素晴らしい人を見ていると死にたくなる

素晴らしい人、素晴らしいプロレスラー、素晴らしい音楽を奏でる人達、素晴らしく面白い芸をするお笑い芸人。

世の中には素晴らしい人が沢山いる。

最近私はそういう素晴らしい人たちを見ていると死にたくなる。
理由は沢山ある。
一つに「こんな素晴らしい人に比べて私は…」と比べてしまうことだ。
たくさん結果を残している人たちに比べて私はこの人生何をしてきたんだろう。周りから見たら真面目だけどあまり褒められないことばかりしてきたなぁ。どんなに努力したってああいう人たちには届かないしそもそも私は死ぬほど努力なんて出来ない。
素晴らしい人の産み出す素晴らしいものを見るたびに私の脳内は自己嫌悪でいっぱいになる。
いやもちろん分かっている。比べたって仕方ないし何にも意味のないことくらいは。
ただ「比べても仕方ないよ!!」という言葉に何も意味など無い。
そんなこと言われたって私の脳が思うように動かないのだ。
本人の望む望まないに関わらず勝手に脳が比較をし出す。そして勝手に落ち込みだす。
例えるならパソコンが色んなソフトを動かしてるうちに熱暴走を起こしてどんなにキーボードを叩いたりマウスをクリックしても思うように操作が出来ない状態、と言えば良いのか。
パソコンだったら最悪シャットダウンしちゃえば済むけど(もちろんリスクはある)人間の脳はシャットダウン出来ない。
いや、ある。自分の体を物理的に傷つけることだ。
人は特別な事情が無い限りどんなに悩んでいても痛みを感じれば悩みなんて吹き飛んでしまう。脳内がもやもやとした悩みから「痛い!」一色に変わる。あのどうにもならない苦痛が消える。そうなればどんなに楽なことか。
でもそんなことしても無駄なのは分かっている。苦痛は消えるけど体の痛みは消えないしなんたって虚しくなる。後単純に痛いのは嫌だ。
すごく前に一度だけ衝動的に自分の腕を引っ掻いてしまったことがあるのだが、痛いし傷跡が残ってちょっと嫌だったしこんなことやっても何にも意味が無いなと思ったのでそれ以来一度も自分の体を傷つけるという類のことはやっていない。
そう、意味が無い。意味が無いのだ。
そしてこんなことを言うと意味が分からないと思う人がいるかもしれないけれども素晴らしいものを見て死にたくなる自分を救ってくれるのはいつだって素晴らしいものなんだよな。
この話にオチなんて無いです。
そんな感じです。

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