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【田舎のソプラノ歌手のつぶやき】 現在の日本のクラシック音楽界について思う事

その②
 今、ピアノを購入できる家庭はかなり減っていると思います。ピアノを習っていてもほとんどのご家庭が電車ピアノを購入されているのではないでしょうか?

本物のピアノの音と電子ピアノの音が違うのは当たり前。毎日弾けば弾くほど、耳が電子ピアノの音に慣らされてしまいます。

私の生徒さんの中に、聴音をした時、電子ピアノで弾くと音が取れるのに、グランドピアノで弾くと音が分からなくなる生徒さんがいました。これはかなり衝撃的な事件でした。

今、あちこちで流れている音楽はほとんどが電子音。そしたら、電子音に慣れた耳を持っていた方が有利になってしまうのでしょうか?それに慣れて行くべきなのかは、まだ分かりません。

「やっぱり本物の音は良いよね〜」の『本物』がどちらなのか、どれなのかが分からなくなってしまった時代が来たと思われます。

もしかすると、それを追求することさえナンセンスな時代なのかもしれません。

『自分の好きな音楽を演奏して、各個人が好きな音楽を聴けば良いでしょう?』

そうなってしまうと演奏する私は何を目指せば良いのだろうか?と考える毎日です。


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