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ロボの股関節はえっちだ(ガンダムシリーズ編)

どうも、みなさんこんにちは。返事をするタイプの屍、ヤマトたかはしです。

性癖を布教したり、他人の性癖を理解しようとすることは素晴らしいことだと世界に広めるための毎月投稿。

1月29日公開された映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」

TVシリーズ完結から20年近く経ってから公開された完全新作、非常に満足度の高い作品でした。

そして鑑賞後に色々考えたんですけど、
ガンダムシリーズに歪められた性癖ってめちゃくちゃあるんですよね。

特にSEEDシリーズは僕が人生ではじめて触れたガンダム作品なので印象深いんですよ。

想像してみてください。
ウルトラマンコスモスの最終回から一週間後、ロボットアニメがはじまるんだと思ってたらあれ見せられた保育園児の気持ち。

正直、話は理解できてなかったです。
人の死とかもよくわかってなかったし。
問題は……

繋がる瞬間

なんかガオレンジャーのEDとかもそうだけど、この時代急に裸になるよな。

当時性知識なんて何もなかった無垢なガキでしたが、普通にラクスのことはエッチだなって思ってました。

で、時は進み小学生の時に00と再放送で初代、Zにハマり。
中学頃にSEEDのHDリマスターが放送されて
「小さいころ見てたけどこんな重い話だと思ってなかった」と、ズブズブ沼に沈んでいった感じです。
00ではフェルトがえっちだなって思ってました。

ということで今回は、数あるガンダムシリーズの中で僕がえっちだなって思うモビルスーツの股関節について話していこうと思います。

流れ変わったな

初恋-ケンプファー

まずはじめに、ロボットの股関節に萌えるきっかけとなったモビルスーツ、ケンプファーの話をさせていただこうと思います。

旧キット箱良すぎる

ガチ名作OVA「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」で登場するジオン軍製MS。
機動性の向上を目的に、装甲は突撃時の前面投影部位以外は極限まで軽量化。スラスター等はほぼ剥き出しで配置されています。
その結果、標準的な空間戦闘用MSを遥かに凌駕する機動性を獲得。
下の画像のように前傾姿勢のまま低空で地表を滑走することさえ可能となったのです。

超低空飛行する強襲形態

このすごさを詳しく話すと長くなるのでざっくり説明すると
・この姿勢で飛べれば速い
 →この重さの人型が飛んでる状態でこの姿勢になるのキツい
  →できる限り軽く&推進力マシマシで解決!
って感じです。
要はすごいんです。

その徹底的な軽量化のため、脚部ではザク以降の公国軍系MSの代名詞でもあったスカートアーマーを排除しています。

誰のスカートアーマーかわかるかな!?

↑スカートアーマーってのはこういうやつです。これはこれでえっち。

モビルスーツ含めアニメのロボットにはこういう装甲が結構多いです。
理由はいくつかあるんでしょうが、主な理由は二つあると思っています。

①股関節の保護
設定面的な話。人型で複雑な構造のロボットにとって、その移動の要となる股関節は明確な弱点になります。歩兵のロケットランチャーが股関節に命中して戦闘続行不能なんてなったら兵器としてコスパ悪すぎますからね。

②作画カロリー低減
アニメ制作側の視点になります。
人間の解剖に対してロボットの股関節、足の付け根の構造は全く違います。
ここを人間と同じような付け根の高さで書いてしまうとロボっぽく見えない。
しかし設定に忠実にするとアクションシーンで制限が出る。動きが硬くなってしまう。
股関節を覆い隠してくれるスカートアーマーはそんな問題の解消にもつながるんですね。

ですが、スカートアーマーもあまりにやりすぎると折角のおもちゃ化、フィギュア化の際に極端に可動域が狭くなってしまいます。
なのでおもちゃ化前提の変形合体ロボ、特にスーツアクターがゴリゴリに動かす特撮系(戦隊シリーズ等)のロボはこのアーマーが無いことも多いですね。

話を戻します。
ケンプファーは機体の機動性と運動性向上、軽量化のためにそういった常識を覆しているのです。

この天才的なデザインをしてくださったのは出渕裕(いづぶちゆたか)さん。
個人的にはラーゼフォンの監督や、パトレイバーのデザインをされている印象です。
ちなみに今季放送中のTVアニメ「メタリックルージュ」の監督もされています。

サイバーパンクな世界観での人造人間描写が背徳感マシマシなオサレ演出満載女×女バディもので性癖ぶっささりです。皆さんも絶対見てください。

そんな出渕さんはケンプファーのデザインについて著書の中でこう語っています。

ケンプファーという名前は僕がつけたんですけど、これは機動力を持たせるかわりに、装甲を薄くしているんですよ。武装をたくさんつける分、装甲を減らして機動性を確保する、設計思想は日本の戦闘機に近いものなんですよ。攻撃だけで防御は考えてない、強襲突破用MSですね。

出渕裕メカニカルデザインワークス A collectionより

デザインの理由に納得しかできない。最高ですね。

さぁ、皆さん!!!
スカートアーマーがない理由、太ももがむき出しになっている理由を理解できましたね!!!???

改めてケンプファーの股関節を見てみましょう!!!

METAL BUILDケンプファー販売ページより

えっちすぎる!!!!!!

人型なのに人らしからぬメカニカルで冒涜的な股関節のT字構造!!!
そこから伸びるthe出渕デザインな三次元曲面太ももの曲線美!!!
しかもそんな太ももにもバーニアゴテゴテでやっぱりメカだ!となるのもたまらない。

直線と曲面が奇跡のコントラストを生んだケンプファー。
この股関節はとんでもなくえっちじゃありませんか。

またスカートアーマーがないとこういう動きの最中なポージングがすごい映えます。骨盤、足の角度が自然に決まるからです。

私はケンプファーに対して、この股関節のデザイン特徴的だな……と思い色々調べていくうちに、この股関節の奥深さにズブズブとはまっていくことになったのでした……

このモビルスーツの股関節がすごい!

さて、ここまで読んでくれた皆さんにはロボット、モビルスーツの股関節の良さがじわじわ伝わっているのではないかと思います。

ここからは僕が股関節視点で厳選したモビルスーツを紹介していくので、お気に入りの一機が見つかれば幸いです。

ガンダム・シュバルゼッテ

TVアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」終盤で登場したGUNDフォーマット採用機。
あの太ももムチムチ重装甲MSしか作らなかったジェターク社とは思えない機体。

まぁもうね、全身がえっちですよ。

これも直線と曲面が融和した良いデザインですよね。
円形の頭部アンテナとガンダムらしからぬ表情はどこか髑髏を彷彿とさせます。髑髏と思うと下乳の排気ダクトも肋骨のように見えますね。

主武装は「ガーディアン」と呼ばれるシステム。

「ガーティアン・シース」
メインの「ビームブレイド」にビットを集結させ大剣のように扱ったり、

HG1/144 ガンダムシュバルゼッテ

「ガーディアン・マリオネット」
ビットを背部に集めて翼のようにすることで推進力を増した状態で剣戟を放つことができます。

この武装の大きめなシルエットとスリムな素体のギャップがたまりません。
そして股関節。広い可動域を産む球体構造の関節部がチラ見えしています。
その可動域を邪魔しない腰部の前面アーマー。
シェルユニットの埋め込まれたほっそりとした太もも。
そこからどこかファラクトタイプに近い特徴的な足先へ向かうための膝関節アーマーetc…

本編での登場が少なかったのが本当に残念です。
多分こいつは地に足つけて戦った方が映えると思うんですよね。
コロニー等の重力下で剣をぶんぶん振り回す動きには股関節の可動域の広さが最大限生かされるはずなので……
映像化待ってます。

メッサーラ

こいつは正確にはMA(モビルアーマー)なんですけど、
まぁ変形したらMS形態って言ってるんでいいでしょう。

HGUC 機動戦士Zガンダム PMX-000 メッサーラ 1/144スケール

……凄すぎません???

前述したとおりこいつはモビルアーマーで、可変機なんですよね。

変形後

この変形機構のために胴体部分がやべー構造になってるんですけど。
この股関節の高さは冒涜的かつ背徳的ですね……
しかもそこからの脚部なんですけど、細くて短い太ももから末梢にかけて大きくなっていく各種パーツがより歪さを際立たせます。

なのに。
股関節の位置的に絶対にアンバランスになるデザインなのに関わらず、
長い脚、肩の巨大ブースター、また左右の膝裏部分と腰部から長い尻尾のように伸びるスラスターによってかなりまとまったシルエットに見えます。

Zガンダムに登場する機体は未来を先取りしすぎている……

インフィニットジャスティスガンダム


略称「隠者」

おい!!!インフィニットジャスティスガンダムとかいうドスケベ絶対領域モビルスーツ!!!

はい。絶対領域です。
女性のボトムスとソックスの間の太腿が露出した部分を指すあれです。
まずこいつの下腿、つま先から膝までを見てください。
膝のところのアーマーが高く伸びていて、太ももを隠しているのがわかりますね。
この膝とつま先のところに空いている穴があります。これはただのスラスターではなく、「MR-Q15A グリフォン ビームブレイド」という剣状のビームが伸びる穴になります。

この武装は、パイロットのアスラン・ザラが前に登場していた「イージスガンダム」のつま先にブレード上の武装があり、蹴り技を多用していたことから実装されたものと思われます。

MG イージスガンダム

ちなみにイージスガンダムも結構めちゃくちゃな変形機構を持つため、中々良い可動域の股関節を持ちます。
しかし俺はインフィニットジャスティスを評価したい。

ということで、METAL ROBOT魂シリーズのインフィニットジャスティスガンダムが実際にグリフォンを装備してキックをしている画像を見てみましょう。

PHASE-21さまよう眸

えっちすぎてベッドからすべり落ちてしまいました。

こんなに開脚するMSって何??????
いや、できるんですよ?
隠者に限らず、最近のフィギュアとかプラモはできるように作られてるのが多いんですよ。

でも劇中でこれをするためにデザインされているMSって少ないですよ。
対になっているストライクフリーダムガンダムなんかはこの腰部側面にはレールガンが装備されているのでこの動きはできないんですよね。
インフィニットジャスティスは接近戦・格闘戦がメインになることを想定して組まれたからこういうデザインになってるわけです。

キックをしやすくするために、股関節の可動域を上げる。
邪魔にならないよう腰部アーマーを分割・軽量化。
威力を上げるために下腿に武装を追加。

その結果生まれた絶対領域。
この絶対領域は望まれて生まれたわけじゃないんです。
望まれたのは戦闘能力。その結果自然的に生まれた絶対領域。
コーディネーターとナチュラルの共存というメッセージが込められてるんですよね(そんなわけないだろ)

……機動戦士ガンダムSEEDシリーズはいいぞ。

ガンダムTR-6[ウーンドウォート]

この機体登場作品や設定がかなり複雑なんでデザインだけ語りますね。

METAL ROBOT魂 <SIDE MS> ガンダムTR-6[ウーンドウォート]

もうすべてが性癖。
全部がえっちすぎるというか、もうこれは神聖な域に到達してる気がする。

「機種統合計画」の到達点。
色々な外部ユニットや換装パーツとの合体が可能な可変MS。

変形後

制御ユニット・素体としての側面が強いためこのような特徴的なデザインでもあります。
めちゃくちゃ機動性が高いため一応この姿でも戦闘可能。

ぱっと見はすごい華奢なんですよね。
でも変形時にブースターになる太ももと、股間部の前面に伸びるパーツが合わさって、バルーンスカートのようなシルエットに見えます。
また、特徴的なつま先からバレリーナのチュチュスカートのようにも感じれれますね。

これも変形機構や合体機構のために結構無茶苦茶な可動の股関節をしているんですけど、やはりこの巨大な太もものアーマーによってそこがほぼほぼ隠されているというのがたまらないですね。

さっきのインフィニットジャスティスの絶対領域に比べて、こっちはもう隠されちゃってるわけですから、チラリズムの域です。

最後に

いかがでしたか。
ガンダムシリーズのMSの股関節、太もも周りについて色々語ってみました。
なんだか今まで言えなかった胸の内をさらけ出すことができたからか非常に清々しい気分です。

他のロボットアニメシリーズにも股関節が素晴らしいデザインは沢山あるので、いつか紹介出来たらなと思います。

この記事を読んでくれた皆様にも思いを馳せるえっちなロボットがいましたら、紹介していただけると嬉しいです。
イチオシパーツが股関節でなくても構いませんので。

ではまた次の機会に会いましょう。
ありがとうございました。

追記

ケンプファーに激重感情を抱いているオタクなので、
ガンダムビルドファイターズ 第18話「ブラッド・ハウンド」
はガチで最高な回でした。
「ポケ戦」はアニメ作品として本当に大好きなんですけど、結局ケンプファーの出番もあれだけなわけなので……
カスタムプラモといえども、あれだけ動くケンプファーが見れたのはかなり感動ものでした。

「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」も、
「ガンダムビルドファイターズ」もいいぞ……
(全部いいぞおじさん)


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