三つのブランコの物語 原ちえこ
三つのブランコの物語 原ちえこ
ちいさな町の雑貨屋「ウェルズの店」の三姉妹の話
5年前に母親は亡くなり、父親が三姉妹を育ててきた。娘たちは年頃で父親は良いお嫁さんにしたくて少し厳しい。
長女カトリーヌは優しく大人しい性格のお姉さん。
次女はいわゆるお天馬娘で男の子に興味が無い感じ。
末っ子は明るく可愛らしく積極的で、いつもポーイフレンド達と楽しく遊んでいる。
カトリーヌの章
カトリーヌには密かに想いを寄せている男性がいた。街で見つけたガラス細工。作者の工房に行ってみると、一心に作業をいていたスティーブの姿に一目惚れ。スティーブの作品を少しずつ買いためる日々。掃除をしていたキャシーがガラス細工を落として壊してしまう。おもわずキャシーに手をあげて泣いて出て行くカトリーヌ。叩かれて怒ったもの直ぐに反省し、次の日お詫びと言ってスティーブのガラス細工を持ってきた。キャシーはカトリーヌをスティーブの店まで連れて行く。思いがけない再会。その事がきっかけでふたりの仲は進む。帰りが遅いので父親に「恋人がいるなら言いなさい」と言われるが、自分に自信がないカトリーヌは否定。スティーブの工房に行くのをやめる。元気が無くなったカトリーヌを妹たちが背中を押す。カトリーヌはスティーブの工房へ。スティーブが体調を崩して倒れていた。看病をするうちに日が暮れてしまう。心配した父親が妹たちから聞き出してスティーブの工房へ乗り込んで来た。地位も財力も無いスティーブは連れ帰られるカトリーヌを引き止められなかった。諦めていたスティーブに妹たちが「部屋はあんたの作品でいっぱい」と姉の想いを教える。家で傷心のカトリーヌ。スティーブが指輪を作って家に来て強行プロポーズ。ふたりは誓いの指輪とキスを交わし、見ていた父親も諦めて祝福した。
キャロラインの章
お父さんとお隣のバルサムさんとは犬猿の中。今夜はお金持ちのバルサムさんの一人息子の誕生パーティー。パーティに憧れていたキャロラインは姉のキャシーとパーティに忍び込んだ。バルサムさんに見つかりそうになったキャロラインを匿ってくれたのは招待客のアーサー。アーサーは大人で紳士だった。仲良くなったふたりは毎日デートをして仲良くなっていく。アーサー・ロバートソンは街の資産家の御曹子で仕事も忙しかった。そんなアーサーをキャロラインが癒した。が、アーサーには思うところごあり、急にキャロラインを遠ざけた。理由を知りたいキャロラインはアーサーの家へ。そこでアーサーには実は婚約者が居ると聞かされショックを受けて雨の街へ飛び出す。キャロラインを見つけたアーサーは、自分の想いをキャロラインに言う。婚約者が6年前、病で亡くなって、気を紛らわすために仕事漬けだった日々。たまたま出かけたパーティでキャロラインを見て恋心を思い出した。でも、家の事や歳の差のことを考えて身を引こうと思ったこと。それでも忘れらなかった想い。ふたりはキャロラインが大人になるまで待つ事を約束した。
キャシーの章
ある日お隣りのバルサムさん親子がウェルズの店に来た。他のお店が休みだからだ。仲の悪いふたりはまたも喧嘩。残されたキャシーと息子のジミー。息子は父の代わりに買い物をして配達するようにと言って立ち去る。届けに来たキャシーはバルサムが父親の悪口を言っているのに腹を立て物を投げ置き帰る。そんな気の強いキャシーをジミーが密かに見つめる。それからジミーは何かとキャシーにかまうようになる。キャシーも気になり始めるが素直になれず、道端で手を貸そうとしてくれた時、強引に断り、引っ張った勢いでぶつかったキャロラインが川へ落ちてしまう。すぐに飛び込むジミー。思いがけず頼りになるジミー。その後もジミーの弱い面などを見たり、突然キスされたりと、キャシーの心はジミーのことでいっぱい。自分でも好きなのか嫌いなのかよくわからなくなって混乱する。足は自然にお隣りのジミー宅へ向かっていた。そこに寂しそうにブランコに座るバルサムさんが居た。キャシーに気がついたバルサムは「財産狙いで息子に近づいたんだろう」と言う。頭に来て怒っていたけれど、想いが溢れ出し泣きながら「ジミーが好き」と告白してしまうが、バルサムさんからは大反対を受ける。そこへウェルズもやってきて猛反対。ジミーが駆けつけてキャシーを庇いながら「結婚の許可をもらいたいんじゃなく、婚約の報告をしてるんです!」と言い切られる。長い間仲違いをしていたウェルズとバルサム。バルサムは優しく美しい奥さんが羨ましく、ウェルズはお金持ちのバルサムが羨ましかった。子供達の婚約をきっかけに仲直りをした。これに便乗してキャロラインもアーサーを連れてきて婚約の報告をした。
感想→短いから面白いのかもだけど、短すぎて大丈夫か?って思うw
みんなわりとスピード婚でしょ?
カトリーヌはまあ、愛を育んだ感じは少しあるけれど。キャロラインも出会った次の日にはデートして、どんどん進んだけど、ちゃんと結婚までには少し時間をあけたか。
びっくりなのはキャシーよ。
大人になるまで、お隣りの息子の顔を知らず。出会って喧嘩ばかりして、、、あーでもあれか、ジミーの方は隣から覗き見てたみたいなこと言ってたか。。。でも、ほとんど喋った事ないんだよ?急転すぎないか?
そんなもんなのか?告白した瞬間に婚約にとか!わからーん!でも、キャシーの章が1番好きだったんだよなあ。
「僕たちはもう大人です。結婚の許可をもらいたいんじゃない、婚約の報告をしてるんです。」ってセリフが凄く大人でカッコいいって思って、忘れられなかったwww
むかしは漫画は単純な方が良かったのかもね。
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