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7月の日記(食中毒と花火と転職活動)

七月一日(土)
起床、転職活動のWEBテストの勉強を少しやる。
地元の新聞の文芸欄に投稿した詩が年間賞をもらったとかで小さく記事に載ったので、おばあちゃんがお祝いにお菓子を送ってくれた。おばあちゃんが喜んでくれて嬉しい。
午後から韓国語の授業。先生が「なかさんは理解が早いから将来韓国語の先生になってもよさそうですね」とお世辞を言ってくださる。せっかくなので間に受けて人生の選択肢の一つして胸にしまっておこうと思った。
その後渋谷で31歳人間と焼肉を食べる。年間賞のお祝いで奢ってもらう。美味しかった。

七月二日(日)
人生で多分初めての食中毒。昨日の焼肉の焼きが甘かったらしい。ウケる。
受けなきゃいけないWEBテストが3つあったので、体調の波を見ながら全て受験する。

七月三日(月)
仕事を休む。体調はほぼ良くなってたけど休みたかったので。夕方転職エージェントと面接練習をしたけど、このエージェント大丈夫か案件が多すぎる。もう使わないな〜。

七月四日(火)
仕事終わりにWEB面接。
寝る前に31歳人間に、大崎清夏という詩人の炊飯器という詩を教えてもらう。

『炊飯器』

いちばんすきな画家がいたはずなのに 忘れてしまった
いちばんすきな歌があったはずなのに 忘れてしまった
しかたがないから 炊飯器でごはんを炊いた
炊飯器なんかすきじゃないのに

自分が生まれた日の天気を 誰も知らない
自分の生まれた日に死んだ人とは 会話できない
あとから誰かが教えた話を信じることにして
トイレットペーパーが切れたので 探しにいく

抵抗するための手段を探しているうちに 夜になっていた
生き延びるのに夢中になっているうちに 朝になっていた
何を言いかけていたのか 思いだせなかったから
目の前で息をしているあなたの手を握った

あなたがノートの見開きに書きとめることばと
わたしが本で読んで泣いたことばは ちがう
あなたはおかしいと思うかもしれないけれど
わたしはそのことが 嬉しすぎて笑えた

あなたの生まれた日の天気を
わたしはわたしの好きなように語るだろう
あなたの生まれた日に死んだ人のことも
誇張したり間違えたりしながら語るだろう
あなたははじめわたしの話をぜんぶ信じて驚き
それからあまりすぐには信じないことにするだろう

あなたがわたしを信じないことが
炊飯器と暮らすわたしを勇気づける
すきな絵を忘れてもわたしは平気だろう
自分の野蛮な魂に自信を持つだろう

広げたブルーシートのうえに
持ち寄ったおにぎりや日用品を並べて
お花見みたいだねと言いながら
あなたは生きている

大崎清夏

七月五日(水)
仕事終わりにWEB面接。帰宅。近くでやっている花火大会の花火が見える。去年は花火を見るときに二月に始まったロシアのウクライナ侵攻を思い出して、わたしが花火を見上げているときに銃声や爆撃を聞く人がいるんだと思ったけれど、戦争は終わっていないのに今年はなんだかそういう感覚が麻痺してしまっているなあと思った。花火は花火として楽しめてしまった。

七月六日(木)
仕事終わりにWEB面接。練習と思ってあまり行く気がなくとも面接を受けているから、逆質問とか聞くことがない。しかし行く気がなくともそこで働いている人の話など聞くとあ〜〜人間が……働いていて……頑張っている……。と思う。

七月七日(金)
ドイツ語の授業。

七月十日(月)
仕事終わり、食中毒で吐き気と闘いながら受けたWEBテストが無事通過していた企業の二次面接(WEB)
割と志望度が高いので通っていたら嬉しいけどどうだろうな〜。とりあえず最終面接の対策はしておく。
面接終わったらAO3の更新分を読もうと思っていたのにサーバーダウンしていた。久しぶりにランニングをした。

七月十三日(木)
有給。あまり行く気のない企業の一次面接(対面)をドタキャンするか迷った挙句、キャンセル連絡が面倒臭いから行く。一次から対面にするのやめてほしい。
会場が市ヶ谷だったので、面接が終わったあとStray KidsのヒョンジンがVlogで食べていた油そば屋に行って油そばを食べた。美味しかった〜。隣に座った子もStay(Stray Kidsファンの呼称)だった。

就活靴は最悪なので、一度靴を履き替えに帰宅。下校中の小学生の集団とすれ違う。泣いている子、慰める子、友達の分の荷物も持ちながら「俺の右手は最強だから!」と叫んでいる子、「1人で帰りたいからほっといて!」とむくれている子、いろんな子どもがいて情報量が多かった。

靴を履き替えて上野まで出かける。美術館でも行こうと思っていたけどあまり時間がないので、みはしであんみつを食べる。美味しい。日頃は在宅勤務の31歳人間が今日は出社していたので、仕事終わりに合流して南インド料理を食べて帰った。

七月十五日(土)
徒歩圏内のチェーンのレストランに行ったら閉店してて呆然とした。ひと月前までは元気に営業してたのに……。田舎寄りの都内に住んでいて、近隣の外食のレパートリーが少ないから1つなくなるとすごく悲しい。別のカフェに行って面接準備などした。

七月十六日(日)
ジブリ映画「君たちはどう生きるか」を見に行った。満席。面白かったけど、消化不良の感。映像がすごく力を入れているのは伝わってよかった。アオサギと真人の友情がよかった。しかし暑すぎる。溶ける。モスバーガーでごはんを食べて帰宅。洗濯物がよく乾く。

七月十七日(月)
31歳人間が朝食にホットケーキを焼いてくれた。嬉しい。

七月十九日(水)
仕事終わりにWEB面接(最終)
仕事の人手が少なくて、時間までに退社できるかヒヤヒヤした。和やかな面接で、何を評価させてるかわからなくて逆に不安になる。どうなんだ???
落ちていたら凹むだろうな。
なんにせよ心理的にひと段落した。夕飯は回転寿司に行く。

七月二十日(木)
『君と宇宙を歩くために』
いい漫画だ。好きだ。

七月二十二日(土)
通信制大学のスクーリング。わけわからん過ぎてウケた。いきなりプリント配布でじゃあ各自やってね!てスクーリングの意味……。
終わったあと31歳人間と待ち合わせて新宿でカレーを食べて帰る。

七月二十四日(月)
内定の連絡!
仕事終わり、休憩室で着替えながらメールチェックしてたら転職サイトからメールが来てた。
その場の話の流れとかぶった斬って、仲良くしてもろてたパートさんたちに向かって「内定……出ました!」と叫ぶ。口々に良かったね〜と言ってもらう。
転職しようかと思ってて、という相談から転職活動の進捗状況まで話を聞いてもらって非常に助かった。現職の給与明細まで見せながら「どう思います?」と聞いたら「思ったよりだいぶ低い」「他にも仕事はあるよ」と忌憚ない意見をもらったのも一つ踏ん切りがついた理由でした。
仕事が嫌で仕方なくて、とか、人間関係で悩んでて、という理由での転職ではないから、本当にこれでいいのかという不安はめちゃくちゃあるんだけど、まあやってみよう!という気持ちです。この選択が正解だったと思えるように頑張ろう。

七月二十五日(火)
上司に辞意を表明。人が少ない中止めるのは申し訳ないけどまあ……人員の用意は上のひとの仕事だし、わたしが辞めたところでなんだかんだ変わりはいるから全く問題ない。

七月二十九日(土)
10年ぶりくらいに国立国会図書館に行く。昼ごはんに食べたカツカレーで31歳人間が胃もたれしててかわいそうだった。自習室みたいなところでインゲボルク・バッハマンの『三十歳』を読了。あまりピンとこず。

七月三十日(日)
朝から最寄りの遊園地でジェットコースターに乗る。仕事の関係で入園券をいただくことがあったのでよく来ていたんだけど、転職したらもう来なくなるのかな〜と思うとちょっと寂しい。仕事場も遠くなるから、通勤がきついなと思ったら引っ越すかもしれない。その時はその時だ。

というわけで内定をもらった。現職での不満は解消されるだろうと思ったので受けることにして、ひとまず転職活動は終わりにした。合わなかったらその時にまた考えよう。別に死ぬわけじゃないし。

転職活動について何か書いておこうかとも思ったんだけど特に書くことがない。新卒時代の就活よりは苦手意識が薄れたかも?と思った。あとWEB面接が多かったのも助かった。

今月見た映画は『君たちはどう生きるか』

読んだ本は
インゲボルク・バッハマン『三十歳』

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