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キレイな線画のコツ

みなさんこんにちは

前回はバランスのコツを紹介して、ラフまでの工程について説明しましたので、今回はキレイな線画を描くコツをご紹介したいと思います。

キレイな線画を描くことをメインに説明するので、線画全体がレベルアップして映えるコツについては次回、ご紹介しますね。


キレイな線を描くコツ

どんな線を「キレイ」と定義するかにもよるかもしれませんが、
はっきり言って、キレイな線を描くためには練習が必要です
しかし、それを大幅に短縮することは可能なんですね。
それがコツだったり、やり方だったりするわけです。

細かいものはいくつかありますが、大きく分けると3つです。

1.線は勢い良く描く
2.キレイなラフを描く
3.線によって描き方を分ける

これを意識するだけで、線がなめらかでキレイなものに変わります。
では、一つずつ説明していきます。

1.線は勢い良く描く

まずはこちらの画像をご覧ください。

左側がゆっくり描いた線、
右側がさっと勢いよく描いた線になります。
比較してみると、左がところどころよれていて、右がなめらかな線になっていると思います。

キレイな線を描こうとして、ゆっくり丁寧に描く人がいますが、それだと逆にぶれちゃったりするんですよね。
そのやり方できれいに描ける人もいるかもしれませんが、それなりに時間をかけて練習をしないと描けないと思います。

なので、思い切って勢い良く線を描きましょう
ある程度描いていけば、自分がどのくらいの速度で描いていけば丁度いいのかがわかってくると思いますので、お試しください

2.キレイなラフを描く

キレイなラフを描くことはキレイな線画を描くことにつながります。

二つのラフを用意しました。
みなさんはどちらのラフの方が線を描きやすいですか?
②の方が描きやすくありませんか?
では、なぜ②の方が描きやすいのでしょうか?

①のラフは線が荒すぎて、どこに線を引けばいいかわかりづらくありませんか?
よくある現象で、ラフの時はいい感じに見えたのに、線画を描いたら微妙なんてことはありませんか?
その原因が荒いラフです。
ラフの時は多少、線が荒くても脳が勝手に補正して、一番バランスの取れた良い線で見てしまうので、良い感じに見えます。
しかし、この状態で線を描いてしまうと、上手くバランスの取れた線を描きづらくなってしまいます。


改めて②を見てみると、ある程度キレイに描いているので、①よりも線が描きやすくありませんか?
これだけで迷い線がなくなるので、線画の作業効率もあがります。

それとこれは依頼でイラストを描くときにも役立つことなのですが、キレイな線ラフは線画を描いた時のイメージの差が少ないんですよ
なので、線画を清書した後にリテイクがきにくくなります。

そして、アニメ塗り等の塗り方でキレイに塗るには、キレイな線画が必要になるので、とても重要になってきます。

3.線によって描き方を変える

みなさんはどのように線を描いていますか?
だいたいの人が手首を使って描いている人が多いと思います。
手首を使って描くやり方は間違いではありませんが、他にも描き方があります。

まず一つ目は手首を使った描き方です。
これでだいたいの線は描くことができます。
特に曲線は手首を軸にペン先を回せるので、キレイに描けるんじゃないでしょうか?


そして二つ目は腕を使った描き方です。
一つ目では手首のスナップで線を描いていましたが、このやり方では手首を固定して描きます。
手首を固定しつつ、肘と肩で腕全体を動かして描きます。
このやり方では、直線長いストロークの線をキレイに描きやすくなります。
手首をスナップさせても直線は描けることは描けますが、個人的にはこちらの方が描きやすいと思います。
そして手首で描いてしまうと、手首を中心として描ける範囲が限定されてしまいます。
なので、長いストロークのものは腕を使って描いた方がいいんです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
全ての絵柄、イラストにこれらが当てはまるわけではないでしょうが、基本的にこれを意識するかしないかで、線画の出来栄えは変わってくると思います。

あと、使いどころは制限されますが、キレイな直線や円などを描きたい場合は、直線ツールとか使った方が早いしキレイなのでおすすめです
今回ご紹介したのは、線を描くとき全般に使えるものであって、もしツールが使える場面であれば、じゃんじゃんツールを使ってしまいましょう。

難しいテクニックとかではなく、すぐにでも実践できるものなので、ぜひお試しください。

では、最後まで見ていただき、ありがとうございました。

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