経済の好循環

 岸田首相がよく口にする言葉です。まぁまぁ一介の肉体労働者にトリクルダウンが滴り落ちる事はないかもしれませんが、淡い期待を持ってしまいます。原材料の高騰から値上げの声をよく聞くようになりました。賃金もこれに見合うように上がれば、うまい具合にインフレ到来ですが、賃金が上がらなからばスタグフレーションではないでしょうか?世に言う悪性インフレですね!日銀の緩和政策のつけが悪い具合に回ることになります。日本は金がないわけではありません。金の周りが悪いのです。国債の指値オペで、国債の金利を上げるみたいです。
 日本の賃金はここ三十年ばかりで微増ですがアメリカは1.5倍になり、日本の国際的な世界の総GDPの中で占める割合もだんだんと減ってきてます。30年何をしてきたのでしょう。一方で企業の内部留保は増えているのですから賃金を上げて労働者に分配するのが自然な流れだと思うのですがうまく回りませんな。コロナでばらまいたお金も貯蓄に回ってしまいます消費にはつながってないように思われます。デフレの出口が見えだしたのですからここは官民力を合わせて念願の脱出に上手く舵をとらなければ下手をすればスタグフレーションに陥りかねないです。
 アメリカは緩和政策をやめてソロソロ加熱しすぎないようにと公定歩合を上げる方向でいるみたいです。新聞で読んだ記事ですが。中国のバブルがソロソロ崩壊しそうだと言う怖い要素がありますが大きな経済の潮目を感じているのは僕だけかもしれませんね。やり様によってはデフレ脱出のチャンスと見ました。これで賃金を上げなければおかしな話になります。
 MMTの現在の貨幣理論によると日本はいくら国債を発行しても破綻しないと言われています。人間には間違いがあります。僕もこの意見は支持していますが、もし此の見立てが間違っていたとしたら取り返しのつかないこととなりますから慎重さは必要ですがプライマリーバランスにこだわらずに必要な出費は出した方がいいと考えます。高度経済成長期に整備したインフラがソロソロ耐用年数の限界に来ているように思います。首都高速や新幹線東名高速道路などですがこの整備などは嫌でもしなければなりませんからケチケチせずに予算をつけなけりばなりません。地方でも橋梁や道路などもそうです。どうやってやるかは建築家が知恵を絞りやるのでしょうが急がれる案件です。コンクリートは寿命が半世紀ぐらいと聞きます。
 財政出動と言うエネルギーを使い景気を刺激してはブレーキを踏むその繰り返しで国債だけ増やして景気は加速しませんでした。どうもこうもMMT理論にかけるより他に手はないかと思われるのです。或いはベーシックインカムとかです。長年培ってきた頑固なデフレマインドを払拭するチャンス到来に見えてなりません。ヘリコプターマネーは国以外できないのですから、徳川宗春を標榜する令和版温知政要を復活させねばなりません!
 

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