持ちさんと、労働者で現金しか持たない人とのギャップが大きくなるっていう日本の未来がリアルに浮かぶもん。



ちなみに、わたしが住んでたその街は電車も走ってない超絶田舎やったし、感覚的に文化レベルが中国本土の平均以下やな、って思うような街でした。

そんな環境でも水買うには、現金<wechat

これが現実。


私自身、wechatは使わざるを得ない感じから入ったけど、今でもwechatを使う自分に何となく快感を覚える時があるねんなあ。

なんやろうねこの感覚。

そもそも心地いいカルチャーショックって冒頭から書き始めて、それってなんやねん、って考えながら書き進めたけど、、、
うーーーん、これ以上わかりません♡爆






中国暮らしの経験!★ てカッコつけて言ってみても、私はとある田舎の一都市しか住んだことがないし、大都市は上海しか行ったことがないから、中国の何を語れるわけではないんやけど。
本帰国してしまってる今、世界中が大混乱になってしまっている今は、実現困難やけど、私はこの自粛モードが終わったら、また2時間ほど飛行機に乗れば辿り着ける激アツ中国大陸に行きたいです。

おしまい♡
下次見







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