教員時代。。。 2004.1.22

ある生徒が、同学年の子に対してイジメをしていた…… ということが過去にありました。
そこで当然本人を呼んで指導するのですが、オレ自身「?」と思うような指導場面を目にしました。
「事実確認」…… しかも、ほぼ事情聴取。

どんな子に対しても、
"良いことは笑顔で褒める、悪いことをしたら叱る"
…… それだけのことでしょ?

いつ、どこで、どういうふうに、相手の態勢は…… なんている?
どんな状況でもダメなことはダメです。
特に子どもたちへは、シンプルに善悪の説明をすることが必要です。
それ以前に、その子の意見(気持ち)を聞くことのほうが大切。普段から他愛もないようなことでも話を聞いてあげることを大事にすれば、子どもはちゃんと話を聞いてくれます。
そもそも、生徒から本音を話してもらえるほどの信頼を得ていますか?

子ども同士の問題で大人が必要以上に介入することは、別の問題が起こり得ます。
子供同士で、本当の意味での"仲直りできるための見守り役"を担うだけで十分。
問題を聞き出して、それに対して指導するだけが先生じゃない!
普段から、先生も教室で生徒と会話することが大事なんです。
先生は仲直りさせるきっかけを与えるだけ! 仲直りするのは本人同士!

オレは、常に生徒に言ってました。

「"先生"って字のとおり単純に先に生まれただけ。
オレは偉いわけじゃないから、教えるのではなくて伝える。休み時間はみんなと一緒に遊ぶ。
みんなよりは長く生きてるし、オレも中学生という時代を過ごしてきたから気持ちも少しはわかる。だから好きな子の話でも進学のことでも、何でも学年に関係なく相談には乗るよ。ただすべての決断はみんな自身だよ」と。

オレの受け持ったクラスの学級目標は、
「一致団結 〜みんなが恋人♡〜」
でした。

・恋人にはイジメはしない
・恋人は守るし、助けようとする
・だからみんなが恋人ならクラスは絶対まとまる
これはすべて、ある女子生徒の意見でした。
職員室で提出した時は不真面目だと批判殺到。でもオレはこれを貫き通しました。生徒の意見だから!
何が悪い! 一番シンプルでわかりやすい!
○○ができるクラス、△△のないクラス…… ほぼ先生が決めてるよね。
子どもたちで作ったルールを、子どもたちが守る。
先生が生徒を育てるんじゃない、子どもたちが子どもたちによって育っていくんです。先生はそれを見守るだけ。職員室なんかにいても見守れない!
なのでオレも、生徒のことを下の名前やニックネームで呼ぶようにしてたし、学級通信も2〜3日に1回、手書きで出してました。

まぁ、教員は3年で辞めて海外へ行っちゃいましたけどね〜。
でもその3年間は、自分の人生の中でも非常に濃かったです!
たまには教え子にも会いたいですけどね。

たまたま教員時代を思い出したので書いてみました。。。

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