『情報工学部』新設へ

 名城大は15日2022年4月に新学部を新設することを、公式ウェブサイト上で発表した。新学部は『情報工学部』で、情報技術という強みを持ち、さらに、他分野の人と協働することで自分一人の手には負えない大きな課題を解決していける人材の育成を目指すとしている。今回の学部新設は16年の外国語学部以来6年ぶりで、これが10番目の学部となる。

画像1

 情報工学部は、現在の理工学部情報工学科を発展的に独立させて新設する予定で、学部新設に合わせ学科の学生募集を停止する。同学科の学生によると昨年度の講義中に言及した教員もおり、すでに話題になっていたという。

 今回の新設について関係者は「学生の定員を増やすことは難しい。組織をそのまま定員を増やすことは極めて困難であり、学部新設であってもある程度は既存学部から定員の振り替えが求められる。その点今回は既存学科の独立なのでスムーズに進んだ」と話す。

 情報工学部の母体となる情報工学科は、2000(平成12)年に「情報科学科」が新設されたことに始まる。同年理工学部では21世紀を迎えることを記念し大規模な学科再編を行っている。具体的には数学科、電気電子工学科、機械工学科、交通機械工学科、土木工学科、建築工学科の6学科だったものを、再編し、数学科、情報科学科、電気電子工学科、材料機能工学科、機械システム工学科、交通科学科、建設システム工学科、環境創造工学科、建築学科となった。この学科再編を『名城大学75年史』では、次のように総括している。

 この構成の特徴は、既存の6学科の中で育ってきた情報・材料・環境という学問分野を、外部から見える形で独立学科としたことと、従来の6学科も、その名称とともに内容を一新し、21世紀の科学・技術に対応できるものにしたことである。(『名城大学75年史』p.119)

その後04(同16)年に「情報工学科」として再編されて現在に至る。また今年度は、学科開設以来の2号館から研究実験棟Ⅲ(R-3)に研究室が移転した。

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?