見出し画像

12月の日記

もう1月も後半? さすがに嘘過ぎる。
SNSの類をほどんど辞めて、時間を有効に使えているかと言えばそうではなく、最近はyoutubeばかり見ている。

youtubeを見るようになって思ったのは、人間って人間にすごく興味があるんだなということで、ぜんぜん知らん人の、ぜんぜん知らん暮らし、めちゃくちゃ面白い。SNSでも「このひとの発言なんか好きだな」と好きになることあるけど、動画だとその訴求力がさらに強大で、話し方とか笑い方で好感を持つとなんとなく更新を待つようになる。ぜんぜん知らん人なのに。

東浩紀さんという批評家が『訂正する力』という本のなかで、「ひとはひとにしか金を払わない」という話をしていた。AIの発達によって良質なコンテンツが無限に作れる社会においては、それを誰が作ったのかという「作家性」がますます大事になってくる。作品と同時にわたしたちはその周辺の情報も消費している。「ツイッターにせよyoutubeにせよTikTokにせよ、現代人は「ひと」にかつてなく関心をもっている。あるひとが魅力的だと思えば、多少コンテンツがダメでも平気で金を払う」

これはマジでそうだなと感じる。


12月にはオーブンレンジを新調したので使うのが楽しく、パンを焼いたりしている。

ベーグルのようなもの

12月2日(土)
12月は友だちの骨折とともに始まった。軽い気持ちでスケートに行ってみよ〜と行っての骨折でおろおろしてしまった。人間の骨は……折れる! なんか骨折に限らず応急処置的なこと何も知らんなと思ったのでその後市の救急救命講座に申し込んだ。

友だちが骨を折る前に食べたごはん。年々野菜が美味くなってる。おいしかった。友だちの骨がいい感じに治りますように……。

12月3日(日)さいたま国際芸術祭に行った。

かなり良かった

展示のひとつに、架空の研究室みたいなやつがあったんだけど、

その小道具的に何気なく置かれた論文のプリントを見たら、母校の研究室のやつで大学の先輩の名前があって「おっ!」と思った。おわり。

12月6日(水)
初の在宅勤務。通勤時間がなくて最高。た
だまだ転職後3ヶ月目(もう3ヶ月目??)なので、「基本的なルーティン業務は分かったけどイレギュラーが発生したときの対応方法は分からん」ので、問題発生しないでくれ〜〜!!! と祈っていた。今後は最終的には出社と在宅が半々らしい。がんばるぞい。

12月9日(土)
早稲田松竹で「アフターサン」と「close」を観た。直後は、「アフターサンめっちゃ良かった〜〜😭😭」「closeはあんまピンとこなかったな」って感じだったけど、時間が経ってみると、closeが描いた、「少年の親密さを周囲が恋愛として見ることの暴力性」がじわじわ効いてきて、shipperとして、かつ生身の人間消費界隈の端にいる人間として考えさせられた。
アフターサンは「人生」の話だった。クイーンのアンダー・プレッシャーは名曲。

その後阿佐ヶ谷に移動して、1/8の閉店が決まっていた駅前の本屋「書楽」で最後に本を買った。
わたしが阿佐ヶ谷に住んでいたころ街には「書楽」と「書原」という本屋があり、名前似すぎワロタと思っていたがいまはそのどちらもない。悲しいね。

12月10日(日)
いい天気なので散歩をした。

川べりを散歩していたら向かいから来たおばあちゃんが「川のあっちのほうに可愛い鳥が九羽いるわよ!」と教えてくれた。鴨がいて可愛かった。おばあちゃん、見知らぬ人間に教えてくれてありがとう。こういうとき、人間の善性を感じる。

12月24日(日)
32歳人間(12月が誕生日)と出かける。でかい公園でコーヒーを飲みながらパンを食べ、敷地内に図書館があっていいねと話す。ずっと引っ越しをしたいと思っている。次に暮らす街にあって欲しいものランキング上位に入る、でかい公園とでかい図書館。夕ごはんにうまいピザを食べて帰った。

読んだ本

『海うそ』梨木香歩著 
め〜〜〜ちゃくちゃ良かった。オールタイムベストかも。「色即是空、空即是色」というテーマを描ききるのに、九州にある架空の島を舞台にしているんだけど、その植物や、気候や、風習などリアリティがすごくて、小説ってこんなことも出来るんだと思った。文体というか筆力も私好みで、なんで今まで読んでなかったんだ?? めちゃ良かったです。感想が「めちゃ良かった」しか言えない。語彙が乏しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?