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ヤマムラメグミノエッセイ

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今まで出会った人や出来事、忘れられない心の記録
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受賞作品【ヤマムラメグミノエッセイ】#4 はじめてのひとり旅

「メグちゃん、リハビリの時間だよ。」 毎朝、同じ時間にカーテンが開く。 抗がん剤治療の真っ只中でも容赦ない。ベッド上でぐったりした私の足が力強く掴まれ、先生の手によって勝手に動き出す。 (スパルタだ...鬼だ。) 気持ち悪さに耐えながら、そんなことばかり頭を巡る。 23歳で右腸骨骨肉腫と診断。 身体障害者になる自分を受け入れられないまま、手術で骨盤の1/3と中殿筋、小殿筋の一部を失った。 立ち方すらわからなくなった自分に震えが止まらない。 歩けない自分が悔しくて許せ

【ヤマムラメグミノエッセイ】#1 あんたが大将

その昔、友人関係で相当悩んでいた時期がある。 図書館で「友達幻想」とか「友達いないと不安だ症候群につける薬」とかそんな類の本をどっさり借りてきて読み漁るくらいのレベルだった。 (この時、図書館で貸し出しする際の恥ずかしエピソードは、私の鉄板ネタになっている) 幼なじみだからという理由で、噂話、陰口、マウント、不倫、どれだけ貢がれているかの話を讃える会の一員である自分に何の疑問も持たずに生きてきた。これからもその一員として過ごしていくのだと思っていた。 若くして妊娠出産結