選挙当日の休業について思うこと

パタゴニアという会社が参議院選挙の投票日に合わせて直営店を休業するらしい。

この会社のことは何も知らないのだけれど、この話を聞いたとき、私の頭の中は、
「なんでそこまでするの?期日前投票あるじゃん」
という疑問でいっぱいだった。

そもそも、期日前投票が選挙日当日になんらかの事情で投票に行けない人のための制度なのに、それを使わずに、投票日だから休みね、投票行こうね!という思考に少しモヤモヤしていた。

でも、TwitterやFacebookで拡散されて良い取り組み!って言われているのを見たとき、少し考えが変わった。

投票率が低いと言われる今、選挙に行かない人に投票所に行ってもらうには、選挙日当日を意識することが大事なのでは?と思ったからだ。

私が小学生の頃、我が家のテレビでは朝起きると絶対にニュースが流れていた。夕方帰ってもニュースが流れていた。
途中でに変えたりすることはあっても、朝起きた時には絶対にニュースだった。
学校に行く前にゆとり教育のニュースを見て、複雑な気持ちになりながら学校に行くこともあった。
選挙日当日には、買い物のついでに投票所に寄るから、と車の中で待たされたこともある。
そんな両親に育てられたからか、大人になったら選挙に行かないといけない、と自然に思っていた気がする。

投票をするようになった今も、支持するところがない、とか、やっても変わらないとか、考えたことがない。
その時々で入れるところはちゃんと考えるけれど、根底にあるのはただの義務感かもしれない。
ちなみに今も我が家では朝起きるとニュースがかかっているし、ニュースにツッコミを入れながら会話をすることもある。

今選挙に行かない人たちがどんな考えなのか、私にはわからない。

ただ、行けない、ではなく、行かない、という人はたぶん、用事があってもなくても行かないので、期日前投票があるから、といってもあんまり意味がない。
行く気がそもそもないのだとしたら、選挙日をいちいち意識することはないだろうし、そういう人たちにとっては、選挙日を理由として休みなんだよ、と伝えることで少しでも意識してもらえるきっかけになるのかな、と思った。


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