個人的・ARGONAVISプロジェクトの好きなところを羅列するだけの記事その①〜声優コンテンツとしてのARGONAVIS編〜


劇場版アルゴナビス 流星のオブリガート
公開おめでとうございます!!(遅刻)



簡単に自己紹介をすると、私は今年1月にダブエスのリリースが切っ掛けでARGONAVISプロジェクトに出会った新人ナビで、コロナ禍の前は精力的に若手声優の追っかけをしていたようなオタクです。

劇場版の公開、1月には5バンドが集結するライブが開催決定!ということで新規の方に向けて布教や紹介になるような記事を書きたかった…………のですが、結局は自分用のまとめのような記事になってしまい……あまり人に読ませるような文ではなくなってしまいました。ご了承下さい。

今回はキャスト周りに偏った記事になりましたが、時間と気力があれば今度はアプリ(ダブエス)やストーリー、楽曲面にフォーカスした記事を書いてみたいなあと思っています。
(……とか言ってたらダブエスのサ終が決まってしまった……いや株式会社アルゴナビスって何???)

(※11/24 誤字の修正や一部追記しました)

①キャストの経歴の異例さ&平均年齢の高さ 

 「声優バンド」という言葉で紹介されがちな彼らですが、リアルバンドのArgonavisとGYROAXIAの10名は全員が本業声優という訳ではなく、元々アーティストとして活動していた人だったり本業は舞台俳優やミュージシャンだったりと、色んな肩書きや経歴の人が集まっています。

 ざっくり分けると、
 森嶋さん、前田さん、小笠原さん、真野さん、秋谷さんは本業声優。(といっても響や株式会社Sはマルチタレント寄りの事務所なので、半分舞台俳優のような活動をしている方もいますが……)
 伊藤さん日向さんはアーティスト畑から声優に。
 橋本祥平さんと橋本真一さんは本業は舞台俳優。
 宮内さんは本業プロドラマーで今作が声優初挑戦。

 (特に橋本祥平さんは色々な2.5次元舞台に飛影や竜ヶ峰帝人や新妻エイジなどの有名な役で引っ張りだこな凄い方。アルゴナは分からないけどこの人は知ってる!という方はきっと多いと思います。)

 そんな変わった経歴の人が集まったArgonavisとGYROAXIAのキャスト達、2021年11月23日現在の平均年齢は約30歳。(※年齢非公表の秋谷さんを除く9名の平均)

 このようなキャストとキャラクターが一体になったコンテンツの声優というと、10代後半〜20代前半のフレッシュな人選で固められがち……なイメージがありますが、平均年齢の高さゆえの独特の空気感、わちゃわちゃしつつも羽目を外しすぎない安心感も彼らの魅力。

 また、音楽未経験者で30歳を超えてからキーボードを始めた森嶋さん、逆に30を越えてから演技に初挑戦した日向さん宮内さんなど、彼らの姿を見ていると自分の中の「年齢」という固定概念が崩れていくような、人間に限界って無いんだなあ……と自分自身も新しいことにチャレンジする勇気や元気を貰っています。

 キャスト全員10代や20代前半で固めたプロジェクトだったらここまで好きになっていなかっただろうなあ……。
 ちょうどコロナのせいでやりたいこと何も出来ずに歳を重ねていく恐怖感に呑まれそうなときに出会ったコンテンツだからこそ、性別こそ違えどこんなカッコイイ大人になりたいと思わせてくれる彼らが大好きだ〜!



 ……と、今ではこの作品にどハマりしてこんな記事を書いている自分ですが、実を言うと一年前までは2.5次元系舞台俳優と声優をごちゃ混ぜにしてキャスティングした作品が苦手……というよりハッキリ言うと大の地雷でした。 

 俳優をキャスティングすることで本業声優の仕事がどんどん奪われてしまうし、それなのにどうやっても声の演技は本業声優の方が勝るし、アフレコ・朗読劇と舞台では拘束時間が違いすぎてライブやイベント等のスケジュール調整も大変だし、百害あって一利なしじゃないか!
 ……という理由だったんですが、それはまあ応援していた声優グループが上手くいかなかった嫉妬も入っていまして。
 ぶっちゃけオタクとしてダークサイドに堕ちそうになっていたんですよね……

 そんなときに出会ったARGONAVISプロジェクト。
 最初こそキャストに舞台俳優やミュージシャンがいると聞いてあまりいい印象がありませんでしたが、全く異なる年齢や経歴や肩書きの人達が一緒に声優バンドとしてキャラと共に歩み、それぞれがそれぞれの強みを頼りにしながら成長していく姿を見て見事に考えが変わりました。

 今では本業声優以外がキャスティングされている他の作品にも積極的に触れるようになり、オタクとして視野が広がったように思います。
老害オタクになりかけていた自分を変えてくれてありがとう、アルゴナビス…!

②キャストの成長を見守るコンテンツとして理想的な環境

 ARGONAVISプロジェクトは「キャストとキャラクターが一体となって進んでいく」コンテンツ。
それゆえとにかくキャラクターと向き合う時間、そのキャラクターとして振る舞う時間や機会が多い!


 なんといってもリアルライブ。
 キャストがキャラクターと同じ衣装・楽器で歌唱や演奏をするだけでなく、なんと最初から最後まで100%「キャラとして」振る舞う!
 
「○○役の(役者名)です」という挨拶はアンコールまで一切聞くことは無く、曲と曲の間のMCでも徹底してそのキャラクターの名前を名乗り、そのキャラクターとしての台詞を喋って振る舞う、いわばウィッグや派手なメイクの無いだけの2.5次元舞台のような方式でのライブ。

 なお2021年9月に開催された「火花散ル」、11月に開催された「きっと僕らは」ではついにアンコールの最後の最後までキャラクターを崩さない方式に……!
(※正確には「きっと僕らは」では終演後に素の状態のキャストが登壇しての重大発表、バンドリ!プロジェクトからの卒業という意味を込めたVOICEの演奏がありましたが、アンコール自体はキャラクターを貫きながらのものでした)

 私自身は曲が終わったらキャストの素に戻りまた曲が始まればキャラを降ろし…という方式の声優ライブしか触れたことが無かったので、最初にLRF2020のライブ映像を見た時はかなりビックリしてひたすら戸惑った思い出があります…笑


 そしてナビステ。
 2.5次元舞台といえば声優とは別の俳優が演じることが殆どですが、ARGONAVISはなんとメインキャスト10名がそのまま舞台版も演じました。

 このナビステは、ARGONAVISに欠かせない生演奏と劇が融合した方式での新感覚の舞台。なんとBGMまで生演奏!
 コロナの影響で大阪公演と東京初日が中止になってしまったとはいえ、キャスト達は4日間7公演、やり直しの利かない演技をしながらキャラクターと向き合い、何回も演奏をするという貴重な経験をすることになった訳です。


 そしてそして、現在公開中の劇場版アルゴナビス 流星のオブリガート。
テレビアニメ版の再編集版、いわゆる総集編映画……なのですが、最大のポイントは「全編再アフレコ」という点。

 当時演技経験の浅かったキャストの演技の成長ぶりを楽しむだけでなく、ライブや舞台を経てキャラクター達と向き合ってきたキャストたちの、更に解釈の深まった演技が聞けるんです…!

 改めて、ARGONAVISプロジェクトは演技面でもパフォーマンス面でも確実にステップアップしていける環境が整っている訳で……!
 キャストとキャラクターが一体となって進むコンテンツとしてはかなり恵まれた環境が形作られているよなあ…と思っています。

 演技やパフォーマンスの上達って本人の熱意や努力は勿論、それと同じくらいコンテンツの運営や事務所によるサポートの姿勢も大切だと思っているので……。
 本人には熱意があったのに作品の運営にも事務所にも恵まれず演技が上達しないまま半引退状態になってしまった人を知っているだけに、アルゴナのキャスト達の成長ぶりを見てると本当に良い環境で作られている作品なんだなあと。

 これは個人的な恨み言になってしまうんですが、名前は出しませんが私が以前いた新人声優育成ジャンルはキャストがキャラとして喋る機会を全然与えてもらえず、朗読劇も短いボイスドラマも無しに最初から最後まで中の人の茶番だけで終わる虚無のようなイベントを連発していたので……。
 そのような低予算かつ運営のやる気が感じられないジャンルを通ってきた身からすると、ARGONAVISは演者さんがしっかりとキャラに向き合える環境が整っているなあ、と信頼できるし、成長を楽しみにできる作品だと思えるんです。

最後に

 なんとか23日の函館ワンマンに間に合わせようとしたら書きたいことの10分の1も書けなかった……。

 次は楽曲面の素晴らしさと、音楽統括プロデューサーである北岡Pがとても有能かつ良い人!……という記事を書けたらなあと思います。



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