引き止めって。

史上最強の満員電車だった。
そうか、今日は４月1日。リクルートスーツの人たちがちらほら目立った。

それはさておき、車内は大混乱で思わず、痛い！って声が出た。
腹は押しつぶされ、窒息死しそうな通勤電車。哀れすぎる。

うちの部署には新卒の人は入ってこないので、自分に影響が出ると言えば電車くらいか。

真面目に働いて私ははや10年になる。
転職も経験して3社目である。

新卒入社の1社目を辞めたいと報告したときは、何度も何度も上司に引き止められた。

自分が新卒だったからか、人員不足からか、かなり大変であった。
辞めさせたら上司の給料が下がると言う噂もあった。(私が優秀だからでは決してない)

それほど新卒は特別であるからだ。

ほとんどの会社は、新卒と中途で構成されているわけなのだが、中途組はたいがいまた去っていく。

一度転職すると転職することに抵抗がないからだ。
ある意味癖があり、危うい存在ではあるものの、他社のノウハウを持っていたり、新しい風を吹かせるという意味では結局中途って不可欠なのである。

今の会社は中途組が多い。
中途入社の数も多いし、また、短期間で去っていく人も多い。
中途は基本的に引き止められない。去るもの追わずの社風。

最近びっくりしたのは、部下が上司に辞める相談をしていること。
上司はアドバイスをしている。

部下の人生を考え、やりたいことがあるなら、現在の業務より転職を応援している。

その光景を見た時、正直なんじゃそりゃ！と思ってしまった。　　

前職で、あれほど固執されることが苦手だったのに、あまりにもあっさりだと戸惑ってしまう。

会社って自己実現の場なのか
近い未来辞める人間を指導する気になれるのか
そもそも他社に行く人にアドバイスする筋があるのかとか
なぜ、辞められたら困る人になろうとしないのか
上司に告げるのって、結論出てからではないのかとか
お世話になった恩はないのかとか
本当の優しさってなんなんだろうとか。なんて遠い日の記憶を思い出しました。

ようは、やはり新卒入社は特別だってこと。
入社おめでとう御座います。