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初夏のとある神社のお祭り

コロナ明けの最初の年、近所の神社でお祭りが開催された

少し歩いては、とまり、また少し歩いてはとまりを繰り返して少し先の方向を恨めしくみて、まだかまだかと皆気持ちばかりが急いでいる

その横を涼しい顔でずらっと並ぶ屋台の数々
お馴染みの顔ぶれが嬉しく、とても懐かしい

じゃがバターが目に留まり、たちまち頭の中で小さい頃に祖母と歩いた観桜会の景色を思い出す

私は絶対にじゃがバター、祖母は水飴と鈴カステラ
毎年、祖母は水飴を買い、大事そうに冷蔵庫にしまっていた
私は、記憶をなぞって思い出の食べ物を買って行く
小さい頃大好きだったじゃがバター
彼氏が好きだといったシャーピン
祖母が買った鈴カステラ

水飴は見つけられなかった





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