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2月の日記

瞬きの間に二月が終わった。流石にウケる。

二月一日(水)
朝、今日からBTSのライブ映像のドキュメンタリーが映画館で上映することを知り、昼休みに衝動的にチケットを取る。退勤後映画館へダッシュする。何かコンテンツにはまっているとき、こうしてどこかへ行ったり何かを見たりする行動自体が面白いということころがある。映画館のでかい画面で見るライブ映像、よかった〜〜〜。永遠にステージにいてほしい……と思った。これがどんなに暴力的な願いだとしても。
途中隣の座席の人が啜り泣いていたのでもらい泣きしちゃった。アイドルってなんなんだろうな。全然知らん人たちのことをなんでこんなに好きになったり応援したりしちゃうんだろう。わからん。みんなが元気で幸せでありますように。

二月三日(金)
恵方巻きを買って食べる。別に節分じゃなくても食べたいくらい美味い。寝る前に配偶者と子どもの頃見ていたアニメのOP、EDの話になり、歴代NARUTOの曲は名曲が多いだの銀魂は曇天のイメージが強いだのBLEACHどこまで見てただのの話で盛り上がった。

二月四日(土)
先月祖母に会ったときに「去年送ってくれた魚の干物美味しかったけん自分でも買いたかっちゃけど、なんてお店やっけ?」と遠回しなおねだりをしたら「また買って送るばい!」と言ってくれた。その干物が届いた。美味しい。四年暮らしているこの部屋で魚焼きグリル使うの二回目だ。

二月五日(日)
買い物に行って何も買わずに帰る。ビックイシューの販売の方を見かけたのでそれだけ買う。特集で取り上げられていたBrandi Carlile の曲をAmazon musicで聴きながら帰る。結構好きだ。
オモコロの記事(https://omocoro.jp/kiji/381446/)で原宿さんが取り上げていた『断片的なものの社会学』を読む。

二月六日(月)
Twitterでバズってた「暗殺者のパスタ」を作って食べた。確かに美味しいけど割とめんどくさいからもうやらんかも。

二月七日(火)
職場の近くに美味しいモツが売っているお肉屋さんがあるとパートさんに教えてもらったので早速モツ鍋用に買って帰る。確かに美味しかった。街の小さなお肉屋さんでお肉を買うの、生活!という感じがした。29歳にもなってもおままごとのように生きている。

二月九日(木)
モツ鍋が好評だったのでモツを増やしてまたやった。

二月十日(金)
有給。積雪。来年度から通信制の大学に入ろうと思うのでその書類を整えたりした。
自分用のバレンタインに買ったチョコレートのジェラートが届いた。

二月十二日(日)
twitterを消した。これで少なくとも「Twitterを消すか否か」という悩みからは解放された。オンラインの世界や人間関係がフェイクだとは思わないけれど、それに注ぐだけの気力や体力や時間が私にはないなと思ったので。もう会わない人たち(まあ元からほとんどには会ったことはないんだけど)、一方的に素敵だなあと思っていたフォロワーさんたち、みなさんどうかお元気で。自分を大切にして、できるだけ楽しく、願わくば幸せに、生きていってください。私もそうします。

二月十九日(日)
配偶者とスラムダンクの映画を見に行こうという話になり、二人とも原作を読んでいないので漫画喫茶で予習をしてから夕方映画を見に行った。18巻くらいまでしか読めなかったけど、おかげで「主要なキャラの名前と顔となんとなくの人間関係はわかるけど映画で扱われてる試合の展開は知らない」という最高の状態で映画に臨めて良かった。

二月二十二日(水)
買ったはいいものの全然使っていないプロジェクターを使って『イエスマン』を見た。思ったより良かった。なんに対しても「イエス」と答えるという宗教にハマった主人公がその教えに従ううちに人生が変わっていって、みたいな話なんだけど、ただ張り紙を見ただけで始めた韓国語やギターをその後ちゃんと習得しているのを見て普通に感心した。なんに対してもイエス!というのは極端だけど、何か選択肢があったときにすぐにNOの箱に入れないというマインドは大事だよな〜と思った。

二月二十三日(木)
祝日。友達が少ないので配偶者と出かけてばかりいる。上野の中華料理屋でガチ中華を食べ、蔵前まで歩いてチョコレート屋さんまで行き、ホットチョコレートをテイクアウトして飲みながら隅田川沿いを歩いた。そのままスカイツリーまで歩いてソラマチの雑貨屋で入浴剤を買って帰った。

二月に読んだ本

『マルテの手記』リルケ著
独文出身として読まなきゃ、と思っていた課題図書。ほぼ十年越しにようやく消化できた。でも読んだというより頑張って目を通したという感じ。手記というタイトル通り脈絡なく話が飛びまくるし難しい。でもなんかすごい本な気がするという感じだけがした。私のレベルが上がったらまた挑戦したいです。冒頭付近が一番面白かった。

『断片的なものの社会学』 岸政彦著
以下引用。

 私たちの人生には、欠けているものがたくさんある。私たちは、たいした才能もなく、金持ちでもなく、完全な肉体でもない、このしょうもない自分というものと、死ぬまで付き合っていかなくてはならない。
 私たちは、自分たちのこの境遇を、なにかの罰だと、誰かのせいだと、うっかり思ってしまうことがある。しかし言うまでもなく、自分がこの自分にうまれてしまったということは、何の罰でも、誰のせいでもない。それはただ無意味な偶然である。そして私たちは、その無意味な偶然で生まれついてしまった自分でいるままで、死んでいくほかない。他の人生を選ぶことはできないのだ。
 ここにはいかなる意味もない。(P.221)

それはそう!と膝を打つ自分と、それは……そうなんですが……と言う自分がいる。

『電子と暮らし』 西島大介著
家にあったので読んだ。
『ディエンビエンフー』と言うマンガを書いていた作家さんの、自作品を電子書籍化するまでの記録のようなエッセイのような読み物。最近何を読んでもこの感想になるんだけど、いろんな人生があるな〜と思った。

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