![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92237026/rectangle_large_type_2_5146fd26148c57ef02474721182f9ffb.jpeg?width=1200)
Apple II ▷ タッチディスプレイ工作記(14)
▷ ディスプレイについて
今回の工作で使用したディスプレイはセンチュリー社のLCD-8000VH2Bという製品です.現在は生産終了しており,後継機種が販売されています.
このディスプレイの主な仕様を以下にまとめます.
・画面サイズ:8インチ
・入力信号 :HDMI(HDCP対応)、VGA、コンポジットビデオ
・解像度 :1024×768pixel (固定)
仕様にもあるとおり,ディスプレイのサイズは8インチです.ちょうどApple II の筐体の上にDisk IIと並べて置くのに手頃な大きさです.さらに3種の入力信号に対応しています.とくに注目したいのはコンポジットビデオに対応していることです.ぼくの最初の記事「Apple IIビデオ出力回路の再構築」では,コンポジットビデオ出力回路を再構築して現代のデジタルディスプレイでも表示可能にする工作について書きましたが,その成果としてこのディスプレイでもきちんと表示できるようになりました.
また解像度からアスペクト比は4:3となりますが,80年代にApple II をテレビモニタに接続して使用していたものとしては表示が画面にぴったり収まることに安心感を覚えるのです.
![](https://assets.st-note.com/img/1669723364048-qVVPFj6X1x.jpg?width=1200)
▷ タッチパネル
このLCD-8000VH2Bにピッタリと取り付けることができるタッチパネルを探しました.この探索が10インチタッチディスプレイの工作と同じくなかなかに難航しましたが,最終的に画面表示部分もフレーム部分も収まりがよいものを見つけることができました.このタッチパネルは”ONDA V801/V813S”というタブレット端末の修理交換部品として出回っているものです.aliexpressで入手することができました.タッチドライバICはGT911です.
![](https://assets.st-note.com/img/1669876281897-L5tLzGbDEA.jpg?width=1200)
▷ 8インチタッチディスプレイ
かくして8インチタッチディスプレイはついに完成しました.
ただ少々残念なことにタッチドライバICと信号出力のフラットケーブルがフレームから飛び出してしまいました(図2参照).この部分はとても脆弱で破損しやすいので写真1のようにプラスチックパネルで補強することにしました.本来はタブレット本体の中に仕舞われるのでしょうけれど,苦肉の策です(一度は8インチディスプレイ本体に組み込もうとしたのですが,物理的に無理でした).
![](https://assets.st-note.com/img/1669877484180-vw1TA50ezD.jpg?width=1200)
ディスプレイにタッチパネルを装着した様子が写真2です.ディスプレイとインタフェースカード間は5本線のフラットケーブルで接続しています.インタフェースカードは写真3のように取り付けました.
![](https://assets.st-note.com/img/1669877816459-ItFTa4LWnb.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1669877840001-gd0zA1gBjD.jpg?width=1200)
▷ クイズ
上の写真でディスプレイインタフェースカード以外に写り込んでいるカードは何でしょうか(右下端のものはわかりにくいかも).
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?