きみは 飛べない鳥 / 詩と写真

きみは
飛べない鳥

毎日　空を見上げ
泣いているね

そっと   顔を
下げてごらん




きみが見上げていた
その足元には

たくさんの
花が咲いているよ

雪解け水は
光を与え

あたりを見渡せば

木漏れ日が
さしこみ






地面を
やさしく照らす

夕日は
あたりを包みこみ







森を整える

君に
知ってほしいことがあるんだ

飛ぶことだけが
生きることではないこと

君は飛べない鳥

だから　
森の 恵みを感じられる

だから　
飛べない鳥の 心がわかる

本当に 大切なことは
すぐ 側にあるんだよ

君は　飛べない鳥

飛べなければ
歩けばいい

君じゃなければ
わからないことが あるから

道は どこまでも
続いているのだから

君は
君のままでいい







めぐ