第20週 金曜日 芸術家 佐藤しのぶ


20人目の芸術家は声楽家の佐藤しのぶさんです。


佐藤 しのぶ(さとう しのぶ)さんは、1958年8月23日東京にお生まれになりました



その後、大阪府高槻市に転居され、音楽とは無縁の一般家庭に育たれました。

高校から音楽の道を進まれ、大阪音楽大学付属音楽高等学校、国立音楽大学声楽専攻卒業されます。

声楽を島田和子さん、中山悌一氏、田原祥一郎氏に師事され。、化庁オペラ研修所に最年少で入所し首席で修了されます

そして文化庁芸術家在外研究員としてイタリアミラノへ留学されました
そして「椿姫」でデビューにして主役を演じられます

帰国後のリサイタルではイタリアオペラを歌われ、衛星放送を通して世界へ披露されました。

その後「トスカ」、「蝶々夫人」等のタイトルロールを次々に演じておられます

1987年、オペラ歌手として初めてNHK紅白歌合戦に出演されました以後、4年連続出演されています。



「トスカ」で指揮助手を務めていた現田茂夫氏と知り合い結婚され、1991年に長女を出産されています。

またブラティスラヴァ国際フェスティヴァル80周年のオープニングに、「トスカ」のタイトルロールで招聘され、ヨーロッパデビューを飾られます

初のCDアルバムは、1990年1月、ハンス=マルティン・シュナイト指揮ベルリン放送交響楽団の演奏で、ベルリンにてモーツァルトのオペラアリア集を録音されました。

その後も、ヴェルディ、プッチーニ等のオペラアリアのCDをヨーロッパ各地で録音されました。

ウィーン国立歌劇場での「蝶々夫人」を皮切りに、ケルン市立歌劇場やベルリン・ドイツ・オペラなどヨーロッパ各地で公演もされています。

また1996年韓国政府から初めての日本人正式招聘歌手として、5万人のソウルスタジアムでチョン・ミュンフン指揮KBOと共演されています。

1997年新国立劇場開場記念オペラ『建』乙橘姫役も務められています。

1999年プラハにて世界首脳が列席の中、「ビロード革命10周年記念演奏会」でアシュケナージ指揮、チェコ・フィルと共演され、この様子はニュースとして世界に放映されました。

2005年8月被爆60年平和巡礼コンサート(長崎・広島)、2009年4月「天皇皇后両陛下ご成婚50周年&ご即位20周年記念コンサート」に出演されました。。また、2009年11月「天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典」に出演し、3万人を前に歌われています。

共演した指揮者は、コリン・デイヴィス、クリスティアン・ティーレマン、クリストフ・エッシェンバッハ、小澤征爾、エリアフ・インバル、シャルル・デュトワ、ピンカス・スタインバーグ等、オーケストラはローマ・サンタチェチーリア国立アカデミー管弦楽団、フランス国立管弦楽団、フランクフルト放送交響楽団、バイエルン放送交響楽団、チェコ・フィル、シカゴ交響楽団等などがあるそうです。

また
文化放送音楽賞、都民栄誉章、ジロー・オペラ賞大賞、マドモアゼル・パルファム賞、Federazione Italiana Cuochi、日本文化デザイン賞大賞等を受賞されています

1999年からテレビ神奈川で毎週月曜日30分「佐藤しのぶ 出逢いのハーモニー」のパーソナリティも務めておられました。2016年まで17年目続けられました。


14枚CDをリリースされています。


2014年1~4月『夕鶴』つう役を初主演し、全国各地で大好評を博してもおられます。

2019年9月29日に死去されました。61歳でした。
死因は本人の意思により公表されていないが、体調不良のため10月以降のコンサートを中止することが9月24日に発表されていたそうです。



佐藤しのぶさんの著書は以下の通りです。



『福原義春サクセスフルエイジング対談 至福の時は「オペラ人」』資生堂 1998
『佐藤しのぶ出逢いのハーモニー』東京書籍 2003
『歌声は心をつなぐ 佐藤しのぶ出逢いのハーモニー』東京書籍 2007
『明日へ続く歌 出逢いのハーモニー』東京書籍 2014



ディスコグラフィーは以下の通りです。


「ドラマティック・コンサート 佐藤しのぶ」東芝EMI c1990
「モーツァルト:アリア集」ハンス=マルティン・シュナイト指揮 ベルリン放送交響楽団 東芝EMI 1990
「ヴェルディ:オペラ・アリア集/佐藤しのぶ」ピンカス・スタインバーグ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 東芝EMI 1991
「ドラマティックコンサート1992 佐藤しのぶ」東芝EMI c1992
「星への贈りもの/佐藤しのぶ」東芝EMI 1992
「エッセンス/佐藤しのぶ」外山雄三指揮 NHK交響楽団 東芝EMI 1993
「ドラマティックコンサート1993 佐藤しのぶ」東芝EMI c1993
「プッチーニ:アリア集」ジェームズ・ロックハート指揮 フィルハーモニア・プロムナード管弦楽団 東芝EMI 1993
「しのぶコレクション SPECIAL/佐藤しのぶ」東芝EMI 1999
「ヴィリアの歌/佐藤しのぶ」東芝EMI 1999
「みすゞのうた 金子みすゞmeets浜圭介」佐野成宏共演 エイベックス・マーケティング 2007
「アヴェ・マリア~佐藤しのぶシングス・フェイバリット・ソングス」King Records 2009



ここでも佐藤しのぶさんのことを読むことが出来ます。

めぐめぐがすごいと思う佐藤しのぶさんのこと


1音楽とは関係ない家庭からどんどん音楽の才能を伸ばされ、首席で卒業されるまでになられたこと

2世界中でまた日本中でイタリアオペラをはじめ多くのオペラや日本のオペラ・歌を歌われたこと。

317年間毎週TV番組を持たれ、日本のクラシック音楽の裾野を広げ続けられたこと。

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