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【十音 暦と湯と身体】第3号完全版 2024年6月26日

足の裏は世界と身体全体とつながっています。ここでは誰もが裸足。足裏から聴く今日の調子はいかがですか? リフレクソロジー十音(とおん)です。

1年前に東京都豊島区から長野県諏訪郡に移住してきました。東京では違和感のあった二十四節気がここの暮らしにはしっくりきます。夏至・冬至(二至)春分・秋分(二分)立春・立夏・立秋・立冬(四立)、四立の移行期にあたる土用のゆらぎ。地球の地軸が傾いているから与えられた季節と、敏感に季節を感じとる解しに従事する身体。

土の温度を知りたくて、田植えも三和土うち(笹原集落で古民家を修繕しています)も裸足でやってみました。季節の土の状態とその時の人体の調子は、つながっていると感じます。
今号は夏至→小暑にまたがる1ヵ月。「至」の字が意味するのは、ここでは「倒」と同じで、地球の地軸が太陽に対して最も傾いている季節ということです。

傾きと言えば、人体骨格模型などで足の骨をまじまじと見つめたことはありますか。ご自身の肌肉のついた足と比べて、そのアンバランスさ、傾きを不思議に感じられることでしょう。片足20個以上の小さな骨が奇跡的な組み合わせで、衝撃を吸収するアーチを形作っているのですが、踵の骨は足の半分ほどしか幅がありません。そこに傾きがあることで動力が生まれ、人は前に歩いて行けます。

何事もバランスが取れて中庸であることを良しとされがちですが、アンバランスも悪くありません。傾きから逆の傾きへ、常に力強く揺れているのが生きる者のバランスなのではと十音は思います。

北半球がMax太陽に向けて傾いている今、わたしたちもめいっぱい太陽にむけて傾いて、動かされているように感じます。動き過ぎて疲れ、身体が痛い時は身体が炎症を起こしているようなもの。そんな時は、明治温泉の源泉(27度)がおススメです。傾いてオーバーヒートした身体を鎮めるように、浸かってみてください。毛細血管から血が鎮まり、肺を冷やし、気道を通る息がひんやりと感じられます。そして、上から落ちてくる源泉を打たせ湯にする場合はこの季節にオススメの打たせ箇所をお伝えしておきますね。手の甲、肘周り。火の季節の炎症どころにつながっています。お試しください。
今日が土曜日でしたら、上のロビーでお会いしましょう。お湯の効能を引き継いだ優しい圧で、その傾きをととのえます。

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