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陰陽思想が学問へ影響・儒教を説いた孔子の教え
陰陽思想は自然哲学。
この思想は、医学、教育、政治など様々なものへと影響を与えました。
その中でも今回は「孔子(こうし)」に焦点を当てます。
講師の記した論語の中にはとても面白い教えや素晴らしい教えがたくさんあるのですが、その中でも記憶に残るものを一つ紹介。
「子(し)曰く、
吾十有五にして学を志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(した)がう。
七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず」
【訳】
先生が言われた。
私は十五で学問を志し、三十になると独立した立場を得た。
四十になると迷うことがなくなり、五十になると天命を知った、そして六十になって人の言うことを素直に聞くことができるようになり、七十になると思うがままに行動しても人の道を外すということは無くなった。
孔子は74歳で没したと言われています。
彼はインドの釈迦、ユダヤのキリスト、ギリシャのソクラテスと並んで「四聖」に数えられます。
当時は80歳まで生きる人は稀でしたし、孔子のように74まで生きるのも稀でした。そのため、もしこの続きに「八十にして」があれば孔子はなんと言ったんでしょうね。
さて、「四十にして惑わず」
この一文に本日は注目していきたいと思います。
孔子の年齢の大体半分くらいですね。
半分を中庸だと例えるならば、若い頃は陽性、四十以降は陰性です。
望診でもこの「四十」という年齢は大きな節目として捉えており、
・先天の精:四十以前
・後天の精:四十以降
先天の精とは、親にいただいた体で生きる時。そのため、四十まではなんとなく健康だけど、四十になってから大腸にポリープが見つかったとか、体の不調が見つかる方が多々います。
なんとなく健康だから、と自分の体に気を配らなかった結果です。
食べ物や、生活習慣が不健康でもすぐにはガタはきません。
それは後天の精の時にやってきます。
四十を超えて、精が切り替わると、だんだんと不調になる。
もちろん逆も然りで、弱い体で生まれたけれども、食生活や生活習慣、リハビリなどを頑張った方。
そういう方は「昔は病弱だったんだけどね」と健康な生活を送られる方が多いです。
孔子の「四十にして惑わず」これは、精神面の教えにもなりますが、望診でもすごく大事な切り替え時。
そうそう、女性の場合、出産して精が切り替わることもありますよ^^
「産後体質変わった!」という方、稀にいますが、それが精が切り替わったということです。
孔子の儒教は陰陽思想の影響を多く受けていますからね。
年齢の陰陽思想。
これを現代にすると、50〜60歳が切り替え時期ですね。
時代は常に変化する。
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