とりあえず素人っぽくみえない サムネイルのコツ
YouTubeのサムネイルにプロのようなデザインセンスは必要ありません。
はじめまして。
YouTubeディレクター歴1年の、めぐゆめと申します。
まずはこちらを見てください。
これは、SAMUNEという良質なデザインのサムネイルを集めたサイトです。
いかにもプロが作った、おしゃれなデザインの素敵なサムネイルですね!
私がYouTubeを始めたばかりの頃は、このようなプロっぽいサムネイルが作れたら再生数が伸びると思っていました。同じように思っている方も多いのではないでしょうか?
では、実際にこれらのサムネイルの再生数を調べてみると…?
「あれ、意外と再生されてないな…」と感じませんでしたか?
これらのサムネイルが必ずしも広告収益や再生数目的ではないと思うので、
批判とかのつもりは全くありません。
ただ事実として、「プロっぽいサムネイルを作れば再生数が伸びるわけではない」ということは分かっていただけるのではないでしょうか。
それでは、次にYouTube上で実際に伸びているサムネイルとはどんなものなのか調べてみました。
先ほどのサムネイルと比べて、デザインがプロっぽいわけではありませんが、それでもこれだけ再生数を伸ばすことができています。
私はYouTubeディレクターとして、YouTubeのプロであるクライアントから依頼を受け、今まで100枚以上のサムネイルを制作してきました。
私が制作しているサムネイルは、先程のようなプロっぽいサムネイルを作る技術を使ったことがありませんし、作るように依頼されたこともありません
YouTubeのサムネイルは『素人っぽく見えない程度』で十分だからです。
そこで今回は、『プロっぽくはならないものの、あまり難しいことを言わず、とりあえず素人っぽく見えないためのサムネイル制作のコツ』を、
①構図パターン選定
②ひと目でわかる画像選定
③クリック率を上げるワード選定
④視認性を高めるテクニック
⑤最終チェックポイント
の5つの項目に分けてまとめました。
・企業のYouTube担当者
・趣味でYouTubeを始めた
・YouTuberを目指している
・YouTubeディレクターになりたい
・YouTubeで在宅ワークや副業をしたい
などの方々は、ぜひサムネイルを作る際にこのnoteを参考書的に
使ってみてください。
①構図パターン選定
まず、どのようなサムネを制作するか『構図』を決めましょう。
『構図』というのは簡単に言えば、そのサムネを良くみせるための配置のことです。この場合の良くみせるというのは、綺麗なサムネということではなく視聴者が動画内容を一瞬で理解できるという意味です。
実際にいくつかの具体例を挙げてみます。
・分割構図を使おう
分割構図とは、サムネイル画像を分割する構図のことです。分割することで多くの画像を貼り付けることができ、複数の要素を同時に強調できるため
情報を多く乗せることが可能です。
そのため、網羅性(動画一本に一通りのコンテンツがまとまっていること)を訴求することができます。
『スクロール風4分割』
誰でも見たことがある以下のような『スクロール風4分割』はYouTubeサムネイルの特徴的な分割構図です。過去、スクロール動画が流行ったときに生まれた構図なのでこのように呼ばれています。
4枚の画像にそれぞれの説明をつけることができるので、現在では解説系ジャンルなどで幅広く使われています。
スクロール風4分割から発展して5分割、6分割と細分化されてきており、汎用性が高い構図パターンです。
『十字4分割』
こちらもよく見かける分割構図です。
Vlogや空撮など、画像を見せたいジャンルで使われています。
この十字4分割も5分割、6分割と細分化されていますが、特に
『8分割』がより多く使われています。
8分割すると、4分割に比べて動画の内容がより詳細になります。逆にこれ以上細分化すると画像が小さくなってしまうし、確認に時間がかかるので動画内容を見せるには8分割までがオススメです。
8分割サムネはこのような料理系、特にお弁当紹介で使われています。こちらのサムネも8種類のたまご料理を紹介している動画だということが一瞬でわかる良いサムネです。
・視線を誘導しよう
次のコツは『視線誘導』です。
サムネの内容を一瞬で理解してもらうために、視聴者の視線の流れにも気を配ってみましょう。視聴者の負担を減らすことで、さらにわかりやすいサムネになります。
YouTubeサムネでは以下の3パターンがよく使用されています。
『Z型』
一番多く使用されているパターンです。
横書きの場合、視線が左上→右下に流れるので優先順位が高いワードを左上に持ってくるのが効果的です。
このように、視線を誘導するということは膨大な量のサムネの中で視聴者に気づいてもらう重要な意味を持っています。
Z型は左上に重要ワードを入れる。と覚えておいてください。
『N型』
N型はデザイン的には、縦書きの場合に使用される視線誘導です。
右上→左下に向かって視線が流れます。
話が少し逸れますが、YouTubeのホーム画面はスクロールするので、視線の流れは左→右→下→左→右を繰り返す『F型』になっています。
この場合、視線が左からスタートするので、通常であれば先程の『Z型』にするのが視線誘導の自然な流れになります。
それに対して右から読ませるN型にするというのは、視線が飛ぶので視聴者がストレスに感じる恐れがあります。
ですが、上の2枚のサムネイルは「全裏技」「無理」という後半に来る強い言葉を左に置くことで先に読ませるために、あえてN型にしていると考えられます。
少し難易度が高いコツです。
『L型』
これは厳密に言うと視線誘導のパターンとしてあるものではないのですが
サムネイルによく使われている形です。
Z型のように前半に強調する言葉を置き、流れるように文字を読ませてから画像に目がいくようになっています。
他のサムネイルとの差別化を図るのに有効な形です。
・ビフォーアフターを見せよう
次のコツはビフォーアフターです。
掃除、美容、ダイエットなど、その動画を見る前と後でどう変わるのか、
見ることによって得られるメリットを表現するのに有効です。
『掃除』
『美容』
『ダイエット』
・アクセントを使って目立たせよう
次は強調したいものを目立たせるコツについてです。
強調する方法はいろいろありますが、代表的ものを4つご紹介します。
『矢印』
先程のビフォーアフターでも使われていましたが、注目させたいところを
ピンポイントで指して、見てほしい箇所を示すテクニックです。
矢印に特化した「矢印デザイン」というサイトがあるので、こちらで動画に合うテイストの矢印を探すのもおすすめです。
『丸で囲む』
こちらも矢印と同じく、見せたい箇所を囲んでその全体を注目させるテクニックです。
『集中線』
こちらは集中線を使って、その中心にあるものを目立たせるテクニックです
アニメ画像を目立たせたいときに、よく使用されます。
集中線は「Photoshop」などで自分で制作することもできますし、「イラストAC」「シルエットAC」などのフリー素材サイト内でも見つけることができます。
また「集中線追加ツール」も複数存在しますので、使いやすいものを探してみてください。
『モザイク』
あえて隠すことによって注目させて、それが何なのか。という興味づけを
するためのテクニックです。
ここからは、そのサムネを目立たせるだけでなく、チャンネルの統一感も
出せるコツを3つご紹介します。
・フレームをつけよう
フレームを付けるだけで、そのサムネイル自体が引き締まった印象になりますし、輪郭が強調されるので小さいサイズになった時にも視認性が高まります。
また、同じフレームでまとめれば、そのチャンネル全体のブランドイメージを強化することができます。
・ch名、chアイコンを入れよう
こちらは、更にチャンネルの統一感を出すためのコツになります。
全てのサムネイルの同じ場所にch名・chアイコンを入れることによって、
視聴者はそのサムネイルが特定のチャンネルのコンテンツであることをすぐに認識できます。
ブランドの認知度を高め、他のチャンネルとの差別化を図るのに有効です。
・チャンネルカラーを決めよう
先程のch名・chアイコンと同じく、ブランド認知度を高めるためのコツです全てのサムネイルを同じ配色にすることで、より統一感を出すことができます。
②ひと目で伝わる画像選定
ここからは、『画像選定』のコツについて紹介します。
ホーム画面に、たくさん表示されるサムネイルは全て一瞬しか見られないので、いかに目を引く画像を選べるかが重要です。
・サムネ用に別撮りしよう
サムネイルに使用する画像は、動画内の切り抜きではなく、別撮りしたものを使いましょう。画像から切り出すと解像度や画質が悪かったり、そのタイミングの演者の表情が微妙だったりします。
また、別撮りすることによって情報が強調されるので動画の内容をより明確に伝えることができます。
・ロゴアイコンをつけよう
商品紹介などの場合は、ロゴアイコンをつけましょう。
視聴者が見慣れたロゴが入っていれば、ひと目でどんな動画かわかりますし、文字で表現するよりもデザイン性が高まります。
・吹き出しを使おう
こちらも先程のロゴアイコンと同じく、情報をまとめたり、デザイン性を
高めるときに使えるコツです。
吹き出しを使うと、長文でもまとまって見えるため内容が理解しやすくなります。
また、人が話している。ということがわかるので、口コミや反応などを扱う
場合に有効です。
さらに、吹き出しの形を変えると視覚的に感情を表現でき、一瞬で情報を
伝えるのに効果的です。
吹き出しに特化している「フキダシデザイン」というサイトもあります。
いろいろな種類があるので一度覗いてみてください。
③クリック率を上げるワード選定
ここからは、『ワード選定』のコツを紹介します。
限られた文字数で、いかに視聴者を惹きつけることができるかが重要です。
・文字数を減らそう
サムネイルは基本的に一瞬しか見られないので、長々と文字を詰め込んでも理解してもらえません。
できるだけ短い言葉で、動画の内容を伝えることができれば、インパクトも生まれます。
・ネガティブワードを使おう
人は否定的な事柄に好奇心を刺激されたり、自分が抱えている問題や悩みを解決したいと思っているので、ポジティブな言葉よりも、ネガティブな言葉に興味を示しやすいです。
ネガティブワードを逆説的に使うこともできます。
「~するな」「~の末路」の他にも、「最悪」や「閲覧注意」などたくさんの種類がありますので積極的に取り入れてください。
・感情を出そう
感情を表現することによって、緊急性や重要性が増しますし、共感を得る
こともできます。
また、感情を出すときもポジティブな言葉より、ネガティブな方が、より
興味を持ってもらえます。
・視聴者が普段使っているワードを使おう
性別や年代によって、普段使っている言葉が違うので、ターゲットとする
視聴者が使っている言葉を用いて共感を得るようにしましょう。
特に、扱っているジャンルが自分と異なる性別・年齢層の場合に注意が必要
です。
・伏せ字を使おう
伏せ字は、画像選定でお伝えしたモザイクと同じく、あえて隠すことに
よって注目させ、それが何なのか。という興味づけをするためのコツです。
とは言え、伏せ字を多様すると意味が分からなくなってしまい視聴者の
関心が逸れてしまうので適度なバランスが必要です。
・先の展開が気になるワードを使おう
画像の先の展開が気になるような言葉を使うことで、視聴者の好奇心を
刺激することができます。
また、視聴者はその先についての予測や仮説を立てながら視聴するので
視聴者が動画に参加でき、関心を持ち続けることができます。
・数字を使おう
数字で表現できるときは積極的に使いましょう。
例えば、『クリア率が低い』よりも『クリア率3%』と書いてある方が
より具体的ですし、信憑性も高まります。
視覚的にも、文字だけの羅列より目に留まりやすく、インパクトを与える
ことができます。
・誇張表現を使おう
誇張表現を使うことによって、過激な印象を与えることができるので、
普通の言葉よりも視聴者の興味や関心を引きつけることができます。
また、その動画で伝えたいことが強調されるため、内容がわかりやすくなります。
・パワーワードに言い換えよう
先程の誇張表現と似ていますが、パワーワードというのは強い感情や印象を与える言葉やフレーズのことを指します。
特に感情を表現するときは、『怒る』を『激怒』にするなど、その言葉を
パワーワードに変えられないか考えてみましょう。
・トレンド感を出そう
YouTubeは何年も前の動画が同じように表示されます。
ですので、内容が最新で話題性のあるものであれば、『2023年夏』など
具体的に最新情報であることを表現しましょう。
ただし、トレンド感を出すということは、その時期が過ぎてしまえば一気に視聴されなくなることの裏返しですので、長期で視聴してもらいたい動画には不向きです。
・視聴ハードルを下げよう
サムネイルに難しいことが書かれていると、多くの視聴者は敬遠してしまいます。
視聴ハードルを下げる。というのは多くの人に視聴してもらうための重要なコツです。
また、視聴者はYouTubeを暇つぶしで見ていることが多く、『~するだけ』『かんたん』など、気軽に視聴できるコンテンツだとわかってもらえる方が再生数が上がります。
・断言しよう
視聴者は、暇つぶしにYouTubeを見ているとは言え、確実な情報を求めています。そこで強い言葉で断言することが必要になります。
断言するというのは通常、自信や根拠がないとできないので、断言されている動画に対し、視聴者の興味や期待値が上がります。
・網羅性を訴求しよう
『網羅性を訴求する』というのは、広い範囲や複数の要素を網羅すること
を指します。
網羅性を訴求することで、動画を1本視聴すれば、その内容についての全ての情報がわかる。ということを表現できます。
具体的には「〇選」「まとめ」「総集編」などが網羅性を訴求する文言です
④視認性を高めるテクニック
ここからは視認性を高めるコツをご紹介します。
『視認性』というのは、見たときの確認のしやすさのことです。
サムネイルは一瞬しか見られないので、じっくり読んで理解できるレベル
ではなく、パッと見てわかるかどうかが重要になります。
こちらの章ではわかりやすいように、コツを使用していないサムネイルを
制作しましたので、視認性の違いを比較してみてください。
・文字は大きく表示しよう
当然ですが、大きい文字だと視認性が高まります。
文字が小さいとスマホサイズでは読めなくなります。
スマホで見ても文字が認識できるようなフォントサイズにしましょう。
上のサムネイルが、フォントサイズを小さくしたものです。
・太いフォントを使おう
フォントは、できるだけ太いフォントを使いましょう。
サムネイルによく使われているのは「源ノ角ゴシック」です。
赤枠の中を、細いフォント(小塚ゴシック Pr6N)で制作してみました。
以下に、YouTubeでよく使われている太字系フリーフォントを添付しますので、フォント選びに迷ったときの参考にしてください。
・境界線をつけよう
太いフォントを選択したら、次は境界線をつけましょう。
境界線をつけることによって、視覚的に強調されるだけでなく、複雑な背景の場合でも文字が際立つので、文字が明確になります。
「レクサスに猛パッシング」のフォントカラーは同じで、境界線をなくしました。
・グラデーションを付けよう
境界線を付けたら、グラデーションを適用してみましょう。
グラデーションを付けることによって立体感が生まれ、更に視認性が高まります。
また、グラデーションのないテキストと比較すると、高級感が生まれ、クオリティや信頼性が高くなります。
「レフリーが選手をボコる」を単色(グラデーションの下部)で制作して
みました。
・ドロップシャドーをかけよう
ドロップシャドーも、視認性を高める効果的なコツです。
影がテキストの周りにつくことで、背景との対比が生まれ、読みやすくなります。
また、文字に立体感が出るので、視覚的に引き付ける効果があります。
「エアバス ベルーガ飛来!!」のドロップシャドーを外しました。白い境界線も付けていますが、ドロップシャドーがないと、付いているか認識できないレベルになりました。
それでは次に、視認性を高めるための文字の調整について紹介します。
・助詞を小さくしよう
助詞にはさまざまな種類がありますが「が」「は」「を」「に」「の」などが一般的な助詞です。
助詞というのは補助的な役割なので、小さくすることで注目度を低くし、
視聴者の注意を重要な言葉に集中させることができます。
その他、サムネイルという限られたスペース内に情報をコンパクトに表現
するためにも有効ですし、全体のデザイン性やバランスが向上し、洗練された印象を与えることができます。
助詞「の」を「伝説」と同じサイズにしたところ、どこが重要なのかわかりづらくなりました。
・単位を小さくしよう
こちらも助詞と同じく、重要度の低い単位を小さくすることでスペースを
有効利用する目的の他、メリハリをつけることで数字を強調し、更にデザイン性を高めることができるコツです。
単位「選」を30と同じサイズにしたところ、重要度がわかりづらくなるだけでなく、全体のデザインバランスも悪くなりました。
・記号のサイズ、高さ(ベースライン)を調整しよう
ただ文字を入力しただけの場合、「!?」といった記号や英数字のサイズ、高さが微妙にズレていることがあります。
細かいコツですが、ベースラインを調整することで視認性が高まりますし、丁寧に作られている印象を与えることができます。
赤文字の「チートイツ!!」をベースラインを調整せずに書き換えました。
わかりづらいので点線を引いてみましたが、ベースラインを調整していないと「!!」の高さがズレています(緑の点の分が空いてしまっている)
下のサムネイルは、しっかりベースラインの調整がされているので
高さが揃っています。
細やかな配慮がされている良いサムネイルです。
・カーニングを調整しよう
文字と文字の間のスペースが均等に見えるように調整することを
『カーニング』と言います。
スペースが空きすぎている部分は詰めて、詰まりすぎている部分は空ける
ことで視認性が向上し、デザイン性も高くなります。
特に、カタカナとひらがなが隣り合う部分や、「!?」などの記号の前後、日本語と英数字の組み合わせの場合に、意識して文字間が均等になるようにしましょう。
「人類史上最大の激戦」のカーニングをしないと、全体的に詰まった感じがします。くっついている部分にオレンジで丸をつけてみました。
特に「史上最」の下部分がくっついて見づらくなっています。
下のサムネイルはちゃんとカーニングされていて、一文字ずつはっきりと理解できます。
このように、カーニングの調整はほんの少しの手間ですが、パッと見た時の視認性を高くすることができます。
・イメージに合うフォントを選ぼう
フリーフォントだけでも無数に種類があり、初めはどれを使えばいいのか
迷うと思いますが、チャンネルや動画のイメージに合うフォントを選ぶと
いうのも、視認性を高めるための重要なコツです。
サムネイルに使用される書体は主に「ゴシック体」「明朝体」「丸ゴシック体」の3つがあります。
それぞれの特徴を覚えてイメージに合うフォントを選びましょう。
『ゴシック体』
シンプルで見やすく、汎用性が高い書体です。
特に、源ノ角ゴシックは様々なサムネイルに使われています。
源ノ角ゴシックを改変した派生フォントもあります。
例えば、「零ゴシック」は文字が割れているインパクトのあるフォントです
ホラーや黒歴史系で使用されています。
このような書体を選ぶと、視認性を保ったまま個性を出すことができます。
『明朝体』
明朝体は伝統的でクラシックな印象を与えるフォントです。
上品な雰囲気を出したいときや、威厳や説得力を出したいときに効果的な
書体です。
歴史や文化関連、スピリチュアル系でよく使用されています。
『丸ゴシック体』
丸ゴシック体は、ゴシック体の角が取れた優しい雰囲気を持つ書体です。
女性っぽいものや、かわいいものを扱うときに効果的です。
⑤最終チェックポイント
ここからは、実際にサムネイルを制作したときのチェックポイントをご紹介します。
今までご紹介してきた再生数が取れているサムネイルは、チェックポイントをクリアしているものばかりですので、ここでは再生数が取れていないサムネイルの原因を見ていきましょう。
もちろん、再生数など関係なく、趣味で動画をあげている方はたくさんいらっしゃいますので、悪く言うつもりはないということをご了承ください。
・動画内容がわかる画像を使っている?
視聴者は、サムネイルから動画の内容の予測を立て、興味を持ったものを
視聴します。
ですので、サムネイルから内容が想像できないものは見てもらえません。
例えば、こちらのサムネイルを見て、どのような動画だと予測しますか?
こちらはVlog風の動画なのですが、上のサムネイルからだとVlogだということが伝わりづらいです。
また、こちらのサムネイルは、お弁当紹介動画なのですが、、、
このチャンネルのホーム画面を見ると、画像・テキスト共にほとんど同じで、視聴者はどれを見たのか混乱してしまいます。
・適切な色相、明るさ、彩度になっている?
色相、明るさ、彩度には、それぞれ別の意味がありますが、簡単に言うと
色の相対的な関係やバランスを調整しよう。ということです。
これらがうまく調整できていないと、不調和な色の組み合わせや見づらい
コントラストになってしまうため、視認性が低下してしまいます。
下の2枚のサムネイルとも、画像の明るさが足りないことに加え、テキストカラーに薄い色を選択しているため全体的にぼやけてしまい、視認性が低くなっています。
また、配色に関しても目立たせようと、多くの色を使うのは逆効果です。
どこに注目すればいいか、わからなくなってしまうからです。
3色程度にまとめましょう。
・サムネサイズは合っている?
YouTubeサムネイルの最大サイズは1280×720pxです。
サイズを間違えると見切れてしまうので気を付けましょう。
下の2枚のサムネイルとも、サイズが合っておらず上の文字が切れてしまっています。
文字を読み取れたとしても、雑な印象を与えますので、動画もそれなりだろう。と思われてしまいます。
・右下に重要なワードが入っていない?
右下は動画の再生時間が表示されるので隠れてしまいます。
そこに重要なワードが入っていると正確な内容が伝わらず、誤解が生じる
こともあるので注意が必要です。
また、サムネサイズと同様に雑な印象を与えてしまいます。
再生時間の表示は、PCでは下のようになります。
このサムネイルで「謎の新職業」ということを伝えたいはずなのに、隠れてしまっています。
スマホでの再生時間表示は、更に大きくなり、下のようになります。
このサムネで伝えたいはずの「荒祭宮」が隠れてしまい「荒○○」になっています。
タイトルにも「荒祭宮」と書かれているので、本当に見たい視聴者はクリックすると思いますが、それ以外の視聴者には興味を持ってもらいづらくなっています。
・伝えたいことがひと目でわかる?
ここまで何度もお伝えしてきましたが、サムネイルは一瞬しか見られない
ので、ひと目で内容が伝わらないと動画を見てもらえません。
わかりやすさが不足していると、視聴者の関心を引くのが難しくなります。
下のサムネイルは、計算問題の解説動画なのですが、PCサイズになると文字が小さすぎて、どの計算の解説なのかがわかりづらくなってしまっています。
また、こちらのサムネイルも、文字が細すぎるのでPCサイズになると確認が難しく、さらに画像も何をしようとしているのか状況がわかりづらくなっています。
・小さく表示しても確認できる?
サムネイルを制作したら、ホーム画面に表示されたときに十分確認できるかどうか、実際に貼り付けて視認性の確認をしてみましょう。
やり方は簡単で、ホーム画面のスクリーンショットを撮り、制作したサムネイルをはめ込みます。
こちらのホーム画面に、自分で制作したサムネイルをはめ込んでみました。
こうすることで、自分で制作したサムネイルを客観的に見ることができます
・YouTube規約を守れてる?
当然のことですが、規約は守るようにしましょう。
違反すると、その動画の削除だけでなく、チャンネルの制限やアカウントの停止など様々なペナルティーが発生します。
特に性的描写、暴力的描写には気を付けましょう。
以下に、サムネイルに関するポリシーを添付しておきますので一読ください。
今回このようなnoteを書いたのは、私がYouTubeディレクターを始めた際、サムネイルの基礎的な知識がなく、サムネイル制作でつまづいたからです。
過去の私と同じように困っている方がいるのではないかと思い、基礎的な知識をまとめてみました。
ご存じない方のために説明すると、YouTubeディレクターという仕事は、チャンネルオーナーからの依頼を受けてYouTubeチャンネルの運用を代行する仕事です。
動画制作に関しては、ほとんど外注しますが、サムネイル制作に関しては重要な部分になるので、ディレクターが作るのが基本です。
サムネイル制作を外注する場合であっても、ディレクターはそのサムネイルの良し悪しを判断できるスキルが必須となります。
ディレクターが動画の企画立案・サムネイル制作を行った後、シナリオ、撮影、編集など動画制作の部分を外注します。
外注費は全てオーナー負担なので、YouTubeディレクターは金銭的な負担なくチャンネルを運用することができます。
また、オーナーはYouTube運営のプロなので、プロから直接知識を得ることができます。無料でYouTube運用のコンサルを受けられると言っても過言ではありません。
そして私は現在、小学生の娘を育てていますが、YouTubeディレクターになったおかげで、全て在宅で作業ができるので急な発熱や学校行事に柔軟に対応できており、本当に助かっています。
YouTubeディレクターに興味があって初めてみたい方は、ぜひこのnoteを利用して、私のようにサムネイル制作でつまづかないようにしてもらえたらと思います。
また、これからYouTubeチャンネル運用をディレクターに任せようと思っている立場の方は、ぜひこちらのnoteをディレクターに見せてあげて下さい。
YouTubeに長く携わっていると当たり前すぎて伝えられていなかったことを全てまとめました。
このnoteを見せるだけで、理想的なサムネイルの共有が簡単になるはずです。
最後に、YouTubeディレクターとしての基礎をきちんと学びたい方は、
「MNSスクール」がおすすめです。
私はディレクターとしての知識が全くなく、YouTubeディレクターとは??という状態でMNSスクールに入りました。
そんな私でも現在に至るまで、1年以上ディレクターとして継続してお仕事ができています。
MNSスクールで特に学んでよかったことを3つ挙げると、
・MNSスクールに用意されている動画を視聴するだけで、外注する方法やワーカーさんの管理方法など、ディレクターとしての知識が得られるので、すぐに稼働することができました。
・MNSスクールはただ動画を視聴するだけではなく、「ディスコード」というチャットツールで受講生や講師と直接繋がることができるので、わからないことはすぐに質問できますし、一人で悩むことがないのでモチベーションの管理もしやすいです。
・MNSスクールのディスコードサーバーには、受講生の他、ディレクターを必要としているオーナーの方もたくさん入っているため、条件が合えばすぐにディレクターとしての活動が可能です。
実際、受講完了前にディレクターとして活躍されている方もたくさんいます。
MNSスクールについてもっと詳しく知りたい方は、こちらからご覧ください!
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