第122話「ふたりで電車で」
※当記事は「いちご100%」「アオのハコ」についての軽微なネタバレを含みます。
どうもみなさんこんにちは。
はじめましての人へ、はじめまして。
久しぶりの人へ、お久しぶりです。
花開け、大地に!輝く金の花!どうも、ヤマトたかはしです。
2022年になり、いつの間に3か月も経っていました。早いものですね。
今年こそは毎月投稿したいと思っていたのですが、無理でしたね。
シンプルに本業が忙しすぎてオタクできてません。ぴえん。
2022年3月19日土曜日。
21日の月曜日が祝日のため、週刊少年ジャンプは土曜日発売。
ヒロアカはクソナード最高。呪術がアツイ。高校生家族はエモイ。
連載漫画を読んでいく中で密かに僕の心をぶっ刺したのは「アオのハコ」。
一つ前の週で物語に大きな動きがあり、ワクワクしていたのですが、今回、素晴らしい性癖確定演出があったので筆を執りました。
電車ー!!!電車乗るーーー!!!!!!
夏休みに!!!電車に乗って!!!!!!お出かけ!!!!!!!!!
するらしい。
やったあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
俺は夏休みに電車に乗ってお出かけするカプが好きなんだあああ!!!
夏休み電車でお出かけする回が好きなオタク。どうも、ヤマトたかはしです。
まぁまず、僕は子供のころから電車とか駅とかいうモチーフが好きなわけです。何かしらそういったものが絡む場面では少しテンションが上がるんですよ。
鉄道の知識とかはそんなないし、物品の収集とかも全く興味無いんですけどね、もう幼いころからなにか電車が絡むと血が騒ぐんですよ。
はい。
電車とか駅を使ったギミックがまず好きなのよ。
なんならスタンド・バイ・ミーの線路なんかですらもワクワクなわけよ。
で、まぁ話をラブコメ的な側面に戻しますけど
例えば通学に電車を使ったシーンとかね。好きなんですよ。
……おや?書いてるなこの作者。
デンシャ ヲ ツカッタ シーン ヲ カイテ イルナ…???
「アオのハコ」連載開始時点で三浦糀先生について検索しまくった時にこの過去ツイを目にして、私は密かに待ち構えていたわけですよ。
「電車通学しないなら、電車デート……来い」
そんな野望に一つの光明が見えたのが先週号Cカラー。
「もう、電車来ちゃうね。」
来ちゃうかーーー????????????
いやほんまに来るんか????????????
しかし、服装的にもこれには何かの意図を感じざるを得ません。
「アオのハコ」はこの現実世界の秋から冬の間、作中の季節はずっと夏なんですよね。なので、扉絵では秋服冬服を着ているのに本編では夏の涼しい装いという状況が続いていたんです。
そんな中でのこのCカラー。開襟しているものの長袖にスクールベストという着方で直球の夏服ではないですが、最近の扉絵からするとかなり作中時間に寄った服装であるという印象を受けます。
(注・千夏先輩は登下校が基本部活着で圧倒的に制服を着ているシーンが少ないのでデータ不足ではあります。)
あとやっぱりこの駅の場面を描いたということは、この作者やはり電車を使ったギミックが好きなはずだぜ!!!
(このオタクのキメツケがすごい!2023 ノミネート候補)
そんな圧倒的粘着力で待ち続けたシチュエーション。それが作中では夏休みという最高のタイミングでやってきたというわけなのですよ。
つまり僕視点での「アオのハコ #45 8月26日」の最終ページは
こうです。
はい。こういった感想を抱かれる方が、ここまで読んでいただいた方の大多数であると思われるので、何故僕がこんなにも電車でお出かけシチュが好きなのかというのかを今から語っていきたいと思います。
はい。
そのルーツこそがこの記事タイトルにもした
いちご100% 「第122話ふたりで電車で」
からはじまる作品群であります。
そして、特に第122話は個人的にいちご100%という作品の中でも非常に印象的なエピソードであるため、語りたいと思います。
ラッキースケベ量産サブヒロイン向井こずえの鮮やかな一本が決まりました。
「第122話 ふたりで電車で」開幕です。
さて、塾からの帰り道ということで路面電車に乗る2人。
路面電車、いいですね。話が長くなるのでその魅力については割愛しますが。
さて、このサブタイトルには違和感があります。
向井こずえは主人公・真中淳平が予備校に通い始めて出会った他校の女子生徒であり、初登場時からラッキースケベをかまし続けます。
こずえは元々かなり男性が苦手なのですが、真中に対してラッキースケベをかましていくうち、真中に対して他の男性に触られた時のような嫌悪感を感じなかったことから真中の事を気になりはじめます。
「第102話 妄想少女」で電車内で痴漢に遭っていたところを真中に助けられたことからその思いは加速。
「第103話 SMILE FOR ME」で予備校のクラスが同じになったことで距離は縮まり、共に帰り道の路面電車に乗ります。
こちらのエピソードもラストがかなり良くて
このラストで真中を見送る彼女の後姿が印象的ですね。
夕日に照らされた表情がどうなっているのか、駅から家までの帰り道を梢がどう過ごしたのかを考えるだけで、次の夕日が沈む頃まで妄想し続けられること間違いなしの名シーンだと思います。
この2話後の「第105話 追いかけてトゥナイト」で、通行人から追剥したトレンチコートを身に着けた北大路さつきに尾行されたり、
「第118話 初めての…!?」ではメインヒロインの東城越しにデートを申し込まれて二人で映画を見に行ったりと色々あるのですが
それらを経て、真中と打ち解けてきたこずえは「第121話 心、胸、サンドイッチ」終盤と先程の「第122話 ふたりで電車で」の中で、本人も狙っていなかったラッキー告白をかましてしまうわけです。
(ラッキー告白ってなんだよ)
ここで前述した違和感についての話題に戻りますが、
つまり、真中とこずえの関係において電車というのはかなり重要なキーとして存在していて、関係性が高まったところで今更「ふたりで電車で」というサブタイトル来るのは少し妙であり、このブラフが後々このエピソードのパンチラインとして機能するのです。
さて、さらにこずえと真中の関係性についての補足になるのですが
前述したデートの際、二人は共通の趣味である映画を見に行きます。
その後、真中は自身が所属する部活で制作した映画をこずえに見せようと泉坂高校へと誘うのです。その際も例に漏れずラッキースケベな展開になったりするのですが、何はともあれ真中の映画に対しての深い情熱を知ったこずえはさらに真中を意識するようになります。
また真中は、映像研究部の作品に対してのこずえの感想、考えを受けて、彼女をスタッフとしても、ヒロイン候補としても意識してしまいます。
といった、こずえがヒロインレースに食い込んできた中で流れで、このサブタイトルが出てくるのはやはり不穏なのです。
さて、こずえの告白を受けた翌日、真中は映像研究部の映画製作のミーティングでこずえをヒロイン役の女優候補に提案しますが、助監督である外村美鈴に猛反対されます。
美鈴は対抗案として東城をヒロイン約として提案します。それに対して真中は脚本担当である東城綾を役者候補から外していた事に対して
「そっか、東城が演ったって全然いいんだよな…」と、手のひらを返します。なんだコイツ。
ただ、それを受けた東城は脚本担当として
「あたしなりに演じて欲しい人がいるの…」と西野つかさを候補にあげます。
西野は一年前の作品でも映像研究部の作品に携わっていたため、部内でも反対の声は無く、真中と東城は西野がバイトしている洋菓子店へと向かいます。
しかしそこで知ったのは、西野が自らのパティシエになる夢を叶えるため、フランス留学を目指すこと。そのために夏休みを費やして菓子作りの特訓をしていることでした。
夢に向かって努力する西野の姿を久々に見た真中でしたが、西野の少し元気の無い様子に心配するものの、自分にはどうすることも出来ないと臆病になります。
それは西野が菓子職人として憧れる日暮という男に対して引け目を感じているというのもありますが、自身も映画作りの夢を追いかける真中にとっては「夢の為に努力する姿」に対して口出し出来ない葛藤があるのです。
そんな出来事から数日後、夏休みを迎えた真中ですが、暑さのせいで眠れない夜を過ごしていました。
その時、深夜に鳴り響く固定電話の着信音。受けてみると、その電話の主は西野でした。
「あと1回のベルで出なかったら諦めるつもりだった」
と、西野節が炸裂。
そして意味深な一人語りをした後に、
「3日間だけでいいからあたしだけの淳平くんになって」と告げるのです。
そして最終ページ。
ここでタイトル回収。「ふたりで電車で」の相手は西野だったわけです。
いちご100%の面白さの一つである、たった1話の中でも真中の気持ちが傾いているヒロインが変わっていく様子と、サブタイトルが上手く絡み合ったこのエピソード。
これが「第122話 ふたりで電車で」なのです。
ちなみにこの後
「第123話 FIRST DAY」
「第124話 SECOND NIGHT」
「第125話 MIDNIGHT」
と続いていくのですが、サブタイトル含めて本当に最高です。
「第124話 SECOND NIGHT」は私の中で、いちご100%のサブタイトル部門では最高傑作だと思っています。
ちなみに2位はずっと語ってきた「第122話 ふたりで電車で」
3位は「第153話 わかってたのに」です。
「第124話 SECOND NIGHT」を最高傑作と推す理由として、この話は西野つかさに纏わるキーワード「NIGHT」の決着が着く回だからです。
ここら辺は補足として別記事にしておくので気になった方はどうぞ。
さて、「アオのハコ」の電車回はどうなるのか。
いったいどのくらいまで遠出するのか。海に行くのか、山に行くのか、何かしらのイベントに行くのか、在来線を乗り継ぐのか、ローカル線に乗るのか、妄想が止まらねぇよ!!!!!!
日常から距離を置いて、二人の心の距離は縮まるのか!!!
やっぱ本命は旅行ですよ!!!
電車逃して田舎で民宿に泊まるんだ!!!でもって宿の人に
「夫婦にしては若いわねぇ…」って言われるやつか!!!
この二人の場合普段から同居はしてるけど、場所が変わったらそれはそれで謎に意識するみたいなシチュがあるんですよねぇきっと!!!!!!
わあああああああああああああああああああああああああああああああああ
と、いうことで「アオのハコ」と「いちご100%」はいいぞという話でした。
うん。そういう話をしたかったんだ。
では最後にふつおたのコーナーをやって終わりにしたいと思います。
えー千葉県住のオタクネーム「大逆転Kiss」さんからのお便りです。
あーいいですね……大逆転KissはOVA版いちご100の際に制作された西野つかさのキャラクターソングですね。
本当に豊口めぐみさんって幅広い役柄を演じられるんですよね……
OVAでも西野のキャラクターを見事に演じられているんですが、この曲も最高なんですよね。元気いっぱい!でも少し寂し気な西野というキャラを体現するような歌声で、曲調も相まってもうね、この曲を聴くと西野つかさを浴びたって気持ちになれますね。はい。
ちなみに僕は世代的に豊口めぐみさんといったらTVアニメ「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」のヒカリや、「バンブーブレード」の千葉紀梨乃が印象的ですね。
話が脱線してしまいましたね。おたよりを読んでいきたいと思います。
「やまたかさんこんばんは。いつもブログの更新楽しみにしています。質問なのですが、やまたかさんの好きないちご100%のヒロインは誰ですか?ちなみに僕はオタクネームからもわかる通り西野つかさです!!!
愛しています!!!」
ということで、はい。ありがとうございます。
えー僕の好きなヒロインですか。
まぁこれだけ語ってきたということで西野つかさが好きなんじゃないかと思われる方が多いと思いますが。そうですね。
読み直したときはやはり「やっぱ西野つかさなんだよなぁ……」ってなるんですよ。いや、仕方ないですよ。強すぎるんですよ。西野は。
でもねぇ。そうやって読み直して三日くらい置くじゃないですか、そうしてみるとね。
いや、北大路さつきなんだわ。
ってなるんですよね。
僕にとって永遠のヒロインは北大路さつきです。
結局さつきに戻ってきます。僕はそういう男です。
ということで、ふつおたのコーナーでした。みなさん大逆転Kissを聴いたついでにはね、北大路さつきのキャラソンを二曲とも聴いてほしい。
結局僕はこういうのに一番弱いんですよ。
こういうギャップね。もうね、理解ってしまったならもう戻れはせんのよ。
一生推してるわ。
そんなお話でした。
(そんな話だったか???)
ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。
またいつか。
追伸
単行本10巻読んで本当にムリになってしまったので今月から月刊デザート読み始めようかと思っています。
「つむぐと恋になるふたり」も読めるしね。
オタク。「花野井くんと恋の病」はいいぞ……
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