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失うものと、手に入れるものと。


今日は、20年以上前にショップ店員として働いていたガラスミュージアムで企画されている、様々な作家が出店する作家のためのイベント、SUWAガラスの里アーティストスクエアへの出展の設営に行ってまいりました。

ショップ店員だった頃一緒に働いていた方が現社長を引き継がれているというご縁もあり、
私自身もこの先の制作や所蔵している作品達を世に出すワンステップが欲しい思いから
是非にとお願いをしたところ、快く作品を見て下さり、念願叶っての長期展示が決定したわけです。

そんなこんなでひと月足らずの間に出展が決まる一方、
それより前から治療の方向性を何となく決めていた持病について、つい先日の診察で1ヶ月後の手術が決まりました。
数年にわたって毎月痛みに悩み確実にQOLが下がっていた子宮腺筋症について、予定より早期の全摘出が決まったのです。
その日のうちに術前検査まで済ませ、当日までホルモン治療をして臨む手術により、
一般的に言うところの「女性として大きなものを失う」決定をしたわけです。

ひとによりけりではありますが、それは女性にとっては大きな決断であり、時に大きな喪失感を持つものとなります。
ただ私の場合、その喪失感よりも、QOLの低下により見えなくなる将来の展望と、創作の妨げになるものを取りたい思いの方が勝り、
手術が決まった今はどちらかというと安堵しています。

手術により、母体として機能した臓器を失いますが、毎月の苦痛から解放され、私らしく制作に集中できる余力を手に入れられるのならば、それを決してネガティブなものとは捉えません。

生み出したものの先に見える、生み出していなかったら見えなかった景色。

私はその先の、私なりの幸せを手に入れたいと思います。


展示設営が終わったので、一般公開は明後日木曜より、予定では3ヶ月を頂いています。

地方展示ですのでさまざまな理由から気軽におこしいただくのは難しくはありますが、お近くの方がいらっしゃいましたら、お楽しみ頂けたら幸いです。

https://design.suwa-premium.net/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/4685/

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