ワールドリーグ2003 2003.10.13

昨シーズン(2002~2003)は、フランス南部SETE(セット)のチームに所属していました。
フランス1年目はバレーだけでなく、いろんな出会いがありました。

ワールドリーグを観にいった時、ローラン・カペ(Laurent CAPET)選手とギヨム・サミカ(Guillaume SAMICA)選手をはじめとするフランスの選手たちは自分を快く歓迎してくれました。

2003年のワールドリーグで1年ぶりにカペに会って、彼もはっきりと自分のことを覚えていてくれました。
2002年4月に初めてフランスに来て、プロの試合を観にいった。その時に知り合ったのが彼(カペ)でした。人懐っこいサミカは21歳の若手有望株で、今回が初対面でしたが、すぐに友達になれました。
5月23、24日に行われた「ワールドリーグ・フランス大会」の対日本戦…… 次のシーズンに向けてトライアウトを受けに国内中を移動していた自分がたどり着いたのは、偶然にもこの大会と同じ街(ナント)でした。

会場は満席で、日本ではサッカーや野球にも劣らないほどのファン、サポーターの迫力!
自分は以前(学生時代)から仲良くしている全日本選手たちとの再会も楽しみにしていました。チケット取得に苦労しているフランス人を横目に、受付のおじさんに
「フランスで選手として今やってるんだけど…」
というと、
「どこのチームだ?」
「選手に知り合いがいるのか?」
などの、いろいろな質問攻め。
すべて答えると、スタッフ用の裏口から入れてくれました。
そこではもうコートはすぐ目の前! 最高のポジションへと案内してくれました。

フランスでは、選手とサポーターとの距離が信じられないぐらい近い! 国際大会では厳重に警備されるが、それでも近い!
あのおじさんのおかげで、日本の選手やスタッフ、フランスチームのみんなとすぐに話すことができました。
日本選手とはすぐに話せたし、それ以上に、「ユータ!ユータ!」と、フランス選手たちが自分のことを知っていてくれたことにまず驚きました。でもすごく嬉しかった!

試合終了後は、日本チームではなく、フランスチームとずっと一緒でした。控え室ではフランス選手・スタッフが集まってジュースとお菓子を片手に話している…… そこに招待してくれたのがカペとサミカをはじめとするフランス選手たちでした。
自分のことは、以前フランスで一面掲載(写真付)された新聞(Midi Libre)で知ったらしく……。
フランスチームの選手といろいろ長時間話をして、そろそろ帰る時間……といってもこの後は、日本チームの選手たちと飲みに行くことになっているからホテルまで行かなきゃ……。それをカペに伝えると、
「(日本チームと)一緒のホテルだよ。連れてってやるよ。」
と。

そして、なぜか連れられるまま、フランス選手用のバスに乗り込んじゃいました。
バスの周りにはファンが大勢囲んでいたけど、その間をすり抜けて「申し訳ない……」と思いながらバスへ。

人と話すことが好きなフランス人は、バスの中でもずっと話していました。話題はなぜかずっとオレのことばっかり。試合のことはまったく話していない……。

ホテルのロビーで、一杯飲みながら話をしていた。その時にようやく日本選手が下りてきた。仲よしてもらってる小林さん(No.6)とナントの夜の街に飲みに出かけた。小林さんは高校時代からずっと知っている唯一の全日本選手(……というより1つ先輩)。
高校時代のことから、今のVリーグ、フランスリーグの事まで、幅広くいろいろゆっくり話すことができました。

自分にとって、高校時代から目標としている先輩と、しかもフランスで…… 超感激。とっても充実した時間が過ごせました。

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