スクラムマスターを始めて半年経った振り返り

この記事は スクラムマスター Advent Calendar 2023 11日目の記事です。

はじめに

初めてスクラムマスターをやってみて半年ほど経ちました。本記事では、この半年を振り返ってどんなことに取り組んだのか、どんな気づきや学びがあったのかを書き残しておこう思います。

対象読者

  • スクラムマスターをやり始めたばかりで、どんなことをしたらいいか悩んでる人

  • はじめてのスクラムマスターでの半年間の経験談を知りたい人

前提

  • 開発者とスクラムマスターを兼任しています

  • 開発組織にスクラムは既に導入されており、新しくスクラムを導入したという話ではありません

  • スクラムマスターの研修は受けていないので、基本的な間違いなどがあるかもしれません

どんなことに取り組んだのか?

個人、チーム、プロダクト組織全体、大小様々ですが、取り組んでよかったことを書き出してみます。

  • スクラムガイドやアジャイル関連の書籍を読み直した

  • チームの開発プロセス改善に取り組んだ

  • 別チームのスクラムマスターと定期的に知識・経験を共有するようにした

  • プロダクトオーナーと定期的に意見を共有するようにした

スクラムガイドやアジャイル関連の書籍を読み直した

そもそもスクラムマスターが何をする人なのか雰囲気理解だったので、スクラムガイドや書籍を読んで自分の知識を整理しました。よく出てくるなーと思ったワードはまとめて何度も見返すせるようにしておきました。(実際何度も見返してたので最初にやってよかったことの一つです)

チームの開発プロセス改善に取り組んだ

あらためてスクラムのイベントを見直したり、モブプログラミングを取り入れたりしました。

リファインメントのイベントを見直した
元々リファインメントのイベントはせず、プランニングの中でリファインメントに近いことをやっていましたが、別のイベントとしてわけました。プランニングするときに使うアイテムの詳細は、前の週のリファインメントで決めた状態にするといった感じです。プランニング時に「詳細確認したら(今週は)まだできなそうだね」「プランニングの時間長くなりがちだね」となる懸念がなくなりました。

モブプログラミングで開発を進めるようにしてみた
チームのコミュニケーションをもっとよくしたいと思っていた時に、モブプロはいいぞ、とアドバイスをもらったので導入してみました。モブプロ導入については別記事にも書いたので詳細は譲りますが、チームのコミュニケーションが良くなった体感があってよかったです。

別チームのスクラムマスターと定期的に知識・経験を共有するようにした

各チームのスクラムマスターが集まって、うちのチームではこうしてるよとか、こういう場合どうしたらいいと思う?みたいな話を雑談ベースでみんなで話す会を毎週やっています。他のチームでやっていて良さそうなものは自分たちのチームに取り入れたり、一つのチームだけではなく、複数のチーム全体でアップデートされる感じがあるので、とても良いなと思っています。

プロダクトオーナーと定期的に意見を共有するようにした

プロダクトオーナーが困ってることの相談にのったり、相談にのってもらったりしました。色々なテーマで意見を共有することでお互いの共通認識ができたり、こういうところに困ってるのかがわかってよかったです。

  • POと開発者の関わり方

  • 見積もりの考え方

  • プロジェクトの進め方

  • 開発チーム以外の関係者との繋がりを強化するにはどうすればいいか

やってみて気がついたこと

スクラムマスターをやってみて、まず最初のステップとしては、いま最善の方法をチームのみんなで考えることができる状態にすることが重要なんじゃないかと思ったりしました。スクラムのルール、ベストプラックティスのようなもの、事例の紹介記事、ネットや書籍で調べるとたくさんの有益情報が出てきます。一方で、書かれてることを書かれているまま正しくするのは、結構難しかったりします。スクラムガイドへの準拠、ベストプラックティスに近づける努力はしつつも、それに縛られず、今のチームで最善の方法は何なのか、何のためにそれをやるのか、それをみんなで考えることができるようにする。そして、そのための土台を作るのがスクラムマスターがやるべきことなのかなと思ったりしています。

今後やりたいこと

  • 開発チームの外のメンバーと開発チームの関係性を強化できるようにしたいです。開発チームはまとまりが出てきたと感じるので、他のメンバーとも関係や繋がりを強化できたらいいですね。

  • 最近社外のイベントに参加したら思っていたより楽しかったし学びがあったので、定期的に社外の人と交流する機会を増やせたらいいなと思ったりしました。


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