3月の日記

大学生になるぞ。通信制大学に入学したので。働きながら4年で卒業を目指すぞ。
3月は……AO3にハマって仕事と睡眠以外のかなりの時間を費やして主に英語のファンフィクションを読んでいた。4月からは心を入れ替えて勉強を頑張りたい。

三月四日(土)
青春18きっぷを使って配偶者(さわやか未体験)とさわやかを食べに静岡まで行く。朝8時に最寄駅を出て12時くらいにお店に着いて、187分待ちだったのでさっそくウケた。
スタバで本を読んだり街をうろうろしたりして時間を潰す。しぞーかおでん祭りなる屋台が出ていたのでおでんを食べたり出汁割りの日本酒を飲んだりした。順番が近づいてきたので店の近くに行き、オモコロの記事https://omocoro.jp/bros/kiji/385300/を読みながらワウワク待った。
げんこつハンバーグといちごジュースを頼み、うまいうまいと食べ、追加でハンバーガーを頼んでシェアした。なんかもう待ち時間も含めてアトラクションみたいで楽しかった。前に友だちと来たときも楽しかったし美味しかったな。さわやかと幸福な記憶が結びついている。

三月八日(水)
有給。知り合いに貰ったチケットでサーカスを見に行く。楽しかった!! 絵本の中みたいなテントに入って、昼間なのに薄暗くてライトがピカピカ演者を照らしている。ゾウやシマウマやライオンを見た。テントのなかの固い長椅子。空中ブランコって花形なんだな。
いろんな芸を披露する人たちを見ながら、この人たちはいつ「よし、サーカスで働くぞ!」と思ったんだろう、と思う。いろんな人生があるし、私もどんなふうに生きてもいい、と思うと勇気が出る。

三月十一日(土)
友達と熱海に行く。青春18きっぷ。お寿司を食べ、海を見て、メロンソーダを飲み、また海を見て、シラスピザを食べながらハイボールを飲んだ。美味しかった〜〜〜。誕生日にかこつけてご馳走になってしまった。海を見ながら最近ハマっているジャンルや読んだAO3の話をしたりした。天気が良くて海が綺麗で本当によかった。帰り際、ほろ酔いで駅の近くのコンビニに入って、パルムを買って食べた(最近推しているアイドルとコラボしていたので)

三月十八日(土)
私の誕生日が近いので配偶者と鉄板焼きを食べに行く。鉄板焼き……美味しかった〜!また何かの記念日や誕生日に行きたい。私の中で完全に特別なハレの日のご飯になった。ご飯のあとプレゼントにコートを買ってくれると言うので、新宿で洋服屋さんを見て回った。そもそもあまり服を買わない人間なので、人と服を選ぶと言うことが新鮮で楽しかった。自分じゃ買わない値段のコート、大切にしよう……。夕ご飯は阿佐ヶ谷でイラン料理を食べた。
帰りに本屋に寄って『ママにはならないことにしました』(チェ・ジウン著)と歌集『霊体の蝶』(吉田隼人著)を買った。

三月二十一日(火)
祝日。
Everything Everywhere All at Onceを見に行った。
わたしはめちゃくちゃ好きな映画だった。万人受けするものじゃないのは分かるんだけど何かがわたしの琴線にめちゃくちゃ触れてきて……なんだ?

漠然と持っている自分の人生や選択に対する不満や不安を、それでいいと言ってくれる映画だとわたしは思って…… 失敗ばかりで、「ランドリーと税金」に追われて、「意味のある時間なんて本当に少ない」この世界で、それでも生きていくのだ、ということの、なんだ、それ自体のかけがえのなさや、それでもそこにも美しいものはあるという救いを感じた。私たちは、ほとんど、自分の選択に自信がないし、別の人生を夢想するし、自分の毎日を「もしかしたらこれは生きるに値しないかもしれない」と思う。「どうせ死ぬのにどうして生きなければいけないのか」という厭世が頭の隅にある。それでも、「意味のある時間が少ないのなら、それを大切に生きていくわ」という結論は、私たちの慰めになるものだ、と思う。毎日をランドリーと税金に追われている私たちの。

映画のあとカレー屋さんでカレーを食べ、ご飯とナンをおかわりし、人からもらった入場券で遊園地に行ってバイキングと観覧車にのって帰った。かなりいい一日だった。

三月二十五日(土)、二十六日(日)
発熱 コロナだろと思ってたけど抗原検査もPCRも陰性だった 風邪か?
土日が無意味に過ぎていった。エブエブをもう一回見に行くつもりだったのにな。
ao3をひたすら読んでいた。

読んだ本


『あなたのことが知りたくて』(チェ・ナムジェ、松田青子等日韓の作家12人のアンソロジー)
さわやかを待ちながらスタバで読んだ。今手元に原本がないから引用ができないんだけど、とつぜん馬鹿でかい人間が出現して世界が終わるSFみたいなやつと、人間に寄生してその感情に影響を与える虫の話(追憶虫)が印象に残った。

『ママにはならないことにしました』(チェ・ジウン著)
私は異性のパートナーと配偶していて、多分子どもは産まないだろうと思っている人間なのでタイトルが気になって手にとった。自己正当化なのかもしれないけど、分かるなーと感じることが多かった。元から別に引け目を感じてもなかったけど、やっぱり私はこれでいいんだという気持ちになった。

私は結婚後、2人が一緒に暮らす家庭が何らかのミッションをずっと一緒に遂行するのではなく、ただ2人が仲良く暮らしながら歳をとっていければいいんじゃないかと思うようになった。夫と私が互いに最大限の自由を与えられればよいし、そこには相手が「もっと」あるいは「たくさん」のお金を稼ぐことを期待しないことも含まれている。少なくとも、あえてしたくない仕事をしてお金のためにやるのならやらなくてもいいと言ってあげられるパートナーでありたい。でも、これは私が物質的な欲望がない人だからではなく、毎日、毎月、毎年新たな支出を生み出す子どもがいないからだということはわかっている。(P.208)

もし後になって不仲になったとしても、7年間幸せに暮らしたんだから、相殺しても残るくらいの幸せはもう十分に享受したって思ってます。1年が過ぎるとその分だけまた幸せになってる。子どもがいないからといって突然不幸になりますかね?(P.190)

大人2人で暮らすことの身軽さは手放し難い。現状で満足しているし幸せだと思う。でもこれって、成熟した大人になることを放棄した無責任な振る舞いなんだろうか?と思わないでもないけど、まあだから何だよとも思う。自分の成熟のために子どもが欲しいとも思わないし。もしかしたらいつか子どもを持たなかった事を後悔する日が来るかもしれないけど、でも子どもを作ったことを後悔するよりもずっといい。死ぬ時に後悔したら、それはただその時にそう思ったというだけの話だ。それまで何年だって楽しく生きてきたのに、死ぬ前に後悔したからって、人生全てが間違いになるわけじゃない。守るものがなくて身軽で、私はこのまま死んでいきたい。

AO3について


英語なんて勉強して何になるんだよと思っていた小さい頃の私に、たくさんファンフィクションが読めるから頑張って勉強しろと伝えてあげたい。今月は狂ったように読んでいた。四月はもうちょっと生活を大切にしよう。

海外のファンフィクションを読む利点
①文体の良し悪しが分かるほど英語が得意じゃないので、文体が苦手で読むのをやめるということが少ない。プロットに集中できる。

②違う文化が出てきて楽しい
クリスマスパーティーでキスをしたあと“mistletoe"(ヤドリギ)といってヤドリギの飾りを指差す、というシーンがあって何だろうと思ったら、キリスト教圏ではクリスマスにヤドリギの下では誰にでもキスをしていいという風習があるらしい。普通に知らんことを知れるのが面白い。

③日本のファンフィクションと似た点があるのも楽しい
オタクってやっぱここに萌えを見出すんだwという面白さがある。

海外のファンフィクションの難点
頑張って時間をかけて読んで最後らへんで逆カプだったことが判明すると悲しい。カップリングの左右表記の概念が薄い。でもこれは「なぜ左右をそこまで重視してしまうのか」という自分の問題であるとも言える。

今月は本当にたくさんの英語の二次創作が読めて楽しかった。これからもほどほどに続けていきたい。勉学をおろそかにせず……

3月はいろいろお出かけもできてよかったな

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